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ワールドトリガー
風間蒼也 様 夢小説
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夜の風間家
2人は仲良くお風呂に入って、リビングで風間さんが澪を髪を乾かそうとしている
「……髪、ちゃんと乾かさないと風邪ひく」
「え〜、もう風間さんの膝で寝た〜い……」
澪はふわふわのタオルを抱えたまま、風間さんの膝に頭をぽすん。
風間さんは苦笑を浮かべて、ドライヤーを手に取る。
「座れ。ほら、ちゃんと拭く」
「えへへ……ありがとう。やさしい〜」
澪の髪を優しく撫でながら、風間さんは無言で丁寧に乾かしてくれた。
その指先は、まるで何かを確かめるように繊細で、やわらかくて――
思わず澪はくすぐったくて笑ってしまう。
「くすぐったい……でも、うれしい」
「……黙ってろ。集中できない」
「むぅ……でも風間さん、ほんとは甘やかすの好きでしょ?」
「……うるさい」
そう言いつつも、最後までしっかり乾かしてくれるところが、風間さんらしい。
「終わり。よくがんばった」
「はい、ご褒美〜♡」
澪は風間さんの頬にちゅっとキスをして、にっこり笑う。
風間は一瞬目を伏せるけれど、その耳がほんのり赤く染まっていた。
「……お前、そういうの反則だ。」
「知ってる♡」
そんなやりとりをしながら、ふたりは並んで布団に入る。
部屋の明かりを落とすと、柔らかな月明かりが、カーテン越しに差し込んできた。
「風間さんの腕枕、ほしい……」
「……ほら」
無言で差し出された腕に、澪は満面の笑みで潜り込んだ。
そのままぴたっと体を寄せて、風間さんの胸元に顔を埋める。
「ねぇ、今日もだいすき……」
「……知ってる。俺も」
それだけの短いやりとりが、何よりも深くてあたたかい。
ふたりはそのまま、手を繋いで眠りについた。
夜風に揺れるカーテンの音だけが、静かに優しく響いていた――。