変態日誌

「あたし温泉に行くとさ、とりあえず男湯と女湯の両方を見るわけ。だって大抵の旅館は男湯のほうが広いし情緒が有るのよ!」

「あんた頭やられてんじゃ無いの⁉男湯に丸ハダカで入るの⁉」

「違うわよ。それじゃ変態扱いだわ。ワンピースの水着着て黒っぽいサングラスかけるの。そうすると男は同種だと思うわよ。」

「そう言えば、あんた若い頃から女の割に、凹凸が無いし、ゲイに見られてたわね。」

「そうそう。若い頃は気にしたけど、今となっちゃこの体型で得してるわ。」

「この前なんかオヤジ同士、素人ヌード撮影会の話しをしてたのよ!」

「それでそれで?」

「『最近はモデルがババアばっかりだ。やっぱりモデル料が安いからなあ。』だって。」

「だって３０歳以下でしょ?何考えてんのかしら?」

「だからあたし出る時に『ババアで悪うございました』って言ってやったのよ。そうしたらジジイのド肝を抜かれた顔ったら無かったわ。」