テラーノベル
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【だから俺は俺を殺した】
ktytg
謎展開
似たような作品があってもパクリではありません
【りぃちゃの900人】
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tg「ん…朝か」
俺は重い重い腕を上げ軽く伸びる。いつもと変わらない一日だけど今日は一団と重く感じる
tg「はぁ…」
トンッと言う音をたて俺はそっとベッドから下り学校の準備をする。
準備と言っても眼鏡をかけるくらい。伸びに伸びまくった前髪なんか気にしない。数年間使わずにしまっている黄色のピンも今は使う気にはなれない
tg「あんなの捨てちゃえばいいのに…」
準備が終わった俺は重いドアを開けた
tg「眩し… 」
夏の日差しは暗闇にいる俺を追い出すように眩しい。俺は家の前を通る生徒を横目に見る
ak「ktち!おはよ!」
kty「うわぁ!akかぁ…」
ak「akかぁ…ってなんだよ!」
意味もない話をしてて楽しいものか…
そういやいつもktyさんは俺家の前いるようなぁ…
いいやそんなことは俺には関係ない
重い足取りで俺は学校へ向かった
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きっかけは俺が小学生だったとき
tg 「rnくん~!おはよう!」(抱着
rn [うわっ!tgちゃん!おはよ!]
mob <またあいつ抱き着いてるぜw>
tg 「rnくん好き好き~」
mob <きもw…>
tg 「…」
俺は誰にだって抱き着くし誰にだって好きって言う。だってそれが変とは思わないし誰にだってする。俺が俺だったから。
………だけど年齢が上がるにつれ裏で悪口を言われる用になった。だけどその時の俺にはなんで悪口を言われなくちゃ行けないのか分からなくてつい聞いてしまった
tg「なんで俺のこと気持ち悪いとか言うの?」
mob「誰にでも抱き着くとか気持過ぎw普通じゃねぇよwそれすらの自覚もないとか終わってるw 」
「ってか喋るなよwお前の声きも過ぎw」
思い返せばそれがなかったら俺は俺でいられたかもしれないだけど…
tg「俺普通じゃないんだ…」
普通だと思ってきてたことを否定され大きくショックを受けた。多分あの子達は思ったことを言っただけ。俺がやってることを可笑しいと思って可笑しいと言っただけ。だけどそれは俺を壊した
tg「俺は俺でいたら駄目なんだ」
この時から俺は俺でいることをやめた。抱き着くことも、好きと言うことも。そのうち大好きだった人と話すことも怖くなり誰とも話せなくなってしまった。毎日隅で1人。誰にも気付かれることもなくずっと1人。
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そんなことがあって俺は小学校、中学校と最低限の会話しかしてこなかった。まぁ見た目からして近づきたくはないのだろう。伸びに伸びまくった前髪に厚めの縁眼鏡。いかにもインキャと言う見た目。
tg「高校でもこの生活かぁ…」
俺は誰にも聞こえない声でそう呟いた。この生活は嫌いではない。むしろ自分を守るための行動だ。
…だからこそこのままでいいのか。いいや余計なことは考えない。俺はそっと周りに耳を傾けた
ak「ちょっとktち!?」
kty「ak~これどうしたらいいの~!」
mz「本当なにしてんだよ…」
pr「制服くらい自分で着れるようになった方がええで…」
kty「制服じゃないもん!ネクタイだもん!」
at「あんま変わらないぞ?」
kty「あれ!?」
…クラスの中でダントツに目立ってる5人組。いわゆるヨウキャ。
tg「目立ってること気付いてないのかよ…」
多少口が悪くなってしまったが誰にも聞かれていないからセーフ。ま、まぁ…ヨウキャの中でもいろんな意味で目立ってるのがピンク色の髪をしてるktyとか言うやつ。ポンコツで基本誰かに助けて貰ってる。いいように言えばキャラが成り立ってる。悪いように言えば一人立ちができてないやつ。こんなやつを見て優越感に浸ってる俺は………
tg「最低だな…」
急いで口を押さえても言ったことを取り消しはできない。俺は周りを見渡した
tg「誰も気付いてないよな…?」
大体俺に気づく人なんかいないか。そう安心しつつも何処か寂しい。いいやそんなことは思わない。俺はもう俺を殺したのだから。
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あっと言う間に下校時間。俺は帰り道禁止されているスマホにイヤホンを繋いで音楽を聴く。音楽は元々聴く方ではなかった。気晴らし程度に聞いていたら気付いたらはまってしまった。この時だけは不思議と自分がいる気がする
tg「今日はなに聞こうかなぁ…」
お気に入りと記された音楽アプリのファイルの中から選ぶ。何十回、下手したら何百回聞いてるのに毎日どれを聞こうか悩む
tg「今日はこれ」
独り言をするタイプではないが不意に出でしまう。それほど俺はこの時間が好きなのだろう。
kty「なに聞いてるの?」
tg「はぁ!?」
音楽を聞いていると俺は周りが見えなくなる。俺に興味…と言うか俺を覚えてる人がいないだろうと癖を直さなかったのが今返ってきた。いいや今はそれどころじゃない。あのヨウキャ5人組のある意味一番目立ってるktyさんに「はぁ!?」なんて言ってしまったんだ。普段声を出してないやつが声を出しただけでも中々なのに…
kty「tg?」
tg「はい!?」
まってこれどうやって会話するのが正解…?ってかなんで名前知ってるの…。大体インキャの俺がヨウキャと話すことは許されないんだよ!
kty「…大丈夫?」
tg「だ、大丈夫です…」
なんとか気を戻す。大丈夫ヨウキャのktyさんが俺なんかに会話をする気はないはず。せいぜい見つけたから声をかけたくらいだろう。
kty「で?なに聴いてるの?」
あ、これ駄目だ。ちゃんと会話する気だ。
tg「え、えっと…」
駄目だ。上手く喋れない
kty「ん?」
mz「お前馬鹿か…」
え…誰?
じゃないわヨウキャ5人組の1人。mzさんだ…え?俺今日〆されるのかな…
mz「普段喋らないやつが急に話しかけて来たら誰だってこうなるだろ」
kty「え~そうかな?」
…あれ?俺このまま逃げれる?
kty「で?なに聴いてるの?」
あ、やっぱ駄目だ
俺は恐る恐る何時もより重い口を動かす
tg「今はOne Week Loveだったり…?」
ギリ聞こえるかどうかの声量でなんとか伝える…聞こえたかは分からないけど…俺はktyさんの顔を伺う
kty「え!?OneWeek Love聴いてるの!?」
tg「…?」
あれなんか…うん?
kty「あれいいよね~!僕もよく聴いてる! 」
tg「そ、そうなんですね…」
kty「でもこれ普通のイヤホンよりーーーー!!」
後半意味わかんないや…なんかヘッドフォンのことでも言ってるのかな…とりあえずmzさん助けて…
俺は希望をかけてmzさんをみる
mz「ktyお…こいつ困ってるだろ」
あれ?mzさんってエスパー?
kty「え!?嘘!?話聴いてくれてるよ!?」
mz「pーのすけ達とこいつの関係性一緒にすんな」
「俺達はお前に慣れてるから突っ込めるけどこいつとはほぼ始めましてなんだろ?」
kty「え~そうなの!?」
やっぱりktyさん…ポンコツ?いやそれより…そろそろ俺帰りたい
いっそのこと走って帰るか!
tg「え、えっと…俺そろそろ行かないといけないので!失礼します!」
kty「あ、まって!」
俺は聞こえなかったふりをして走った
tg「変な人だったな…」
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そんなことがあった次の日。俺はいつもと同じように教室の隅で1人…ではなかった
kty「tg~それでね!」
「これがこうでね! 」
謎にktyさんは俺に絡んで来ます…それに加え…
ak「tgちゃんはさ~!」
akさんも話しかけています…っとなると他のヨウキャ5人組の残りの3人は?ってことですけどて
mz「…」
pr「…」
at「…」
あきれてると言うか…保護者見たいに見てます…特にatくんが…
いや…助けて下さい…
ak「ってかtgちゃんも喋ってよ! 」
「俺tgちゃんの声ききた~い!」
確かに俺喋ってないか…いや喋れないよ
tg「…」
ak「ねぇ~なんで喋んないの!喋ってよ!」
pr「ak…もうやめときこの青頭困ってるで」
tg「青頭?…ぁ」
やば…声出しちゃった。いやなんで声出したら駄目なんだよ…
いやそれより…
ak「tgちゃん喋ったぁぁぁぁぁ!」
いやうるさ…
kty「やっぱtgの声凄いよくない!?」
at「喋れるんだな」
え?失礼…
先生「ほら~お前ら座れ~」
ありがたい!これでこの人たちがはなれる!
ak「え~先生まだ喋ってたいよ!」
先生「いやもう時間だろw 」
ak「じゃあ自主の時間にしましょう☆」
えぇ…こういうこと普通に言えるの…?怖
ak「tgちゃんもそう思うよね!」
tg「席に着いた方がいいと思いますよ…」
ak「え…」
mz「ズバッと言うなw 」
お願い!早く行って!みんなの視線がいたいの!
pr「ほらさっさと席着くで~」
ak「は~い」
ふぅ…疲れた……っか俺久しぶりにこんなに喋ったかも。悪い気はしない
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tg「ん~」
4時間ぶっちぎりで授業した後は給食の時間。だけどその前に俺は少し伸びる。そしてーー
kty「tg~一緒にごはん行こ!」
いや…なんで
ak「行くぞ~!」
そう言われ俺は片手に弁当も持ち屋上へと運ばれた
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ak「それでね~!」
mz「それはakが馬鹿なだけだろ」
ak「嘘!?そんなことないよね!?」
pr「いやakが馬鹿なやけやと思うで」
ak「pーのすけ!?」
kty「www」
いや俺どうしたらいいの?
at「ほら青頭困ってるだろ」
青頭…
いやその前にここに俺がいていいのかな
kty「あれ?tgっめ僕達の名前わかる?」
tg「い、一応は…」
ak「俺の名前は?」
tg「akさん…」
kty「僕は?」
tg「ktyさん…」
ak「pーのすけは?」
tg「prさん」
kty「mzちは?」
tg「mzさん…」
mz「俺に関しては答えほぼ言ってるだろ」
ak「ね~」
at「え?俺は?」
tg「atさん…」
ak「さん付けやめようよ!tgちゃん」
tg「え、えぇ…」
kty「そうだよ!ついでにもっと喋ろうよ!」
tg「えぇ…」
mz「ってかなんでtgはそんな喋ってないんだよ」
tg「…はい?」
mz「普通に喋るのに抵抗あるんかって思ってたけどそんなことなさそうじゃん」
pr「まぁそれは思ったわ」
tg「いやいや…俺はそんなやつでないですよ…」
at「凄い低姿勢だな」
kty「え~でもtgと僕同じ小学校だったけど小学生時代の時全然そうじゃなかったよね?」
え、同じ学校だったの!?全然知らなかった…いやそしたらめっちゃ不都合じゃ、、
ak「え!そうだったの!?」
at「確かにktyだけ俺達と小学生違うもんな」
pr「この青頭どんなやつやったん?」
kty「えっとね~」
やばい…このまじゃみんなに引かれちゃう…
tg「ゃ…めて」
俺はか細い声でそういった。
ak「tgちゃんどうしたの?」
tg「俺は俺でいたら駄目だから…」
kty「tg?」
tg「ごめんなさいッ」
そこで俺は眠った
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俺が目覚めたのは保健室のベッドであろう場所。天井を見上げていた。
kty「あ!tg起きた!」
俺の視線いっぱいにktyさんがひょこっと表れた
tg「…俺ッ」
あ、そうだ、俺
tg「…ッ」
kty「tgごめん!なにも知らないで話そうとしちゃって…」
tg「…え?」
びっくりした。別に謝られる理由も義理もない。今回に関しては俺が悪いこと…
kty「僕小学生の頃自分に自信が持てなくて…」
そう言いはじめるとktyさんは過去話を始めた。
今の俺の用に教室の隅にいたこと、ずっと俺のことを見てたこと、
kty「僕前のtgがいなくなったことにずっとずっと違和感持ってて」
tg「…」
kty「僕あの時のtgが…」
tg「俺は俺でいたら駄目なの」
kty「…え?」
ktyさんがなにか喋りだそうとしたのを止めるように俺はしゃべり出す
tg「俺が俺になる前俺は平気で人に抱き着く誰にでも好きって言ってた 」
この空間にはak達もいる。俺の俺が俺になる前をしられるのに…
tg「だけどそれはおかしなことで…」
kty「おかしくないよ!おかしいわけないじゃん!」
そう言うktyの目には涙を浮かべていた
tg「そんな訳ないじゃん」
「俺はもう俺を〆したの!」
あぁこんなことやってたらkty達も離れて行くだろうな…
kty「ッ…」
tg「…え?」
暖かいなにかに俺は包まれた。
kty「僕はtgがありのままだったtgが好きなんだよッ…」
そういうktyの声は震えていた
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あれ…いつのまにか家にいた
俺どうやって家に帰って来たんだろう…
tg「あの後なにがあったんだっけ」
覚えてるのはktyの【ありのままだった俺が好き】
…そんなこと言ってくれたのktyだけだな
tg「って俺いつからkty呼びになってたんだろw 」
…〆しちゃったたけど俺は生き返れるのかな
tg「生き返っていいのかな」
「ありのままの俺を否定されないかな」
…いいやもう俺は周りに流されない。俺は俺のままで行く。1人でも俺を好きだと言ってくれたから
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tg「…ん~朝かぁ」
俺は軽く伸びる。いつもの変わらないのに今日はなんだか清々しい。
tg「よいしょ…」
ベッドこら下り学校へ行く準備をする
眼鏡は鞄の中にしまいコンタクトをつける。伸びに伸びまくった前髪は切り黄色のピンで横髪を止める
tg「懐かしいなぁ…」
準備が終わって俺は軽い気持ちでドアを開けた。
tg「眩し…」
夏の日差しは俺の世界を明るくしているようだ。俺は当たりを見渡す
kty「あ!tg!」
tg「!」
「kty!おはよ!」
俺はktyに向かって抱き着く
tg「聞いてよ!昨日ね~」
kty「なにそれw」
tg「でも!」
他愛ない話。だけど他愛ない話をしているだけで俺は幸せ。
tg「ありがとう大好き!」
そういい俺は1歩踏み出した
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はい!お疲れ様でした!
ノベルなんで文字数がハンパないですw
ってこれktytgって言っていいんでしょうか…
書いてるうちに路線変更してしまって謎な感じですw
リクエストしてくれた方すみません!
コメント
6件
え…ktytgありがとうございます…?
神だ…
こんだけ長い量かけることが尊敬する…凄