TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

なんかできちゃった物語

俺が登校するとき、公園の横を通る。その公園は結構広く、子供20人程度は余裕で入るだろう。いつもたくさんの家族や友達同士が遊んでいるところをみる。

そして奥の方には少し太った人でもすぽっと入れるような、古くて大きい木があった。この木は有名で、この町にすんでいる人はきっとみんな知っている。


俺がいつも通り学校へ行くために公園の横を通ると、その古くて大きい木の上に黒い猫がいた。何度も鳴いている。助けてほしいのだろうか。そう思って、俺はカバンをおいて黒い猫の方へ進んだ。

「ほら、俺の背中の上にのりな」

と言うと、黒猫少し警戒したあと、なんのためらいもなくおれの背中にのってどこかへ行ってしまった。

せっかく助けてあげたのに、こちらを振り向きもせず行ってしまった黒い猫に少し腹を立てた。追ってやろうかと思ったが、学校に遅れるので、走ってその場を去った。


次の日、あの黒猫がどうも気になって、いつもよりはやく家をでた。そしてあの公園へ行った。すると、黒猫はいなかった。そのかわり、白猫がいた。あの古い木で爪とぎのようなことをしていた。ナーナー鳴きながらずっと。だが、この大きな木は古い木だから、強い力で押されるとぐらぐらして危ない。「この木を町全体で守ろう。気を付けよう」という看板もでている。

「こら、危ないだろ。やめなさい」

白猫を木からはがす。そして白猫は何かを察したかのように公園を後にした。賢い猫だ。

今日はこの賢い白猫のおかげで学校に遅れることなくいけた。あの黒猫を思い出してはあの白猫を誇らしくおもう。


今日もあの公園へ行ってみた。昨日の白猫がいると思って、いつも通りの時間で来た。するとあの黒猫が木の下ですやすやと寝ていた。前のことを思い出して、また腹が立った。

隣に白猫も寝ていた。よく見ると水色の首輪をつけていた。黒猫もつけている。同じ家族か。この猫の名前のキーホルダーだろうか。つけるところから無理やりはずされているような感じだった。どうしてだろう。

そんなことを考えているうちに学校のチャイムがなった。

「やっば!?」

俺は焦って学校へ走った。

当然に一時限目は始まってて担任に怒られた。


今日は土曜日。昨日は猫のせいで遅れたからという変な理由をたて、公園には行かなかった。


日曜日。公園に行ってみた。するとどちらもいなかった。いつもならお気に入り(勝手に)のあの木にいるはずなのに。少し悲しかった。でも運動になったので一石二鳥だ。


月曜日。祝日。だが今日も公園へ走っていった。すると、

黒猫がタヒんでいた。

「…は?」

思わず声がでた。俺がいないうちにこんなことが起きるなんて知らなかった。知っておきたかった。そしたら助けられたかもしれなかったのに。

黒猫には噛み跡があった。白猫も隣にいたから白猫がやったのかと思った。だがあまりにも大きな噛み跡なので、さすがに猫ではないと判断した。

なら鳥か?大きな鳥がきたのか?それとも野良犬か、、考えていると大人の人が声をかけてきた。

「きみ、大丈夫か?この大きな木、危ないから撤去するんだ。だから少しどいてくれないかな」

優しい声だった。だから抱いていた黒猫と白猫をそこから離れさせた。

この木は、町全体で守る木じゃなかったのか…?と少し疑問がでたが、人の命の方が大切なので、仕方がないのだろう。俺もあの木が好きだった。小さい頃からお世話になっている。それが、黒猫との悲しみにつながって、家に帰っては大泣きした。


俺は数日間、学校を休んだ。


ある日のニュース。それをみてびっくりした。

「次のニュースです。○県△△市□□町の公園の大きくて古い木を撤去作業しているところ、中に

人が

はいっていてそうです。中に入っていた人の手には」

手にはあの白猫と黒猫のつけていた首輪と、名前のかいてあるキーホルダーだった。それをみてわかった。

あの猫たちは飼い主を助けたかったんだ。

それがわかったとたん、鳥肌が立った。だがどうして黒猫がタヒんだのだろうか。それだけが疑問だった。


俺は最近、近所の猫、野良猫、地域猫を気にかけるようになった。猫博士第一号だ。俺の夢は弁護士。これからは人権だけではなく、動物に対する大切さを表す言葉をつくりたい。

loading

この作品はいかがでしたか?

50

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚