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その言葉が聞けただけで 雫が頬をそっと撫でるようにつたる
それはある昼下がりのこと
俺『ねえ、今日さ、一緒に買い物行かない?』俺は、俺の彼女、「こたの」に買い物を誘った
こたの『いいねー!私もちょうど買いたいものがあってさー!あ!ここのデパートに行こうよ!その中に地方にしかないケーキ屋さんがあるらしくて…ね!食べてみたいでしょ!』
相も変わらずよく喋るなぁ…
俺『うん、でもダイエット中じゃないの?』
こたの『ケーキは生クリーム(植物性)や、小麦粉、苺なんかのフルーツ…つまり、ほとんどが植物で出来てるからヘルシーってわけ!』
変なところで賢い、なんか面白い。
元々、俺はこたのと付き合うつもりはなかった。いわゆる罰ゲーム告白ってやつだ。3ヶ月たったら別れていいって言われた。そして、明日で3ヶ月目。正直、顔は可愛いし、馬鹿だけど優しいし、別れるのはちょっとって思ってるけど。
こたの『楽しみになってきた!悠斗くんっ!(俺)一緒に楽しもうね!』
俺『そうだな』
こたの『よーしっ!午後の授業も頑張ろっと!』
俺『うん、じゃあ、玄関口で待ってる』
こたの『うん!ばいばいっ!』
こたのは俺とは違うクラス、さぁ、俺も頑張るか。
先生「竹内、この問題解けるか」
俺『あ、はぃ…』
カキカキ
先生「はい、正解だ」
俺『あざす』
俺は顔と頭以外いい所がない…え?顔がいいってナルシスト?…いや、悪いけど…何回かスカウトされるほどには顔がいいんだよ。頭は…母さんにしごかれてたからな…まぁ、そこら辺はいいよ。
俺(授業だる)
…あ
こたのがいる
運動出来るっていいな…
キーンコーンカーンコーン…
あ、終わった…
こたの『はぁっ…はぁっ…ごめん!遅れて〜!』
俺『ううん、全然待ってないよ』
こたの『よしっ!いこう!』
こたの『わぁっ!このコスメ可愛いっ!』
俺『ほんとだ…ビビットピンク…?が似合うんじゃない?』
こたの『ええっ?本当?…ちょっと肌に馴染ませてみる!……わぁ!私の肌に合うね!』
俺『こたののちょっと色黒な肌になら…少し濃いめのビビットピンクも合うと思って』
こたの(そんなことも考えてくれてるんだぁ…やさしいなぁ……えへへっ)
俺『どうしたの?』
こたの『んふっ…嬉しくて!ねねっ!次はリップも見てよ!』
俺『え…?あ、うん…』
彼氏がメイクを選んであげるとかって、お節介とかじゃないのかな…そんなに喜ぶか?
こたの『よしっ!いっぱい買った〜!』
俺『次はケーキか?』
こたの『そうだねっ!…て、あ!もうこんな時間!?門限だ!』
俺『あ、ほんとだ。もう7時半。』
こたの『8時門限だから、急いで帰らなきゃ!』
さすがお嬢様だな…
俺『じゃあ、ケーキは次ここに来た時だな』
こたの『うんっ!ごめんね〜💦』
こたの『…ケーキ…食べれなかったなぁ…(´・ω・`)』
俺『まぁまぁ…次来よう』
こたの『ごめんねっ…』
なんかあゆ(姉)に似てるな…こたのって…明日で別れたくないし…もう少しだけこうしていたいな…
俺『いいんだよ。あゆ』
あ、言い間違えた…えっと…
こたの『…誰それ…』
え、あ、でも、やっぱ怒っすよね…浮気なんかじゃねんだけど…!
こたの『浮気!?酷いよっ!私たち…まだそんなに付き合ってないのに…もう浮気するなんて…😭』
俺『違う!誤解だ!』
こたの『嘘つき!!!!』
……
こたの『もうしらない!!』
俺『あ!まてっこたの!』
待ってくれ!!そっちは赤信号だ!!
俺『こたの!止まれ!!前向け!!』
こたの『え?』
ピーホーピーポー…
俺『こたの…!?』
こたの母『ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!コタノオッ!こたのおおおおおおおおおお!!!!』
病院の先生『病院内ではお静かにっ…!気持ちはわかりますが…』
こたの母『いやぁっ…😭いやぁ……うぅ…😭死なないでぇ……😭』
病院の先生『命に別状はありませんっ…!ただ…』
むく
こたの『…んー?』
こたの母『!!こたのっ!😭』
こたの『あなた誰?』
こたの母『っ…え?』
病院の先生『こたのさんは記憶喪失。しかも、1日1日記憶が無くなるんです。』
俺『うそ…だろ…』
こたの母『…でしょ…((ボソッ…』
俺『え?』
こたの母『あんたのせいでしょ!!!馬鹿野郎!!!なんでっ…!こたのが記憶喪失でっ…あんたはなんにもないの!!こたのを守らなかったの!?このっこのっ!!』
病院の先生『あぁっ!お母様!おやめ下さい』
…あぁ…そうだよな。娘がこうなったら……うん…ごめん
こたの母『ごめんねっ…こたの…お母さん、仕事休みたいんだけど…こたののためにも働かないとなの……』
こたの『あなたがお母さん?信じられない。意味がわからない。あなたは他人。』
こたの母『え?』
こたの『あ、あと私の名前ってこたのなの?ダサいわね。』
こたの母『こ、たの?』
こたの『あなたは私に近寄らないで』