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🌹はなみせ🍏
20歳の誕生日の夜。
本来はお休みのはずだったけれど、元貴さんに「どうしても今日、4人で話したいことがある」と頼まれて、私は少し背伸びをしたワンピースを着て、静かなレストランの個室に座っていた。
向かい側には、心なしかそわそわして視線が泳いでいる若井さんと、それを「まあまあ」となだめるように微笑んでいる涼ちゃん。
そして私の隣には、いつになく真剣な表情で、何度もネクタイに手をやっている元貴さん。
(……なんだろう。重大なプロジェクトの発表かな? それとも、私の正社員登用の話?)
美味しい料理をいただいて、デザートが運ばれてきた頃。ふいに、店内の喧騒が遠のいたような静寂が訪れた。
「らんちゃん」
不意に名前を呼ばれて、私は思わず背筋を伸ばす。
元貴さんがジャケットの内ポケットから取り出したのは、掌に収まるくらいの、小さな四角いボックス。
「……えっ」
目の前でゆっくりと開かれたその箱の中には、照明を反射してキラキラと輝く、繊細なデザインの指輪が収められていた。
「らんちゃん、初めて会ったあの日から、ずっと好きでした。……誕生日おめでとう。もしよければ、僕と付き合ってください」
真っ直ぐな、一点の曇りもない瞳。
その言葉を聞いた瞬間、頭の中が真っ白になった。でも、すぐに胸の奥から熱いものがこみ上げてきて、気付けば私は、自分でも驚くほど自然に笑っていた。
「……やっと、言えます。私も、元貴さんのことが好きです。ずっと前から。こちらこそ、よろしくお願いします」
深々と頭を下げた私の指に、元貴さんがそっと指輪を滑らせる。
あつらえたようにぴったりのサイズ。
「なめないでよ? どれだけ好きか、これから全力で伝えていくから」
耳元で囁かれたその声は、いつものプロデューサーの声ではなく、一人の恋人の熱を帯びていた。
エ?コメントノカズ?ナニソレ
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コメント
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キャー!!!キャー!!!(*/ω\*) やっと!やっと!、!!!。!! °₊·ˈ∗(( ॣ>̶᷇ᗢ<̶᷆ ॣ))∗ˈ‧ヒャー