💚side
北斗くんが後ろから全速力で走ってきたと思えば腕を掴まれてビックリした。
松村 「お昼の時、5人で昨日の教室に来てください…話したい事があります。」
俺は返事をして、5人に連絡した
話したい事…昨日の事だろう、
北斗くんには何があったのかな…?
🖤side
森本くんに言った俺は、近くのコンビニに寄った。
水を買ってから、学校に足を向けた。
授業の時、俺は心臓がバクバクしていた、
来て欲しいと言った物の、どんな感じで説明するのかも
なにも考えてなかった。
何時もは長く感じる授業もあっという間に終わってしまって
お昼の時間になった。
俺は教室を出て未だまとまってない思考で、空き教室に向かった
俺が着いた頃には5人は揃っていて、5人揃うとヤンキー味が凄いなと
改めて思った。怒らせたらただじゃ済まなそう
松村 「お、遅れてすいません」
森本 「んーん!俺らも今来たからさ」
田中 「んで、話したい事ってなに?」
松村 「、、、」
内容がまとまっていなくて黙ってしまった
松村 「昨日の、、事です。」
松村 「昨日はあんな失礼な態度をとってすいませんでした。」
髙地 「えぁ、あれは俺が悪いでしょ?怯えてたし、」
松村 「実は俺、、幼少期の頃父親に虐待を受けてたんです。」
そう、小学生1年生の時、俺の未来は崩れていった、
俺の母親は体が弱くて、俺を産んだ時に亡くなってしまった。その時から父親は壊れていた。
当たり前だろう、愛しの妻を亡くしたのだから
精神を取り戻すために、父親は夜遊びやギャンブルに手を出した
その間にも俺はすくすく育っていって小学生1年生になった時
矛先が俺に向いた
ギャンブルで負けた時は俺の事を殴り、ストレス発散。
そして、どんどん借金をしていき、俺の物はほぼほぼ売られて
俺に残ったのはヨレヨレのTシャツとボロボロのジーンズ
外出は禁止されていて酒臭い部屋で1人で泣いていた
ある日父親は帰ってこなくなった。
そして今に至る。
俺は説明をしている時、泣いていた。悲しくもないのに涙が溢れた。
ずっとずっと悔しくて苦しかった。
初めてこの話を他人に喋って俺の心の中の”無理をする”という糸が切れた
5人を見ると真剣に聞いてくれていたらしく
皆、目に涙を浮かべていた
ジェシーくんがこちらに来て俺の事をふわっと抱き締めてくれた
ジェシー 「辛かったね…1人でよく頑張った、」
森本くん、髙地くん…と次々に俺の事を抱き締めた
京本 「俺らは北斗から離れないよ。絶対に」
松村 「グスッ…ありがとう、、ございます…」
あー…なんで俺はその人達に怯えていたのだろう。
こんなに優しくて温かい、素敵な人たちに
俺は、人から離れたくないと、初めて思えた
田中 「良ければ、これから俺らと一緒にいない?」
森本 「絶対に悲しい思いにさせないよ。」
松村 「はい、一緒にいたいです…。」
ジェシー 「よし!決まり!!北斗くん…いやほくちゃん!よろしくね」
松村 「うん!よろしく!」
……To be continued
コメント
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なんか涙出ました、😭みんな優しいね、