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𝕔𝕠𝕔𝕠
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あり
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ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
放課後。
いつものように、5人で集まっていた。
俺は一昨日、柔太朗と二人で
映画を見に行ったことを
みんなに話していた。
💛「映画、めっちゃ面白かった!」
❤️「えー!俺も見たかった!」
💙「どんな映画だったん?」
💛「えっとね――」
俺が楽しそうに話していると、
スマホを見ていた勇斗先輩が、
急に顔を上げた。
🩷「…………。」
そして、
🩷「おい。」
💛「……はい?」
🩷「お前ら。」
🤍「……?」
勇斗先輩の視線が、俺と柔太朗に向く。
💛「え、なんですか?」
🩷「一昨日、二人で出かけてた?」
💛「はい!」
俺が普通に答えると、
🩷「…………。」
勇斗先輩は、少し黙った。
💛「映画見たんです!めっちゃ面白くて、聞いてくださいよ!」
🩷「映画だけ?……たとえばカフェとか…行った?」
💛「はい!ってかなんで知ってるんですか?」
そう言って俺が笑うと、
勇斗先輩の眉が少しだけ動いた。
🩷「……ふーん。」
なんだろう。
なんか、機嫌悪い……?
すると勇斗先輩がスマホを俺に向けた。
🩷「これ。」
💛「…………え?」
画面を見る。
そこには――
カフェで飲み物を飲んでいる俺の写真。
💛「…………。」
💛「え!?!?」
思わず声が大きくなる。
💛「これいつ撮ったの!?」
🤍「カフェ。」
💛「いや、それは分かります!!」
🤍「可愛かったから笑」
💛「えぇ!?」
俺は慌てて柔太朗を見る。
💛「俺、撮られてたの!?」
🤍「うん。」
💛「全然気づかなかった……。」
俺がスマホの画面を覗き込む。
💛「っていうか、これインスタに載せたんですか!?」
🤍「載せたよ。」
💛「なんで!?」
🤍「可愛かったから笑」
💛「またそれー?笑」
俺は思わず笑ってしまった。
🤍「本当に可愛いと思ったんだけどな。」
💛「はいはい笑」
俺はいつもの冗談だと思って流した。
でも――
🩷「…………。」
勇斗先輩は、まだ無言だった。
💛「勇斗先輩?」
🩷「……なに?」
💛「なんか怒ってます?」
🩷「怒ってない。」
💛「でも顔が……。」
🩷「怒ってないって。」
そう言いながら、
勇斗先輩は俺の隣に座った。
いつもより、少し近い。
いや…めちゃくちゃ近い。
💛「…………?」
すると、
🩷「仁人。」
顔を覗かせられる。
💛「はい?」
🩷「次、俺とも映画行こ。」
💛「……え?」
思わず勇斗先輩を見る。
先輩は、いつもの笑顔。
でも――
なんだか少しだけ、真剣な目をしていた。
💛「……いいですよ?」
🩷「ほんと?」
💛「はい!」
そう答えると、
勇斗先輩は嬉しそうに笑った。
🩷「じゃあ決まり。」
💛「楽しみですね!」
🩷「うん。」
その横で、
🤍「…………。」
柔太朗が静かに勇斗を見る。
そして、
🤍「……勇斗。」
🩷「ん?」
🤍「俺たちが先に約束してたら?」
🩷「…………。」
空気が、少しだけ変わった。
❤️「……あ。」
💙「……また始まった。」
💛「え?何が?」
俺が首をかしげると、
❤️「いや……なんでもないよ、仁人。」
舜太が苦笑いしながら答えた。
💙「お前は知らんでええ。」
💛「……?」
なんだろう。
みんな、なんか変じゃない?
そんなことを考えていると、
柔太朗が口を開いた。
🤍「仁人。」
💛「はい?」
🤍「昨日、楽しかったよね?」
💛「はい!めっちゃ楽しかったです!」
🤍「……そっか。」
柔太朗は、嬉しそうに笑った。
その笑顔を見ていると、
昨日のことを思い出す。
映画を見てカフェに行って
たくさん話して。
💛「また遊びに行きましょうね!」
俺がそう言うと、
🤍「……うん。」
柔太朗は少しだけ目を細めた。
🤍「また行こう。」
その会話を聞いていた勇斗先輩が、
🩷「……俺とも行くからね。」
そう言いながら、手を繋いだ。
距離が…近い。
💛「はい!」
俺は何も考えずに答えた。
🩷「……。」
🤍「……。」
二人が同時に黙る。
💛「?」
なんで急に静かになったんだろう。
すると太智が小さくため息をついた。
💙「……仁人、ほんま罪やな。」
💛「え?」
💙「なんでもない。」
❤️「仁人はそのままでいいと思うよ笑」
💛「???」
俺だけ話についていけない。
そのとき、
勇斗先輩が俺のスマホを覗き込んだ。
🩷「仁人、昨日の写真見せて?」
💛「え?まぁいいですよ。」
俺が写真を見せていると、
勇斗先輩がふと笑った。
🩷「……いいな。」
💛「何がですか?」
🩷「いや、楽しそうだなって。」
💛「楽しかったですよ!」
🩷「……そっか。」
勇斗先輩はそう言って、
少しだけ俺を見る。
なんだろう。
今日の先輩、ちょっと変だ。
……もしかして、柔太朗と二人で遊びに
行ったの、嫌だったのかな。
でも、そんなこと聞けるわけもなくて。
俺は何も言わずにスマホをしまった。
すると勇斗先輩が、
🩷「仁人。」
💛「はい?」
🩷「映画、いつ行く?」
💛「あ、そういえば決めてなかったですね。」
🩷「じゃあ、今決めよう。」
💛「え、今ですか?笑」
🩷「うん。早いほうがいいじゃん。」
そう言って、
勇斗先輩はスマホを取り出した。
俺も隣に座って、一緒に映画を探す。
💛「これ面白そう!」
🩷「じゃあこれにする?」
💛「いいですね!」
二人で画面を
覗き込みながら話していると、
後ろから、
🤍「…………。」
柔太朗がじっとこちらを見ていた。
そして小さく、
🤍「……俺も、負けないから。」
💛「?」
俺は振り返る。
💛「柔太朗、なんか言った?」
🤍「ううん。何も。」
💛「そう?」
俺はまた勇斗先輩のスマホを見る。
💛「あ、この映画も面白そう!」
🩷「ほんとだ。じゃあこれも候補ね。」
楽しそうに話す俺たちを見ながら、
柔太朗は少しだけ笑った。
でも、その目は――
いつもより、ほんの少しだけ真剣だった。
コメント
1件
えええ!この回めっちゃ刺さったわ…! カフェ写真の件で勇斗先輩が嫉妬してんの、ストレートに伝わってきて「おお〜」ってなった。 仁人が完全に空気読めてないのも逆にリアルで可愛いし、柔太朗の「負けないから」は静かめな爆弾やん…🔥 毎回、感情の機微がじわじわ沁みる描写が上手いわ。次、勇斗先輩との映画デートどうなるんやろ…!読むの楽しみ!