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キーンーコーンーカーン…チャイムと共にようやく長い午前中の授業が終わりを告げた

数学課題出されちゃった

家帰ったらやらなきゃ

周りは昼休みに入っててお弁当を広げたり、購買に行ったりと賑やかだった

私もご飯食べに行こ…

お弁当を出していつものように中庭に行こうとした時


奏叶「千菜、ご飯食べるの?

俺も一緒に食べる」


えっ…?って思った


奏叶「いいでしょ?

中庭だよね、早く行こ」


別に嫌なわけではなかった

だけど問題は中庭で食べる事

私は慣れてるからまだいいけど、雪解けしてきたからってまだ中庭は寒い

そんな所で食べてたら奏叶が風邪引いちゃう


千菜「だめ…風邪引いちゃう…」


奏叶「じゃここで食べよ

暖かいし、ね?」


千菜「奏叶はここで食べてなよ…」


奏叶はいつもそうしてるんだし…

私もいつもと同じだから今更平気だし…


奏叶「俺は千菜と食べたいの

じゃぁ選んで?中庭かここか。千菜が選んで」


…もしかして奏叶は私がそれを選ぶように仕向けてる?

私の性格を知ってるから…そしてなにより私を心配してくれてる…?

そんなの答えなんて決まってるよ…


奏叶「どうするの千菜?

俺はどっちでもいいよ」


笑ってる…

奏叶は意外と意地悪なんだと知った


千菜「…ここ…」


そう言うと奏叶はまた笑った

そして教室は一気にざわついた

なんでって…考えなくても分かる

教室で奏叶が私とご飯を食べてるんだから

私達を見てはいつものように口々に何か話していた

見られるのは慣れてるけど…

こんな風に見られると少し落ち着かない気がする

奏叶は何も気にしてないみたいだけど…


奏叶「千菜もしかしてご飯それだけ?」


千菜「そうだけど…」


今日のご飯はおにぎり1個と野菜ジュース


奏叶「いつもそれだけ?大丈夫なの?

しっかり食べなきゃダメだって」


奏叶って…彼氏っていうよりお母さんみたいと1人で思いながら食べていた


「ちょっと…なにあれ」


「なんで奏叶と東さんが一緒にご飯食べてるの?」


「てか…何?もしかして付き合ってるの…?」


「あり得ないでしょ。だってあの東さんだよ?」


「でも奏叶からよく東さんに話しかけてるし…この間なんて…」


居づらい…奏叶とご飯食べるだけでまさかこんなに注目されるなんて…


ガタ…


奏叶「千菜?どこ行くの?」


千菜「…お手洗い」


そう言って私は教室を出た

それを見ていた女子が居るとは知らずに…


奏叶「…………」


湊「おい、かな。ちょっと来いよ」


――トイレ


はぁ…なんだか息が詰まりそう…

唯一ここが落ち着ける場所だなんて…

いつも1人で居たからかな

誰かとずっと一緒に居るのが慣れない

これから少しずつ慣れていくのかな…


…これから?

これからも奏叶が私の隣に居るなんて保証はないのに…?

…だめだめ。さっき決めたんだから

もうそんな事考えない

教室戻らなきゃ…たぶん奏叶が待ってるから


私はトイレを出て教室までの長い廊下を歩いた

昼休みの賑やかな廊下

ふと足を止めて窓の外を見た


雪…ほんの少し残ってる

空は青く、太陽が輝いてる

今日で全部溶けちゃうかな…

冬が終わる

そしたら次は暖かい春が来る

暖かい春が…


「東さんちょっといい?」


振り返ると数人の女子が居た

この人達見たことある…確か同じクラスの…

今まで噂を怖がって声をかけるどころか近づくことすらしなかった人達

考えなくても分かる

嫌な予感しかしない

案の定嫌な予感は当たるもので…

その人達に連れられて人気が少ない東階段に来た

わざわざ人気のない東階段に連れてきてこれから何が起こるのかは大体想像がつく


「東さん、なんでここに連れてこられたか分かる?」


恐らくこの人がこのグループのリーダー的存在

…めんどくさい事になっちゃったな


千菜「…そんなの知らない」


ただそれだけ返した


君が嫌いで…好きでした。

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