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#BL
kaede🍁
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おその★
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篝火

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グループを取り巻く景色も、少しずつ変わっていた。
もちろん、離れてしまったファンもいた。
受け入れられないという声もあった。
それでも、それ以上に「応援し続けたい」と言ってくれる人たちがいた。
「九人だから好き。」
「またステージに立ってくれてありがとう。」
そんな手紙やメッセージが事務所へ毎日のように届くようになった。
そして、もう一つ変わったことがある。
男性ファンが以前より増えたことだった。
阿部が出演したニュース特集を見て応援し始めた人。
渡辺の化粧品CMがきっかけで興味を持った人。
深澤と岩本のグルメ番組を見て笑顔に惹かれた人。
きっかけはそれぞれ違う。
けれど、今では活動を楽しみにしてくれている。
九人は少しずつ、新しい形で受け入れられていた。
___________
そして今日は半年ぶりの――。
九人全員での仕事。
音楽番組で新曲を初披露する日だった。
楽屋には緊張した空気が流れている。
阿部は衣装の袖を何度も握り直す。
深澤は落ち着かない様子で部屋を歩き回る。
渡辺は無言でストレッチを繰り返していた。
「……緊張する。」
阿部がぽつりと漏らす。
「今さら?」
佐久間が笑う。
「うん。」
「今さら。」
「だって。」
「半年ぶりだもん。」
深澤も苦笑した。
「客席より。」
「カメラの方が怖い。」
「分かる。」
渡辺も頷く。
すると岩本が立ち上がる。
「大丈夫。」
三人の前へ歩いてくる。
「今まで何百回もステージに立ってきた。」
「今日もやることは同じ。」
宮舘も穏やかに微笑む。
「隣を見れば。」
「いつもの九人だ。」
ラウールが笑顔で拳を差し出す。
「楽しもう!」
康二も続く。
「最高の日にしよう!」
佐久間は大きく拍手した。
「みんななら絶対いける!」
目黒は阿部の隣へ歩いてくる。
「ちょっと。」
「ん?」
「確認。」
目黒はしゃがみ込み、阿部の左足首を見る。
衣装の裾から少しだけ覗く細いチェーン。
あの日、プラネタリウムで贈ったアンクレットが、今日も静かに輝いていた。
目黒は安心したように微笑む。
「よかった。」
阿部も優しく笑う。
「ちゃんと着けてる。」
「毎日。」
目黒は立ち上がると、そのまま阿部をぎゅっと抱きしめた。
「充電。」
「また?」
阿部が笑う。
「今日一番大事な日だから。」
「多めに充電。」
その様子を見ていた深澤が吹き出した。
「また始まった。」
渡辺も笑う。
「めめ、今日は満タンにしとかないとね。」
ラウールが肩を震わせる。
「本当に充電式ワンちゃんなんだ。」
康二も大笑いする。
「めめ、残量何パーセント?」
「今。」
目黒は真顔で答えた。
「百パーセント。」
楽屋中が笑い声に包まれた。
その笑い声のおかげで、三人の緊張も少しだけほぐれていく。
「スタンバイお願いします!」
スタッフの声が響く。
九人は顔を見合わせた。
自然と円になり、全員が円陣を組む。
「行くぞ!!!」
岩本が気合いを入れて言う。
「おーっ!!!」
全員の声が重なった。
___________
暗いステージ。
客席のペンライトが星空のように揺れている。
司会者がグループの名前を紹介した。
大きな歓声。
息を吸う。
そして。
照明が一斉に灯る。
眩しいほどのスポットライトが、九人全員を照らした。
ステージの中央には阿部。
その隣には目黒。
深澤、岩本。
渡辺、宮舘。
佐久間、ラウール、康二。
九人が横一列に並ぶ。
目の前には、待ち続けてくれたファン。
テレビの向こうにも、多くの人がいる。
阿部は客席を見渡し、小さく息を吸った。
もう怖くない。
隣を見れば、大切な仲間がいる。
その瞬間、イントロが流れ始める。
九人は同時に一歩を踏み出した。
半年ぶりのステージ。
そして――。
今日、この瞬間から。
新しい九人の物語が、もう一度始まるのだった。
コメント
4件

完結したのか寂しいな😢 続編 おまけ 読みたいな🖤💚
本編完結おめでとうございます㊗️ 読み応えがあって面白かったです🖤💚

朝から癒されました♪ あべちゃん大好き😘💕がそこかしこに。 最初は1人で次に2人になり同じ悩みで三人になり最後には9人で同じ夢に向かう 最高 素敵です💓 戻るのか…と言うより今のままでも良いのかななんて思ってしまう