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「今日も日本の家にお邪魔しよーっと」
木曜日のある朝。にゃぽんは登校前に日本の家を訪れていた。
「ん~、さっきから既読つかない…もういいや、入っちゃえ~!」
朝から平然と不法侵入をするにゃぽん。
通学カバンから鍵を取り出し、日本の家に入っていく。
「(いやー、日本から合鍵もらっててよかった、一人暮らししてるから何かあった時のためにって…)」
「電気がついていないから…もしかして部屋から出てきていない?」
階段を上り、日本の部屋の前に着く。
襖越しに声をかけてみるも返事はない。
「…もしかして、倒れているんじゃ…」
そう思ったにゃぽんは躊躇なく襖をあける。
そこには布団の上で倒れている日本の姿があった。
「…寝てる、だけ…あぁあびっくりした…全くもう…」
そう言いながら、力が抜けたようにそこに座るにゃぽん。
ちょっとした小言を呟きながら、優しく掛け布団を日本にかけ、自身のスマホをいじる。
「あ、もしもし江戸おじいさん?…うん、うんそうなの、とうとう倒れたんよねー……うん、…うん、お願い。」
一通り話し終わったのか、通話を切ってスマホをカバンにしまう。
起こさないようにそっとその場を離れ、足音をたてないように気をつけながら階段を下りる。
「…よし、なんか作りますか…学校もサボってあの社畜の面倒も見れる、一石二鳥ね。」
ササっとエプロンを付け、台所に立つにゃぽん。
なれた手つきで米を研いだり野菜を切ったり卵を溶いたり…
楽しくなってきたのか、鼻歌を歌いしっぽを揺らしながら野菜を炒めていく。
「ほんと、手のかかるお兄ちゃんなんだから…まあ、私が妹って知られたらもっとちゃんとしようとして自分に負担かけるかもしれないし、まだ忘れたままでいいのかな…」
「…いつになったら、目が覚めるのやら。」
短くてすみません。作者です。
昨日表紙のイラストを描いてきました。
画力と画質をお恵み下さい…()
ある程度話が進んだらチャット形式のやつも作りたいなと思っています。
要望があったら早めに作ります。
それでは、次の更新でお会いしましょう。