『』… 主人公(希空)
「」…他キャラ
⸺
『 ん… 』
ピピピ 、と鳴ったスマホに手を伸ばしもう一眠り 、というところで カーテンから差し込んだ光で目を覚ます 。
少し重たい体を持ち上げて立ち上がり 、ヨロヨロと歩く 。まだ寝ぼけていたのか 、階段に置いてあった仕事用資料を蹴飛ばしてしまった 。
はぁ 、とその場を後にし 、ウトウトとしながら洗面台へと向かった 。
冷たい水で顔を洗ったあと 、片付けなければならない”それ”を一目みてスルーした 。
そう 、まずは朝食だぜ 。
昨日の残りを皿に移し替え 、レンジで温め 、食べる 。めちゃくちゃに美味しい訳ではない 。
食べ終わり 、いつもなら1日の終わりにする皿洗いを今日は早くやろうという気持ちで洗剤とスポンジに手を伸ばしたが 、なにもかも面倒臭いと感じてしまう 。
本当の所は 、寝室に戻って寝転びながら友達と通話してぇなぁ 。
なんて想像しながら食器に洗剤をつける 。
なんだかんだやる俺はとてもとても偉い 。俺だけはそう思っても良いんだ 。まずは自分を誰よりも愛してみる 。
パパっと終らせ 、はたまた”それ”をスルーし 、寝室へ向かう 。ぼふっ 、とベッドに飛び込みスマホの通話アプリを起動する 。これだから暇人ニートは最高なんだ 。
だが 、何時もと違うような日常に なにか 、なぜか感じたくない異変を感じてしまう 。
そんな時 、通話アプリからピロン 、と音がなり 、
「おひさ希空 。暇潰し付き合ってやんよぉ 」
『…!やっほ望月さんっ 』
と聞き覚えのある声が聞こえ 、異変を打ち消すような安心で瞬時に反応してしまう 。
一言余計だが 。
因みに希空というのはネット内での呼び名のような物だ 。匿名だけど 、呼びやすい様にそう呼んでもらってる 。望月さんもそう 。
5ヶ月程話をしていないため 、少し世間話をし 、話が終わったところで
『 今日なにします? 』
「 えー 、希空は何やりたいの? 」
『んー …』
心の底で( それが1番困るんだよ!!! )と叫びながらも先輩な為 、口に出す事は出来ない 。
『 ぇじゃあ久しぶりにエペやります? 』
「 そうくるかぁ 、いよ 。やろやろ 」
『 えっ 、提案したのになにその反応…… 』
「 僕らエペ下手だかんなぁ w 」
軽く会話をすることができた 。
一応この俺はコミュ障ないタイプの人間だ !
尊敬とかしちゃっても良いんだぞ 。
『 ぉし!1枚やりました!! 』
「 珍しっっ!1人今そっち側行った 」
『 余計なの聞こえましたけど 。…ちょ 、ま 、俺囲まれたかもです…! 』
「ぇそれおわったやん 。何人? 」
『 1人…?2人!ぁ 、3人っ!? 』
「 あ無理だわ 、希空頑張って w 」
『えぇ !?ちょっ 、望月さんん ?! 』
まぁ残念だが俺たちはあまりゲームは出来ない方だ 。それを先輩である望月さんに嘲笑われてしまうのだ 。それが嫌で嫌で仕方がない 。
くそ 、先輩も同類なのに 。
『 流石にあれは漁夫っぽくないですか ?! 』
「 漁夫だねぇ 、そだねぇ 、ゲーム上手くないもんねぇ 。 」
『 お前も対して変わんねぇだろ 。 』
「 あー!先輩になんて言葉を!先輩傷ついちゃうぅ 」
『 …… 』
「 はい無視したぁ 。重罪過ぎて草 。 」
〈 * DM 〉
もっちっ🌙
望月先輩のお父さんは現役警察官です😆
『 …えっまぢですか ?さすがに … 』
「まぢです 。」
『 きm… 』
「 ごめんねおじいちゃん分かりにくいよね 。本当だよ 。DMに送ってるし何回も見返せるからね 。 」
『 … 先輩のが先輩じゃないですか 。 』
「 先輩だよぉーっ!!♡きゃるるーん !セルフ効果音 … なんちゃって 。 」
『 …… シンプルに引きます … 』
このように俺が素を出して笑えるのは先輩のおかげなのかも知れない 。こういう時だけとりま感謝しとくわ 。おりごとうござらりーまん 。
ピーマン
『 じゃまたー 。 』
「 顔合わせる時あったら言えよー 」
『 何回言うんすかwそれ通話終わるら辺にいつもいいますよね 。 』
「 だって希空から全然DM来ないわ 、通話の誘いは来ねぇわなんたらこうたらだらだら 。」
『 ぇ今日は?今日はどうして来たんですか? 』
「 朝起きてスマホ見るやろ?そんで通知きてん 。ゲームの通知 。ほんで誤タプった 」
『 言葉が足りませんよ 。 』
「 はいはいもう終わりー 。じゃあねぇ 」
『 …… 』
「 どしたぁ 」
『 先輩 、 今日僕可笑しくないですか ?笑 』
「 はぁ ?なにを言ってん … 」
『 朝から異変があって 。いつもはもうちょい強いはずの朝は資料蹴っ飛ばして昼はゲームあんま上手くなくて夜はこれからですけど … 』
「 いつものことじゃん 。どうかした? 」
『 煽られても良い気しませんけどね 。 』
「 そうだねぇ 。良い気すんのはMなんかなぁ 。知らんけど 。 」
『 まぁ良いですよ 。分からないのであれば心配をお掛けすると申し訳ないので 。 』
そうか 。彼にはこの違和感が伝わらないのか 。
そうだろう 。なんせインターネットだ 。ましてやただの通話アプリ 。伝わらないのが正常だ 。だが 、明らかに異変を感じてしまう 。
いきなり恐怖のような気配を感じると側にあった毛布を被り 、先輩となんとか会話を続け 、怖さを落ち着かせる 。
だが 、何時間も経つと流石に先輩は眠たいと言い寝たがっている 。でも俺は怖いからやだみたいな事を言いたくない為不自然な形でなんとか引き止めている 。
これ文に表すのなんかやだわ
これで良いのだろうか 。本当の事を話さなくても良いのだろうか 。だがいつかは切られるこの通話 。てか寝落ちもちもちも絶対したくない 。ただのゲーム用のネッ友先輩だし 。
さぁどうする俺 。
正直になるかそれともプライドを優先するか 。
それに悩んでいたのに俺は
突如意識を失ってしまった 。 _
コメント
4件
※今回の作品、私の名前に少し似ている為 ちょっとテンションが高いです。 今回も神作だな、描写好きだわー…!! まぁ…ね!!うん!!! 関係ないんですよ!! 違和感は違和感で片付けましょう☆ でも、それが出来ればの話。 次回も楽しみに待ってるね!!!!
プロローグすてたった 。() ゆるしてちょ🤟🏻