テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
タロ
その日の夜────────
ふたりは、言葉もなく部屋へ戻った。
扉の閉まる音が、 大きく響く。
同じ空間にいるのに、
どこか遠い。
明日――
どちらかが、死ぬ。
その現実だけが、
重くのしかかっていた。
🖤「……俺は」
目黒が、ぽつりと口を開く。
🖤「舘さんを守るって決めた」
拳を強く握りしめたまま、
視線は床に落ちている。
♥️「……やめて」
すぐに、否定する。
♥️「俺だって」
♥️「目黒を死なせたくない」
🖤「舘さんがいない世界なんて……」
🖤「俺は……無理だ」
言葉が、震える。
♥️「……っ」
気づけば、
互いに涙があふれていた。
堪えきれず、
強く、抱きしめ合う。
♥️「全部……夢だったらいいのに」
🖤「……っ」
言葉にならない。
🖤「舘さん」
小さく、名前を呼ぶ。
🖤「……ずっと、好きでした」
♥️「……過去形じゃ、やだ」
🖤「……好き」
♥️「俺も」
♥️「ずっと」
♥️「目黒が好き」
言葉が重なった瞬間、
ふたりの距離も、自然と近づく。
そっと、
唇が触れた。
涙の味が、混ざる。
もう、止められなかった。
目黒はそっと宮舘を抱き上げ、
ベッドへと導く。
離れないように、
指を絡める。
再び重なる唇は、
さっきよりも深く、
強く、
そして――どこか切なさを感じた。
♥️「……目黒」
🖤「……ん?」
♥️「最後に……」
一瞬、言葉を飲み込む。
♥️「……俺を、抱いて」
🖤「……っ」
🖤「“最後”とか……言うなよ」
かすれた声。
それでも、
拒むことはできなかった。
───────────
♥️「……んっ、…はぁ…」
触れるたびに、
失わないように、
何度も、
何度も――
互いの存在を刻み込む。
二人の吐息が深く絡み合う。
外の世界は、
何も変わらず残酷なままなのに、
この部屋の中だけは、
あまりにも静かで、
あまりにも優しかった。
やがて――
すべてが終わったあと。
ふたりは、何も言わず、
ただ寄り添っていた。
眠ることなんて、
できるはずもないのに――
それでも、
ふたりは目を閉じる。
この時間が、
少しでも長く続くことを願いながら。
つづく。
コメント
17件

ふたりで生き残ってほしい…😭続きがとっても気になります🥺
コメント出来なくてごめんなさい!!💦でも、別携帯で毎日確認してるのでご安心を😌コメントしたくてうずうずしてました笑 優しさの塊な2人だからこそ難しい決断…。凄く臨場感あって2人の必死さが伝わってきます❤️🔥 🖤❤️大好きです💖そしてMIさんもラブです💞
今読んだけど二人で生き残ってほしい😭 めめだて今まであんま見なかったけどいいかもしれない…笑 楽しみにしてます🥹