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その後その後私たちは式を挙げ、彼の経営しているカフェで私も働くことにした。お母さんとお父さんは、「私たちの会社のことは気にしなくてもいい。幸せに暮らしなさい。」「いいの?……」「あぁ。それが権利なのだから。」「うん!私幸せになる。」「お父さん、お母さん、今まで私を愛してくれて、守ってくれて、育ててくれてありがとうございました。」「私は彼と一緒に幸せに暮らします。」「あぁ……。幸せにな……。」
「お義父さん……。僕からもありがとうございます。」「あぁ。君も華帆の事ありがとう。」「はい!」
カランっ――「いっらっしゃいませ〜。」彼と泥団子で始まった関係。そして、私たちを繋げてくれた、”また明日”という言葉。お父さん達から、何故かたっぷりとお金をくれた。もう苦労させたくないからと。最後までお父さんはお父さんだった。「こんなに貰って大丈夫なの?」と言ったけど、なんともないらしい。どんだけお金持ち持っているのだろう笑笑。我が親にして恐ろしいと思った。
「華帆ー。」「んー?どうしたの?」「本当によかったの?もう30になるオッサンと結婚して……。」「何言ってんの。会った時から大して変わってないんだよ?顔とかも。」本当に……。童顔は存在するんだね。「それに、歳とかで顔で好きになったんじゃないんだよ?」「どこで好きになったの?」「教えなーいー。」「えー教えて。」ボソッ「逢いたいと思った時必ず現れるんだもん。そんなの好きになっちゃうじゃん。私のヒーロー。」「えっ?なんて?」「なんでもない!」私のヒーローたすけてと言ってくれたら助けてくれた。私のお兄ちゃんでもあり、私の旦那さん。夢みたいだ。「華帆。愛しているよ。心から。」「えっ。あっ、うん。私も愛している心から」その瞬間彼の手が私の頬に触れて、温かくて、優しい唇を重ねた。もうあの時と違う。これから二人で道を作っていこう。そう思った。
月の光が明るくて、どこかまだ恥ずかしかったけど、嫌ではない。私たちを見ているのは月の光だけだ。唇を交わした後、見つめ合って笑ったんだ。