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ポアロにて
兄ちゃんこと降谷零は潜入捜査で安室透と名のり、喫茶ポアロで人気アルバイターとして活動していた
ここ数年で自分以外の同期4人が大怪我を負ったものの現在はそれぞれ活動している
今は午後でここから近い帝丹高校の生徒がよく訪れている
その中には蘭と園子、コナンもいる
女子高生たちの相手をしながら仕事していたその時…
カランカラン
「いらっしゃいま…せ…」
来客の知らせるための鐘を鳴らしたのは
「よォ」
まるでイタズラが成功したときの子供のような笑顔をした甥っ子の帝丹高校の男子用制服を着たイザナだった
「久しぶりだな、兄ちゃん」
店内が静まり返った
キャッキャと話し合っていた女子高生たちですら固まった
「「「「「兄ちゃあああん?!?!?!」」」」」」
カランとイザナの花札のようなピアスが揺れた
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「兄ちゃんってどういうこと?!安室さん?!」
コナンがすごい表情で質問してくる
周りにいた女子高生たちもすごいことになっている
「あー…彼は僕の甥っ子のイザナだよ」
「どうも、降谷イザナだ。よろしく」
イザナはイザナでいつもの表情で自己紹介している
イザナよ…梓さんもすごいことになっているからこれ以上カオスをつくらないでくれよ……
心の中で祈る
「イっイザナってあの不死身のイザナ?!」
園子が声を上げる
これには安室もびっくり
「ふ、不死身…?」
すかさず質問する
「ここ米花町にいる不良一帯をたった一人で再帰不能にした3年生の降谷イザナよ?!安室さんの甥っ子ってマジで?!」
「おうマジだ」
ちょっと待って…内容が頭に入らない…
米花町にいる不良一帯を再帰不能…?
うちのイザナが…?
安室は思わず宇宙を背負った
「米花町に戻ってきたなら連絡しろよ兄ちゃん。スマホ見てたらSNSに兄ちゃんが映ってたの見たときビックリしたぜ」
「あー…ごめんイザナ…というか不良についての件って…?」
「あー、あいつら俺のことなんか気にくわないからとかどーとかでリンチしようとしてきたんだよ。それで全員返り討ちにして、そしたらそいつがなんか親玉みたいなやつ呼んで結果俺対200人」
うちの甥っ子がやばい…
「もちろん勝ったぜ。全員もう喧嘩できねェようにしといたからもう大丈夫だぜ」
「そういうことじゃない…イザナ…」
もう頭が痛い…
数年ぶりに帰ってきたら甥っ子が米花町一の不良になってんだけど…
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ポアロが終わって帰ろうとしたときイザナが店の裏に立ってた
そして二人で家に帰る
「兄ちゃんは“安室透”って名乗ってンだな」
「うん。いきなりきたからびっくりしたよイザナ。というか不良についての件、本当なんだな?」
「おう」
叱ってやりたいが、自分も反抗期のとき少しやんちゃしたから何も言えない…
「なぁ兄ちゃん」
イザナが話しかけてきた
「なんだいイザナ」
「潜入捜査ってどれぐらいヤバいんだ?兄ちゃんが警察になって数年、家に全く帰ってこなかった。それぐらいヤバい相手なのか…?本当に無事に帰ってくるよな…?おいていかないよな…?」
イザナの紫色の目が揺らぐ
「イザナ…」
「兄ちゃんも…シンイチローみたいに…俺の前から消えないよな…?」
「イザナ…大丈夫だ。僕の体は頑丈だろ?それに僕は強い。」
「それは俺も同じだった。だけど結局銃で撃たれて死んだ。不死身って言われていた俺がだぞ…?人間は強いと思ってても死ぬときはあっけねェぞ。俺がまさにそうだったんだから…」
光のない目でイザナは僕を見る
「イザナ。確かに人間はあっけなく死ぬ。だけど、逆を言えば“人間は死ぬまでは最強”ってことだ。」
「っ」
「だからイザナ。僕はイザナをおいていかないよ。約束だ。」
そう僕は言った
指切りげんまんもした
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プロフィール
帝丹高校3年生
降谷イザナ
好きなもの:降谷零、喧嘩
嫌いなもの:面倒事、孤独
最近の悩み:高身長の叔父の血が流れているはずなのに前世と同じ160センチだった
伝説:顔がものすごく美形なのでモテているし、バレンタインになるとチョコがとんでもない量プレゼントされるので(ホワイトデー返せないぞと言ったのに)エコバック3袋毎年持ってきている。なので密かに『初恋殺し』『エコバッグ仙人』『チョコほいほい』とあだ名が複数つけられている