テラーノベル
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どうも!なつほです!
なんだかノベル版だしたくなっちゃったのでノベル版出します☆
注意
・誤字脱字多数 ・需要皆無 ・ほんのりNL ・コピペ ・チャットノベルと内容ほとんど変わらない!
・語意力は失恋の涙と共に捨てました(訳、語彙力ないです来をつけてね)
注意書きは読んだかな?
それではいってらっしゃい!
物語の最後でお会いしましょう!
_神。
其れは、古来より存在し世界を護り支えてきた者達。
然し、時は流れ神の力は弱まり、世界は安定を保てなくなった。
此れは、其の世界を生き抜く人々の話_
_朝起きたら、先ず初めにすべき事は何なのだろうか。
否、人によって答は様々かも知れないけど。
・・・一般的な答が気になっただけの問いだ。深い意味なんて無い。
でも、朝起きたら初めにすべき事が「顔を洗う」とか「御手洗に行く」とかだったら、俺の起床直後にする行動は一般的じゃないということになる。
今日も朝の五時半、普段通りの時刻に目が覚めた。
視界に広がるのは見慣れた木製の天井。俺は重い上半身を起こして、何時ものモーニングルーティーン(?)を開始する。
布団から出て、隣で同じ布団を敷き安らかな寝息を立てる友人の前で仁王立ちをする。其の後は間髪入れずに友人の掛布団を引っぺがし・・・。
「スゥ・・・起きろ楓ぇえええええ‼‼‼朝だぞぉおおおおおおおッ‼‼」
容赦なく叫ぶ。俺の大声に反応して友人_楓_は敷布団の上でビクンと体を跳ね返らせた。 然しまだ彼女は目覚めない。
「おい、楓。朝だぞ。早く起きろ。」
「まだ、寝る・・・」
「寝るな、今日から楓も朝御飯作るんだろ?」
「やだ・・・後五分・・・」
「駄目だ。起きろ。」
楓の細い肩を揺する。相変わらず楓はもっと寝るの一点張りだ。
「(-_-)zzz・・・」
「・・・。」
嘘だろ此奴。まじで寝やがった。
「楓~?寝るな~?朝遅れるぞ~?」
楓は朝に弱い。それに、一度眠ったら中々起きないタイプだ。毎日此奴を起こすには骨が折れる。
十五分弱経っても一考に起きる気配を示さない楓に、俺も限界が近づいてきた。
そろそろあの手を使うべきかもしれない。
あまり此の手は使いたくないのだが、背に腹は代えられないだろう。此処は心を鬼にする他無い。
俺は仰向けで「大」の字に寝そべる楓の頭付近にしゃがみ、パーカの袖をまくった。
「楓、悪く思うなよ・・・」
俺は指に力を籠め・・・
_こちょこちょこちょこちょこちょこちょ_
楓の脇を擽り始めた。
「・・・!? あはははははっ、ちょ、あっ、あはははっ、優、裏・・・‼やめぇぇっ・・・あはははははっ」
予想通り楓は盛大な笑声を上げる。
俺は高速で指を動かす。
「此れ以上擽られたくなかったら起きろ!」
「分かった!起きる!起きるからぁ!あはははっ・・・」
★
「あー、朝から笑い疲れた・・・。」
顔を洗い終わった楓がガラガラ声で不満の声を吐き出す。そして言葉を区切らせないまま再び文句をこぼした。
「優裏(~、もっと優しく起こしてくれよ~。」
朝御飯の白米を御椀に分ける手が止まる。
楓に苦情を言われるのは余り気分が善い物では無い。だからかぶっきら棒なへんじがくちから零れた。
「優しく起こしても起きない楓が悪いだろ。」
「うん。それはそう。」
楓本人も素直にうなずく。如何やらちゃんと反省してくれたみたいだ。
「じゃあ、此れからはちゃんと自分で起き・・・」
「え。ヤダ。」「おい。」
前言撤回。此の寝坊助は全然反省してない。
「まぁまぁ、そんな怒らないでよ。御母さん。」
「誰が御母さんだ。誰が。」
十五才と十三才の二歳差なんだから御兄ちゃんと呼んでほしい。
俺は此れ以上からかうのは辞めてくれ、の意を示して顔を顰める。然し楓の生意気口は減らない。というより、むしろ増えた。
「えー。でもさ、小っちゃい頃から傍にいて、自分の身支度も全部してくれて、私が何か悪い事したら一緒に謝りに行ってくれて、ずーっと一緒にいてくれる人・・・。もう御母さんでしょ。優裏。」
楓は俺を指さしながらつらつらと言葉を繋げる。楓は昔からこういう屁理屈の時だけ頭の回転が速い。
「ていうかずーっと一緒ってなんだよ。家族じゃあるまいし。」
「え、私達家族じゃないの!?」
「違うだろ。血のつながりもないんだから。」
「ふーん。じゃあ家族になる?大人になったら。」
「断じてやだね。俺以外の良い男見つけろ。御前に俺は勿体無い。」
「そうなの?私優裏以上に優しい人に会った事ないけどなぁ?」
「それは在り得ないだろ。絶対に。っていうか、雑談してないで朝御飯食べて山行くぞ。」
ずびし、寝起きの件も兼ねて俺は楓の頭に軽いチョップを入れた。
「・・・は~い・・・」
楓は先刻とは別の不満を含んだ返事をすると、俺が白米をよそった御椀を卓袱台に並べた。
俺も自分の分の朝飯を用意した後、昨日の晩御飯の残りのおかずを小鉢に入れて配膳。
その間に楓は御箸と麦茶を用意してくれた。
そして俺は深緑、楓は藤の色の座布団に座り、朝御飯を食べ始めた。
☆
「「御馳走様でした」」
朝食を完食したあと、二人で手を合わせて声をそろえた。
其の後は食器を下膳して、俺達は靴を履いて外に出た。近所の山に行くためだ。
「あれ?かえちゃんとゆうちゃん?」
「! あ、ひささん!お早う御座います!」
玄関を出た辺りで、横から聞きなれた声が聞こえた。
声の主はひささんだった。
「二人そろって仲良く登山かい?元気だねぇ。」
おっとりと目を細める。
ひささんは俺達の住む村に住んでいるおばあさんだ。見ての通り優しい性格で面倒見もいいから村の人から好かれてる。無論、俺達もひささんの事が大好きだ。
然し無礼な楓はひささんの「仲良く」という言葉に過敏に反応し俺のスネに軽く回し下痢をして答える。
「仲良くないです。」
「おい楓、其れは余計だ。」
「あらあら。ふふふ。」
ひささんが口に手を当ててクスクス上品に笑った。
暫く談笑しているとひささんが思い出したようにパンと手を打った。
「? ひささん?どーしたの?」
楓が不思議そうに首を傾げる。
「・・・言い忘れるところだったわ。二人とも、山に行くなら気を付けてね。最近山にはオオカミがでるから。」
「「おおかみ?」」
「そう。何人も見た人がいるの。山に巣食う、あの銀狼を。」
ひささんの声が暗くなった。つられて俺達の顔が曇る。
「何か悪さをする訳じゃないんだけどね。オオカミって子供の頃は小っちゃくて可愛いけどやっぱり獣じゃない。無闇に近づいたりしないようにね。」
山の銀狼。それは俺も聞いたことがある話だ。でも、余り気にした事は無かった。
「・・・分かりました。助言有難う御座います。」
俺はひささんにぺこりと御辞宜をした。
♬
ひささんと別れた後村の人に朝に挨拶をして、俺達は近所の山に向かった。
俺達が住む村_狐小空(ココカラ)村_は山に囲まれた平地に位置する村だ。
人口は大体百五十人弱。とても山奥にあるから旅行者や観光客も中々来ない。
・・・でも外から人が来ないからこそ此の山々は自然豊かなんだと思う。
山には美味しくて栄養がある木の実のなる木もあるし、川には魚がいる。山菜もとれるしうまくいけばだけど野生の獣も捕まえて食べられる。
今日も食糧集めをするために山に向かったんだ。
「優裏・・・ちょっとこの山坂道急じゃない・・・?」
後ろから聞こえる楓の声に足を止めて振り返る。
「? そうか?普通じゃね?」
「こ、このたいりょくもんすたーめ・・・」
「なんだよ体力モンスターって。」
「君の名前。」
「やめてくれよ、俺優裏って名前結構気に入ってるんだからさ。」
「え、そうなの?意外。」
楓が目を丸くした。そんなに意外か?
そんな雑談を続けながら俺達は山道を再び歩き始めた。其れにつれれて楓も先程の様につかれたとかだるいとか言わなくなった。(楓の機嫌直すの滅茶苦茶面倒だから好都合)。
「・・・」
木の葉が重なる隙間からこぼれる朝日が心地いい。 優しく頬を撫でる微風が気持ちいい。
俺は楓と歩くこの道が好きだ。ずっとこの時間が続けばいいのに_
_がさっ
「!?」
背後から木の葉と何かが擦る音がした。反射的に振り向く。
然し後ろには誰も居なかった。見慣れた茂みと木々が並んでいる。それだけだ。
「・・・?優裏?どうしたの?」
「あッ・・・、いや、なんでもない。」
「そっか、?・・・分かった。早く行こ?御昼になっちゃう。」
「ああ、そうだな」
頷き、俺は身体を正面に戻した。勿論頭を回転させた訳だから、視界が大きく揺れる。
其の時、木の葉の隙間から何か黒い糸の様な物が幾本か見えた。
そしてその下に燃え盛る、橙色の炎も。
「ッ!?」
身体の動を止め、目を限界まで開いて黒い糸とその下の炎を確認する。
俺の様子を見て、楓も異変に気付いたようだ。
俺が見たのは、煙と炎。
炎と煙は山の麓から昇っている。そして、その麓には・・・
_俺たちの住む村がある。
そう考えた時、頭から一気に血の気が引いた。否な汗がこめかみからだらだら零れて頬を濡らす。
俺は反射的に隣に立っていた楓の手首を掴むと来た道を全速力で駆け下りた。
村から燃える炎の数、明らかにただの火事じゃない。村にはそれぐらい異常なナニカが起きているという事だ。
死人が出てる?否、今そんな事を考えるのは辞めた方がいい・・・
「無事であってくれ・・・どうか・・・失いたくない・・・」
譫言の様に呟いた。
叶うはずもない事を願いながら、俺は楓と山道を駆け下りた。
おかえりなさい!
一話終わり! チャットノベルと同じ終わり方でしたね!
それではまた次回の話でお会いしまっしょい!
ハート、コメント、フォローよろしくね! それでは!
next:はーと10
追記:はーと10・・・ちょっとよくばりすぎたかな・・・?
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