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『…….ぼ.』
『….み….ぼ..!』
誰かが何かを言っている。
それよりもここはどこだろう。
まるで海自体が星空のような───。
そこで私の夢は途切れる。
「変な夢…」
その日はそのまま学校へ向かった。
だがその日から毎晩ずっとその夢を見ている。
「またこの夢…」
いつも夢の世界に行くと
同じ場所に立っていた。
1つ変わったことといえば、
この子がいること。
『羽海!』
『僕にそろそろ会いに来てよ!!』
この子の名前は分からない。
年齢も分からない。
「だってどこにいるか分からないし」
『じゃあこれあげる!!』
そう言いながら少年は私に
1枚のチケットを渡した。
チケットには〔流れ星の水族館〕と
書いてあった。
流れ星の水族館は先月新しく建った水族館だ。
でも何でこれをこの子が…。
「ねぇ、何でこれ───」
君が持ってるの?
そう言おうとしたらまた意識が途切れる。
「また、あの夢…」
私は目を擦りながらあくびをすると、
手には夢の中であの子に貰った
水族館のチケットがあった。
「え」
私は戸惑いながらもその水族館に
行ってみることにした。