この小説は一切ご本人様に関係ありません。
相棒組
⚠️監禁表現⚠️
⚠️暴力表現⚠️
わんく
K「…は?」
U「あ、」
mob「えっ…」
コネシマは俺の居る寝室をガチャ、と勢い良く開ければ俺等の状況に目を見開く。俺の浮気相手…というか助け人はさっさと支度して出て行けば上半身半裸の俺にコネシマ近寄る。そしていつもの様に平手打ちをする。パシンッ、そんな音が寝室に鳴り響く。俺は頬を抑えながらシッマに視線を移す。シッマは目から涙を流していた。ほろりほろりと大粒の涙が頬を伝って流れて行く。
K「なんでまたッ…”」
U「ごめんな。」
K「ッッ…!!!何回も何回もッッ…お前はいつになったら変わるんやぁア”ッ!!」ガシッ…
そう声を荒げるとシッマは俺の胸倉を掴みかかってくる。俺は表情何一つ変えずにシッマを見詰め続ける。反省の色もない俺の瞳にシッマはキッ、と俺の事を睨み付ける。シッマは眉間にシワを寄せれば俺の事を殴ろうと手を上げる。今にも殴りそうな自分の拳を更に強く握り締めるシッマ。俺は何一つ変えずにただシッマの顔を見詰めるだけ、そんな俺にシッマはずっと大粒の涙を流しながら俺の事を睨み付ける。
K「ッ…なんで…っなんで言う通りにせんのぉ…っ。」キュ…
U「…。」
そう言うとシッマは俺にぎゅっ、と抱き付いて来る。俺はそんなシッマの背中に腕を回せば軽く抱き締め返す。シッマは俺の胸の中で更に涙を流すだけ、俺は声を掛けずにただシッマを抱き締めるだけ。あぁ、この光景を見るのも何回目だろうか。俺は鬱、こいつに囚われてから早数年。ニュースにも出るほど捜索が強くなっている筈なのに全くと言って良いほど手がかりがないらしい。俺の特徴、居なくなった日付、今の状況等の手がかりはなーんもなし。色々な所にあるこの痣もいつになったら治るのやら。
U「…シッマ、俺をどうしたいん。」
K「…ずっと…おれのものにしたい…。」
U「じゃあ殺せば?」
K「嫌や…お前と喋れたり出来なくなるから…。」
U「ふ―ん…」
この精神異常者をどう対処するものか、そう考えていれば俺はシッマに口付けをされる。優しい口付けをされるだけ、舌は毎度入れて来ない。これは彼なりの優しさなのだろうか、そうこう考えていればシッマは俺の口から離れる。にへぇ、とさっきまで泣いていて怒り気味の瞳とは程遠い優しさと彼の愛で溢れる瞳へと変わっていた。
K「ふへ…大先生の匂い…。」
U「…そやね、シッマも良い匂いやで。」
K「ふへへ…、俺の事…好きか…?」
U「…うん、大好き。」
このやり取りも何回したか、回数を覚える気ぃすら無い。あぁ…母さん、父さん、俺は…俺は親の顔等もう見る事はないのでしょうか…?また会いたい…会いたいよぉ…こんなコネシマ…俺の知ってるコネシマじゃない…誰だ…一体誰なんだ…。誰か…誰かぁ…!俺を…僕を…見つけ出して……救って………助けて…。
U「……。」
K「…だーいすき。」ギュウゥ”…
U「た……す…けて…。」
俺の一筋の涙が頬を伝れば、俺は目の前がぼやけて、真っ暗になった。
U「……ッは!?」
俺は目を開ければガバッ、と上半身を起こす。辺りを見渡せばいつもの景色だった。俺の部屋に、俺の寝室。俺は少し安堵の溜息を吐けばリビングへと足を運ぶ。その時、聞き慣れた声が頭に響く。
??「お前起きたんか―!?」
U「ワァッ…!?」
K「…何やわぁって…」
そっくりだった。夢に出てきた彼と、全く顔が一緒だった。勿論名前も、背の大きさも、服も…全て…、全てが一緒だった。俺はパンッ、と手を叩く音が聞こえれば俺の目の前にいつの間にか彼の顔がドアップでこちらを覗いていた。俺は軽く後退りをすれば彼は呆れた様な顔で台所へ姿を消す。
U「…しっま…?」
K「何?今昼飯の準備しとるけど…、」
昼と聞いて俺は時計に視線を移す。時計の針は正午を指していた。こんなに眠ってしまったのか、しばらく夜更かしは抑えよう。そう思っていれば昼食と思われるカレーが出てきた。俺は椅子に座り、シッマと一緒にカレーを口に運ぶ。美味しい、久しぶりにちゃんとした飯を食べた気がした。でも何か舌の上や、味覚に違和感を覚える。何か…鉄の様な…?そんな感じの味だった。ただほんのり感じるだけでガッツリでは無かった、何か隠し味でも入れたんだろう、そう思って俺はカレーを完食した。
U「ご馳走さま…。」
K「…完食ありがとう。」
U「…?おん…。」
一瞬彼の瞳孔が開いた気がしたが…これも…『気のせい』だろう…。
終わり。
ヤンデレ系…書いてみたかったんですよね。最近では相棒組のこうゆう系も良いかなと思い始めまして…こうゆう系も主的には美味しいです。
では、次の投稿でお会いしましょう。
コメント
28件
(主)鉄の味…?鉄分…?血液…?
サイコウデス. 見るの遅れたm(_ _)m
今回神会でした!意味深で次回を楽しみにするような言葉、書く側としても尊敬しております!!