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今、俺はとてつもなく嬉しい。

だって職場にベリアン連れてこれたから〜!

ダメ元で上司にお願いしたらいいよ〜って言ってくれたんだよ!上司最高。

このことを千春に自慢したらどれだけ羨ましがるだろうな…と 思い、千春のところにスキップしながら行くと…

千春もミヤジとルカスを連れていた。

『なんでいるんだよ』

「こっちのセリフよ」

どうやら千春も同じく、上司に許可を貰いに言ったらしい。恐怖を感じた。

え〜、何故俺たちがベリアンらを連れているか。

それは…。


『さてと…お前ら〜行くぞ〜』

残りの執事たちを保護するため!

まずはベリアンの要望で1階の奴らから探すことにした。

どうやら…森にいるらしい。

まぁあいつらはあいつららしくサバイバルして生き延びているのだろう。

この時は…そう思っていた。


『ルカス…本当にここにいるのか?』

「おかしいですね…絶対ここにいるんですが…」

いない。

奥の奥まで探してもいない。

なんか前飼い主の家を脱走したヒト型動物見つけるし…(もちろん保護した)

「ミヤジちゃん、どう?いないわよね」

あの千春も一生懸命探しているのにいない。

『なぁこれ○んでる説ある?』

「それは絶対ないと信じたいんだが…」

そういや、ベリアンどこいったっけ?

まさか…迷子になってる!?

『俺ベリアン探してくる!』

「目的見失わないでちょうだい!」

後ろから千春の声が聞こえた。

…うるせぇ、鼓膜破れる。ルカスとミヤジが可哀想だ。


森の奥深く、俺がギリギリ入れるレベルの洞窟にベリアンは居た。

『よかった、心配したんだぞベリアン』

そのベリアンの後ろには…ロノとバスティンが居た。

『ロノ!バスティン!』

つい、反射的に名前を呼んでしまう。

生まれ変わっているのだとしても、前世の記憶が無い可能性だってあるのに…

と思った3秒後の事だった。

「おいばすてぃん」

「なんだ」

「このさんさいはくえるぞ…採っておけ 」

「あるじさまの、ぶんも…とっておかないと、な…」

「いまあるじさまいねーって」

…寝言で会話してる。

そしてベリアンが微笑ましそうに見てる。

親か?

すると、ベリアンが振り返り、こちらを見る。

すると、口元に人差し指を当て、微笑んだ。

…なんだそれ、かわいい。


数時間後、ロノとバスティンが起きた。

起きた瞬間、俺を見て驚いた表情をしていた。

「あ、主様?主様ですよね!」

目をキラキラさせるロノ。

主様だと言うと、めっちゃ喜び抱きついてきた。

なんだこの可愛い料理人は。

可愛すぎる。うちの子にしたい。

バスティンも俺の腕に抱きつき、 すりすりと頬を擦り寄せ甘えてくる。

はい、これは完全に可愛い小動物。世の中にこんな可愛い子がいたとは…あ、もちろんベリアンが1番可愛いが。


「…もしかしてこの子達、前世の記憶がある感じ?」

後ろから千春の声が聞こえてちょいビビった。

そして、千春のセリフを聞き、あるとんでもない事に気づいた。

俺、千春に前世のこと教えてない。

『こ、これにはわけがあんだよ…』

と言いつつも、どう言葉で伝えるのかが分からない。

悩んでいると、先に千春が口を開いた。

「昔その子達見たことあるわ」

衝撃すぎてミヤルカを除くほぼ全員が固まった。

そんなミヤルカは、表情からして分かっているようだ。

『俺はお前のこと前世で見てねぇぞ?』

「あたしも急に思い出したから詳しいことは分からない。けど、あんたは確実にいたわ」

俺は頑張って記憶を漁ってみる。

すると、あることを思い出した。

『…悪魔執事の主って三人いたよな』

「ええ、そうよ三人いた」

そういえばその三人目の顔…どこかで見たような気がする。

「…あの上司さん、主様に似ています 」

ずっと黙っていたベリアンが口を開く。

ロノバス以外首を傾げて上司の顔を思い出していた。

『似てるな』

目つきがキリッとしててまさに上司のような顔。

間違いなく上司が三人目の主だ。

「で、本題に入っていい?」

千春が腕を組み、俺の方を見て言った。

あとなんか声が怖い。

『…ロノとバスティンは誰が保護するかという話デショウカ?』

「違うに決まってるでしょ!」

頬をビンタされた。

なんでだよ、何で俺だけこんなひどい扱いなんだよ。

「こいつと前世まで一緒だっただなんて最悪だわ。だから一発ぶん殴らせて」

『もう殴っただろ!』

確か前世でもこんな風にギャーギャー言ってたはず。

なんて仲の悪いコンビなんだろう。自分も自覚してるところが怖い。

「とりあえず、前世の記憶を1つ思い出せてよかったです」

ルカスが俺の顔を覗き込む。

その笑顔はひどい扱いを受けられた俺にとって唯一の癒しだった。

「でも絶望の記憶だけは思い出さないようにね」

『思い出したとしてもベリアン達がいるから大丈夫だろ』

正直言って、ひしひしと絶望の記憶を思い出しつつはある。

けれど、安心出来る存在がいるから。

こうして…今も生きていける。

『いつも支えてくれてありがとうな、ベリアン』

顔を赤くするベリアン。

そりゃ当たり前だよな、耳元で言ったんだから。

「…イチャイチャするなら家でやってちょうだい 」

と言う千春も、ルカスとミヤジのことを撫でまくっている。

『はぁ…分かった。家、帰ろうか』

そよ風が吹く森を後にした。

俺の腕にはロノとバスティンがすやすやと気持ちよさそうに寝ていた。



優雅なクラシック音楽が流れる部屋。

窓からの夜景は最高に良い。

「こい、休憩しよう」

洗練された所作で、紅茶を淹れる。

「明日が楽しみだな、 ハウレス」

青髪を揺らしながら振り返る。

「ええ、そうですね。主様」

書類を持つ彼の瞳は、赤く光り輝いていた。

執事のお世話のしかた

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