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#ご本人様に関係なし
「あ、あのう、、バンドとか興味ありませんか?今、キーボードを探してて、お兄さんピアノとかやってたりしませんかね、僕のビジョンにぴったりなんですよ、どうですか?」
思い切って声をかけたのはいいけど、これは会話の始め方をミスったか?マシンガントークすぎたか?めっちゃ困惑してるし、、困ってる顔も可愛いなおい。
「専攻はフルートなんですけど、ピアノは、少し弾けます、、」
ほらみろ、こんなの絶対にバンドに入れるからな。
「さっきも言ったんですけど、僕99%デビューできるバンドを作ろうと思ってて、それにはお兄さんが必要不可欠なんですよ!ぜひお願いしたいんですけど、入ってくれますか?」
またミスったか?
すっごい困らせちゃった。
カモメのような形をした眉毛がくっつくくらいに顰めてうーん、うーん、と唸っている。
そりゃそうだ。いきなり飛び出てきたと思ったらバンドに誘われるんだ。漫画でもないだろうなこんな展開。
というか、タイプには変わりないのだが、頬がこけている気がする。あと、ファンデーションを塗っているみたいだけど、ムラがありすぎてもはや塗らない方がマシだ。
長袖の隙間から見える腕が異常な程に細くてこっちが悲しくなってくる。
この人ちゃんと食べてるのかな、、
もしかして上京してきたばっかり?
そのせいでお金がないのか、、?
そしたら僕が東京のことを教えてあげて、、
「入らせてもらうよ。これからよろしくね。藤澤涼架っていいます。涼しいに架け橋の架ね。」
脳内ピンクな僕の思考を遮って彼は答えを出した。りょうか、りょうか、素敵な名前だ。
「りょうかさん、、りょーちゃんね!
僕は大森元貴。16歳。りょーちゃんは?」
「ん?19だよ。」
やっぱり。
ドンピシャ。
誰かぼくの感性を褒めてほしい。
「もときくんね、、もっきー!」
ふふふ、やっぱりドンピシャ。
今日はいいことばっかりだなぁ
彼の着ている上着からはタバコの匂いがした。
バイバイ👋