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老婆は口を開いた。
老婆「貴様は、ナガイアイダ見ない間ニ随分と衰えたな」
「,,,ッ」
老婆「震えとる,,,命令されたことはドウした?」
「誰だ、あんたは」
彼の表情は見たことない。怯えているようだ。
老婆「フェッフェ,,,下手な演技、ずっと変わらんよのぅ」
ずっと、、、?この老婆は彼のなんなの?
「俺はお前なんか知らない」
彼は少しずつ後ずさりする。
老婆「のう、lament。」
「!?」
彼の体が大きく跳ねた。lamentとは、哀歌、悲歌などの意味がある。それと関係しているのか?
「貴様が任務を果たさないのであれば」
ギリッと私の腕を握る力が強くなる。
「やめろ!違う!これは、、、」
老婆「何も違わない。早くその娘を殺せ」
「,,,ッ」
殺す、、?
「,,,はぁ、もうめんどくさい」
彼から、聞いた事のないほど低く冷たい声がした。
「おせぇんだよくそババア」
これは誰なの?彼じゃない、彼はこんなこと、言わない。
心配になり近づこうとすると
「近寄るな。」
その一言だけでこんなにも心は冷たくなるのだな。
老婆「昔から口が変わっとらんなぁ」
「,,,,,,」
いつもの見えている彼の目は髪に隠れ様子をうかがえない。
ねぇ、大丈夫なの?私は1歩踏み出した。
「近づくなと言ったよな?薄汚い,,,」
最後まで言わず、彼はかおをそむけた。でも、彼は変わった。あの一瞬の間にこれほど。
どうして、これはなにかのサプライズ?または演技なの?お願いだから演技であって欲しい。
ねぇ、お願い、演技よね?
学ばない私はまた1歩踏み出してしまった。それがいけなかった。
「来るな!!!」
ガッ!!!
彼の常時腰にかけている刀が振りかざされ、私の頬を切りつけた。
血が滴り落ちる。
痛い。痛い。悲しい。苦しい。
お願い、冗談だと言って?
いや、これはもう冗談なんかじゃないんだろうな。
これが彼の裏の顔。信じてしまったのは私。彼は悪くない。
私、また騙されたんだ。
もう、逃げられないんだろうな。
私は膝から崩れ落ちた。涙が頬を伝って私の服へ落ち染み込む。
「,,,今後俺にその醜い面を見せたら殺す」
そう言って扉から出ていった。
荒れた部屋に残されたのは私一人。
,,,ひとり、1人、、、
,,,ッうっぅぅぅっうっ(涙)
なんで?なんでなの?どうしてみんな,,,私が何をしたの?ねぇ、教えてよ,,,ッッ
あれから3ヶ月。
彼といる時間は楽しくて幸せでとても長く感じたのに。
彼がいないと、こんなにも静かで寂しくて。もうこんなにもたっていた。
彼はどうしているのだろう。
いや、気にするのはやめよう。もう私は彼を信じていない。関係な、い。
召使い「アムア様。私共がやります。あなたはお休みになって,,,」
私は首を横へ振り、拒否を示した。
今は彼の部屋を片付けている。
王妃様や王様、他の皆様はみんな彼がいなくなったことに対してそれほど気にしていなかった。
どうしてなのかは全く教えてくれない。
みんな知っていたの?彼の存在を。
でも、なかなかそうは見えない。
誰も信用出来ないならー。
もう、泣かない。嫌なら、もう同じことを繰り返したくないのならー。
【⠀殺す思いでやり返せ、復讐しろ。】
復讐,,,何か違う。
私がしたいのは、復讐じゃない、復讐なんてしても私の過去は変わらない。この苦しさからは逃れられない。
私は色を変える。
これからは、あなたを取り返す。
あれは本当のあなたじゃない
返してもらうから。
カナタ,,,
カナタ、、、
待ってて。