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20話 徹夜に沁みる気持ち
一瞬の沈黙の後、俺は鞄を掴んで立ち上がった。
「とにかく会社に戻る」
「私も行きます……!」
「え……」
「このまま帰れません。見せてもらわないと、どこが規格外だったのかわかりませんし」
言うが早いか小林も立ち上がり、伝票を掴んでレジに向かった。
なにか言おうとしたが、今は小林がいてくれたほうがいいに決まっている。
黙って小林の後に続き、会社に戻ると、急いでパソコンを起動させた。
仕様書を確認していると、小林が口を挟む。
「おとといPDFで送った仕様書も出してください」
「え?」
「メールに添付したやつです!」
「あぁ」
印刷したものを使っていたが、探しても見当たらない。
「もう一度印刷するから待って」
「それなら、その間にプログラム見せてください」
ただならない俺たちの様子に、まわりから「トラブルだな」という同情**************
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