テラーノベル
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〈 pnside 〉
pn「いただきまーす!!」
いつも座る席も今日は晴れていて陽の光が差し込んでいた。
久しぶりに見る彼の表情はすこし柔らかい気がして俺も自然と頬が緩んでしまう。
rd「今日機嫌いいね」
pn「らっだぁだってなんかにこにこしてるじゃん!!」
rd「え〜〜そんなことないけど〜〜?」
pn「俺が帰ってきて嬉しいんだ?! 笑ヾ」
rd「まぁそれはそうだけどさー」
えっえっえっ???
そうなの?嬉しいの?
勘違いするから正直ちょっとやめてほしい。
あんまりそういうこと言われると俺絶対今の状態を満足できなくなっちゃうから。
pn「てかなんか言葉遣い優しくなったね」
rd「え やっぱりそう思う?」
pn「え、うん….なんかしたの?」
rd「ちょっと優しくする練習」
pn「え〜〜!! めっちゃ優しくなってるよ!!」
rd「ほんと? よかった〜〜」
rd「あ、ねぇてかさLINE交換しようよ」
pn「確かに、してなかったね」
rd「俺QR見せればいい?」
pn「うん!! 俺が読み込むよ!!」
rd「はーい ありがとねぇ〜〜」
pn「なんか送ってみて!!」
rd「わかった」
らっだぁから送られてきたのはかわいい見た目をした水色のスタンプだった。
pn「なにこれかわいい 笑ヾ」
rd「でしょ 俺のお気に入りだからこれ」
俺はそんな話をしながら彼のプロフィールを開き名前を変更した。
「好きな人」
らっだぁのままでもいいけど通知が来た時に好きな人と表示されるのも見たいから。
pn『よろしく』
rd『うん、よろしく』
pn「目の前にいるのになんでLINEなの!!」
rd「ぺいんとがよろしくって送ってきたからじゃん 笑ヾ」
らっだぁの笑顔は陽の光に照らされていつもより輝いて見えた。
7月3日
今日は4、5日ぶりにらっだぁに会えた!!
らっだぁは俺が寝込んでる間に言葉遣いについて色々本を読んだらしい。
そしたらその効果がすごく出ていた。
全体的に包容力のある雰囲気に変わった。
そんならっだぁも大好きだけど俺に期待させるのはやめて!!
7月7日
pn「あ、らっだぁ〜〜〜〜 !!」
rd「ぺいんと、おはよ」
pn「おはよ〜〜、あっついね」
rd「ね、早く行こ〜」
pn「うん!! こっちだよ !! 」
ついこの間までこの町を包んでいた雨雲はいつの間にか姿を完全に消していて今では隠れていた太陽が俺らをギラギラと照らしている。
朝だと言うのに日差しが強くてすごく暑い。
今日は待ちに待っていたらっだぁとのお泊まり会!!
この為に新しいパジャマも買ったし部屋もめっちゃ綺麗にした。
楽しみだな〜〜〜〜!!!!
rd「ぺいんとの家ってこっち側だったんだ」
pn「うん!!」
rd「楽しみ〜〜」
rd「おじゃましまーす」
pn「邪魔すんなら帰れー」
rd「はーいさよなら〜」
pn「ねぇ待って!! 笑ヾ」
rd「家広いね」
pn「え、普通じゃない?」
rd「いや俺めっちゃ狭いんだよ」
pn「え、そんなに? 笑ヾ」
rd「マジマジ。今度家おいでよ 」
pn「うん!! 行く!!」
家に招かれたことが嬉しくて思わず大きい声で返事をしてしまった。
らっだぁは少し驚いた様子だったがその後いつものふわっとした笑顔で笑ってくれた。
俺はらっだぁのそんな小さな表情一つ一つが大好き。
rd「そんなに嬉しいの?笑ヾ」
pn「まぁ気になるし….?」
rd「ぺいんとくんは俺の事大好きだもんね〜」
pn「嫌い」
rd「も〜〜ツンデレなんだから〜〜」
そうだよ。好きだよ。大好き。
でもそんなこと言えないから嫌いって言うしかないんだ。ごめん。
pn「…」
rd「今日はぺいんとの家で勉強する?」
pn「久しぶりにちょっと息抜きしようよ」
rd「いいね、何する?」
pn「ん〜雑談?笑ヾ」
rd「いいよ笑ヾ」
俺が変なこと言っても肯定してくれる。
らっだぁと付き合う人は毎日幸せだろうなぁ。
pn「….羨ましい、」
rd「ん?何が?」
pn「あぁ、いや、なんでもないよ」
rd「そう?」
rd「てかぺいんとって彼女いないの?」
pn「え、なんで」
rd「いや〜だってぺいんとって面白いし彼女いてもおかしくないしなぁって」
pn「いや俺彼女いないよ?」
rd「え、いないの?」
rd「いないんだ….意外」
pn「え〜〜そう? 笑ヾ」
rd「まぁ俺もいないんですけどね」
pn「知ってる」
rd「は〜〜?」
〈 rdside 〉
割と早い時間にぺいんとの家に来て話し始めたはずなのに気づくともう日が傾いていて本当に話題が尽きないなぁなんて思う。
pn「先にご飯食べる?」
rd「んーそうしよっか」
pn「俺に任せろ?!」
rd「お、いいんすかぺんさん!!」
pn「マジで任せろ!!!」
なんてぺいんとが言うから俺は隣に立って代わりにできることをやっている。
任せろと言っていた割には手はなんだかぎこちなくて初心者っぽい。
今作っているのはぺいんとの好物のエビフライだという。
pn「〜〜♪」
ぺいんとが歌っている歌は俺が以前彼に聞かれて教えてあげた歌だ。
その時は知らないと言っていたからあれから気になって聴いたんだろう。
rd「それ俺が好きって言った歌やんね」
pn「あ、そうそう
最近ずっと聴いてるんだよね」
rd「ふーん….歌ってて」
pn「なんでだよ 笑ヾ」
rd「ぺいんとの歌声好きだから」
pn「えっ…あぁ…ん….そう..?」
rd「動揺しすぎ 笑ヾ」
なんて言いながら歌ってくれんだよね。
こいつ意外と行動は素直なんだよな。
ぺいんとが歌いながらエビフライを揚げている間に俺はエビフライを乗せる皿を探すためにキッチン周りの棚を漁っている。
rd「…ん、これなに」
下の方にある引き出しを開けるとその中には大量の処方箋が入っていた。
俺が1つ取り出した瞬間に横からぺいんとがきて俺の手から処方箋を取り上げた。
pn「やめて!!」
声を荒らげるものだから俺もびっくりしてごめんと謝った。
rd「これ何の薬?結構いっぱいあるけど…」
pn「…..か、風邪薬!!」
rd「風邪薬?」
pn「咳止めとか?俺よく風邪ひくって言ったじゃん?」
rd「嘘ついてんね」
pn「嘘じゃないって!!」
rd「じゃあ俺と目合わせてよ」
pn「ン…こわい、」
pn「別に薬物とかじゃないよ?!」
rd「知ってる。処方箋って書いてるもん」
rd「なんか隠してない?」
pn「本当だって!!」
rd「…ふーん」
pn「ほらエビフライ焦げるから!!」
rd「….」
rd「分かりやすい嘘だなぁ….. 笑ヾ」
コメント
2件
お、お薬!?一体何が、、、