『自慢のおに~ちゃん』桃×赤
第12話赤の気持ち
〜午後5時〜
赤side
赤)ふ”あぁ”~~、、、
外はすっかり暗くなっていて、街の電灯が多数キラキラと輝いて光っている。
だぶん今は5時 6時ぐらいなのだろう。。。
赤)んぅぅぁ”……?
今は自分のベッド。結構寝たなぁ…と感じながらも、桃くんがいないことに”早速”気づく。
自分のベッドや、部屋にはいないから桃くんの個室部屋か1階のどこかに居るのかなぁ..?? それか、また買い物?
ベッドから起き上がって降りると さっきまで吐き気やめまいがしたのに薬たちのお陰で症状は治まっている…
とりま、桃くん探そッ~
赤)ゲホッゲホッ
トントン トントン トントン トントン(階段を降りる)
赤)…桃く~ん???……
リビングを見渡すと散らかっている家具や物は一切ない。勿論、俺が吐いてしまった異物もきちんと残さず処理されている。
床も綺麗だし..!
絶対に桃くんが全てやってくれたんだと思う。 だって、この家には”今は”2人しか居ないから。。。 前までは…..
桃)スゥーー、スゥーーー…
ソファから寝息が聞こえる。 そそくさと 寝息が聞こえる方(ソファ)へと近寄ってみる。
桃)すぅ、はぁ、、
ソファで子どものような小さい寝息を立てていたのは、桃くんだった。
家事もしっかりされているから適合疲れちゃったみたいッ..(微)
赤)・・・・・・w…
桃)スゥーースゥー…ファァー
みたい…ッ…
今更気づいた。最初は桃くんと喧嘩や揉め事ばっかしてたけど、、、段々と桃くんと関わっていくうちに貴方のことをより良い所、悪い所 知れたし、もっと知りたいって思えるようになった。
桃くんは顔立ちが元々良いし好きだけど、顔だけじゃなくて君の性格や中身も好き。
ホモで同性愛で当然世の中では認められない世界だけれど、貴方は赤のことが好きじゃなくても嫌いでも赤はたった1人の貴方を愛し続ける。
”認められる世界になるまで”。。。
まぁ、両思いになるわけ無いよねッッッ… でも恋(桃くん)から逃げてちゃ駄目だッ!
弱気になったら俺の負けと自分の心に言い聞かせて、
桃くんに薄い毛布をかける。俺が熱を出しているときにしてもらったこと…(笑)
まだ、風邪は完全に治った訳じゃないけど出来る限り自分で自分のことはしていこうと思う。桃くんにやってもらっているばっかだから。。。
あっという間に時間は過ぎて 今は午後5時42分。
そろそろ、夕食の時間なので晩ご飯作ろっと..
赤)よいしょッ、、、 ッッッゴホンッ~
桃くんは起こしたら申し訳ないし、もうちょっと睡眠 取ってもらいたいしそのまま寝かせておこう…
晩ご飯は桃くんが朝に作ってくれていたおかゆを温めて食べればいいかな…?
重い身体を起こして、寝ていただけなのに何度かため息をつく。
でも、お腹はちゃんと空いているので桃くんが言っていた通り気持ち悪くならない程度で食べることに決めた。。。
桃)ん”ん”ぅ”ぅ”~~~あ”あ”ッ〜
桃くんが唸り声を所々上げているのを聞きながらコンロの弱火でおかゆを温める。
カーテンはもう閉められてあるし、、、お風呂は….??
赤)……ッ!?!・・・
赤)風呂はまだ洗われてないかッ.. ゲホッ ゴホン
赤)よし、おけ 今のうちに風呂洗うおッ!!
おかゆを少し温めた後ホットプレートに乗せて、桃くんの動きでずれ落ちかけている毛布を上に戻して 浴室に移動する。
赤)ゲホッゲホッ ゴホッゴホッ … ゲホッ
桃くんが起きるまで、ずっと桃くんのことしか頭の中で考えてない。
赤)はやく俺の気持ちに気づいてよッ… )ボソッ
唇を噛み締めながら歪んだ顔で お風呂掃除を始めた。
コメント
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好き好き大好きやっぱ好き