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ひより「!!」
私は勢いよく起き上がる。
周りを見渡すと、見慣れた風景、保健室だ。
と、いっても、来たのはこれで3回目だけど。
……。
環奈「ひよりちゃん、!」
環奈「良かった、起きたんだね」
ひより「環奈…環奈が連れてきてくれたの?」
環奈「うん、ひよりちゃん、途中で倒れちゃって、学校が一番近かったから……」
ひより「ありがとう、助かった」
環奈「…うん」
放課後だからか、辺りはシンとしていて、物音や話し声が聞こえない。
ひより「ねぇ、環奈」
静かな保健室に私の声が響く。
ひより「私、帰るね」
環奈「えっ?もうちょっと休んでたほうが良いんじゃ…」
ひより「大丈夫、本当に助かったよ、環奈」
環奈「………う、うん」
気のせいだろうか。最近、私が環奈を呼ぶと、環奈は私から目を逸らす。
ひより「えっと、また明日ね」
環奈「うん、また明日ね」