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【前回のお話】
ほむら「今とは違う自分になろうだなんて絶対に思わないことね。」
ショウマ「取り戻すんだよ……俺たちの幸せを!!」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
その後、6人はマミの家で話を聞いていた。
6人にはケーキが振る舞われ(勿論マミもだが)、ちょっとした心の栄養になった。
ショウマ「いただきます。」
ショウマはケーキを切って食べるが、ゴチゾウは生まれなかった。
ショウマ(どうしてだろう…母さんとの思い出のケーキなのに…)
ショウマは疑問に感じたが、今は取り敢えずマミの話を聞くことにした。
一方、まどかとさやかはケーキに舌鼓をうっていた。
まどか「美味しい!」
さやか「うん、メチャうまっ!!」
マミ「キュウべぇに選ばれた以上、あなた達にとっても他人事じゃないものね。ある程度の説明は必要かと思って。」
ショウマは杏子の方をチラ見する。杏子は話を聞く態度など一欠片もなかった。
ショウマ「あのすいません、杏子が聞く気ないのでこれで…」
ショウマが立ち上がろうとすると、杏子はショウマの腕を掴んで止めた。
杏子「バカ、マミに掛け合ってみるんだよ。」
ショウマ「え、何を?」
杏子「マミ、一人暮らしだろ。」
ショウマ「あぁ…ナルホドすいません前言撤回でお願いします。」
マミ「あぁ…アハハ。(^_^;)」
マミと杏子はさっき変身に使った卵型のモノを取り出す。
マミ「これがソウルジェム。キュウべぇに選ばれた女の子が、契約によって生み出す宝石よ。」
絆斗「女の子、だから、男子は無理、か…」
絆斗は男であるため、半ば落ち込んでいた。
キュウべぇ「フフフッ…」
キュウべぇはそんな絆斗を見て、何かを企んでいた。
マミ「魔力の源であり、魔法少女の証でもあるの。」
因みにマミのソウルジェムは黄色、杏子のは赤色だった。
ショウマ「魔力の源、ってことは、ソレが割れたら…」
杏子「んなこと考えんな。」
ショウマ「あ、ハイ…」
さやか「契約って?」
キュウべぇ「僕は君たちの願い事を、何でも一つ叶えてあげる。」
さやか「え、本当?」
まどか「願い事、って…?」
キュウべぇ「何だって構わない。どんな奇跡でも起こしてあげるよ。」
さやか「ええっ、それって、金銀財宝とか、不老不死とか、満漢全席とか!?」
まどか「さやかちゃん、最後のはちょっと…」
ショウマ「死んだ母さんに会えたり?」
キュウべぇ「十分あり得る話だ。」
絆斗「死んだ、母さん…」
そう、実は初耳なのだが、絆斗はショウマと同じように、母親を亡くしているのだ。今は父親の壮士が男手一つで絆斗を育て上げている。
キュウべぇ「そして、君たちは僕に願いを叶えて貰う代わりに、ソウルジェムを手にし、魔女と戦う使命を負って貰う。」
まどか「魔女?」
さやか「魔女って何なの?魔法少女とは違うの??」
絆斗「初見のワードだな。」
キュウべぇ「願いから生まれるのが魔法少女だとすれば、魔女は呪いから生まれた存在。魔法少女が希望を振りまくように、魔女は絶望を撒き散らす。しかもその姿は普通の人間には見えないからタチが悪い。不安や猜疑心……そういう禍いの種を世界にもたらしているんだ。」
ショウマ「ある意味グラニュートより酷いかも…」
この時、この場にいる全員が知らなかった。その魔女という存在の正体が、どのようなものであるかを。
マミ「理由のはっきりしない自殺や殺人事件は、かなりの確率で魔女の呪いが原因なのよ。形のない悪意となって、人間を内側から蝕んでいくの。」
ショウマ「じゃあ、その行方不明バージョンがグラニュート、か…」
さやか「そんなヤバいヤツらがいるのに、どうして誰も気づかないの?」
キュウべぇ「魔女は常に結界の奥に隠れ潜んで、決して人前には姿を現さないからね。さっき、君達が迷い込んだ迷路のような場所がそうだよ。」
絆斗「さっきのが…」
マミ「結構、危ないところだったのよ。あれに呑みこまれた人間は、普通は生きて帰れないから。」
絆斗「マジか…」
まどか「マミさんは、そんな怖いものと戦っているんですか?」
マミ「そう、命がけよ。だからあなた達も慎重に選んだ方が良い。キュゥべえに選ばれたあなた達には、どんな願いでも叶えられるチャンスがある。でもそれは死と隣り合わせなの。」
絆斗「命を捨てるだけの、願い…」
するとマミが(戦える力を持つショウマ、杏子、マミのサポーターをしているラキアを除いた)まどか、さやか、絆斗の3人に、とある提案をする。
マミ「そこで提案なんだけど……3人とも、しばらく私の魔女退治に付き合ってみない?」
ま・さ・絆「「「えええっ!!?」」」
マミ「魔女との戦いがどういうものか、その目で見て確かめてみればいいわ。その上で、危険を冒してまで叶えたい願いがあるのかどうか、じっくり考えてみるべきだと思うの。」
絆斗「……まぁ、経験談があれば自身にも繋がるしな。」
絆斗は軽く受け流す。
さやか「あ、そう言えばさ、あの転校生も魔法少女なの?マミさんと同じ?」
マミ「そうね、間違いないわ。かなり強い魔力を持ってるみたい。」
さやか「でも、それなら魔女をやっつける正義の味方なんだよね?それがなんで、急にまどかと晴人と襲ったりしたわけ?」
キュウべぇ「彼女が狙ってたのは、僕だよ。」
絆斗「は…?」
キュウべぇ「新しい魔法少女が生まれる事を、阻止しようとしてたんだろうね。」
まどか「何で?同じ敵と戦っているなら、仲間は多い方が良いんじゃないの??」
まどかすら疑問を持ち始める。
マミ「それが、そうでもないの。むしろ、競争になることの方が多いのよね。」
まどか「そんな、どうして??」
マミ「魔女を倒せばそれなりの見返りもあるの。だから時と場合によっては、手柄の取り合いになってぶつかる事もあるのよね。」
絆斗「ナワバリ争いが自然の摂理、ってワケか…」
さやか「つまり、あいつはキュゥべえがまどかに声をかけるって最初から目星をつけてて、それで朝からあんなに絡んできたってわけ?」
絆斗「まぁ、そういうことになるな。」
絆斗が話を纏める。
マミ「大丈夫よ。もしも彼女が襲ってきたとしても、私が護ってあげるから心配しないで。」
マミがさやかを宥める。
さやか「う、うう……。マミさんて本当優しいですね……!あの転校生に爪の端を煎じて飲ませたいよ……!!」
絆斗「それは「垢」だと思うぞ。」
絆斗が言うと、笑いが巻き起こる。(なお杏子とラキアは笑っていなかった)
まどか、さやか、絆斗が帰った後、ショウマと杏子はマミとラキアにあるお願いをしていた。
杏子「お願いだ、マミ!ココに…マミの家に住まわせてくれないか!?居候ってことで!!」
ショウマ「風見野だと野宿ばっかりしてたんです、お願いです!」
杏子とショウマは土下座して頼み込んだが、マミはあっさり認めてくれた。
マミ「いいわよ。その代わり、沢山働いて貰うからね。」
するとそれまで一切会話に参加していなかったラキアが割り込んできた。
ラキア「えっ、コイツらウチに住むことになったのか?」
マミ「そうよ。」
ラキア「(´Д`)ハァ…毎日が更にだるくなりそうだな。」
するとショウマが、前マシュマロを食べた時に何やら書いていたノートを取り出す。
ショウマ「ケーキって美味しいですよね!えぇ〜とメモは…」
杏子「おいショウマ。ずっと前から気になってたんだが…そのノート何なんだ?」
ショウマ「コレ?コレはね、『おいしいものノート』。俺が母さんとの思い出の品だったり、コッチの世界で食べてみたいモノ、興味があるモノを書き留めてるんだ。まぁ、お菓子が殆どだけどね。」
杏子「ふ〜ん。ちょっと見せろよ。」
ショウマ「あ、ちょっと!!」
杏子はショウマの『おいしいものノート』を見て、その日を終えたのだった。
(絆斗の家)
絆斗「父さん、聞いてよ!ガチでバケモノ…」
その夜。絆斗は帰宅早々、父親である辛木田壮士に、本当にバケモノ=ガヴがいたことを伝えようとする。しかし、壮士はいない。
絆斗「あれ?……あぁ、そうだ父さん、張り込み行く予定だったんだ。やっべぇ、徹夜させちゃったかな??💦」
絆斗は壮士に電話をかける。
絆斗「あ、絆斗っす。お疲れさまっす。」
しかし、応答がない。
絆斗「あ、父さんのスマホ、直ぐそこにあったんだった。(^_^;) スマホだけ置いて張り込み行ったんかな…?」
絆斗は懐疑的になる。
絆斗「……まぁ、こんな時間に出入りある店じゃねぇしな。張り込むとしたら……ココか。」
絆斗はスマホで店を確認する。
絆斗「……よし。探しに行くか。」
そう言って絆斗が壮士を探しに行こうとした瞬間。絆斗の足に何かが当たる。
絆斗「あっ……やっべぇ……!!ん……?」
それは壮士の荷物だった。張り込みに行く際に持って行く予定だったのだろう。
しかし、その中から絆斗はあるモノを見つけてしまう。それは見るも無残な、凶悪な光景だった。
絆斗「と、父さん!?ちょっ…ちょっと待ってくれよ!!?」
そう、それは寸分の間違いもなく壮士のヒトプレスだったのだ。しかも半分に割られている。ヒトプレスには粘液がついていた。
絆斗「ハッ…!」
絆斗はガヴの言葉を思い出す。
ガヴ『割れると、その人たち死んじゃうから!!』
絆斗「信じねぇぞ……信じねぇぞ……!!」
すると、突然目の前にキュウべぇが現れる。
絆斗「……何だテメェは。ずっと俺たちのことつけて来てたのか?」
キュウべぇ「まぁ、そういうことになるね。途中で少し寄り道もしたけどね。」
絆斗「その『寄り道』って?」
キュウべぇ「君に『コレ』を渡すための寄り道だよ。」
するとキュウべぇは、背中の赤い円形の部分から、アタッシュケースを取り出す。
キュウべぇがそのアタッシュケースを開けると、中には…『銃』が入っていた。
翌日。
ショウマはマミの家で、チョコレートと、筋元から貰ったラムネを食べていた。
すると、いつも通りゴチゾウが生まれる。ミルクチョコのゴチゾウ「チョコダンゴチゾウ」、ホワイトチョコのゴチゾウ「チョコドンゴチゾウ」と、ラムネのゴチゾウ「バブルラムネゴチゾウ」だった。
ショウマ「う〜ん、今日も一日これで頑張れる!!」
杏子「良かったな。(^^)」
ショウマ「よろしくね!あっ、そうだ!!」
すると、ショウマは何かを思いつく。
ショウマ「みんな〜、集合!集まって〜!!」
ショウマはゴチゾウたちを集合させる。
ショウマ「今日からみんなには、交代で街へパトロールに出てほしいんだ。人間をストマック社と魔女から守るため、迅速な報告、お願いします!」
すると、ゴチゾウたちは、一部の者を残して、パトロールへ出発する。
ショウマ「よろしくね〜。」
マミ「おはよう。」
マミが出てくると、ゴチゾウたちは隠れようとする。
マミ「恥ずかしがらなくていいのよ。私たち、アナタたちの存在は分かってるから。」
ショウマ「マミさん、おはようです!」
マミ「よく寝れた?」
ショウマ「はい!」
マミ「それなら、良かった。あぁ、あと、ショウマ君。」
ショウマ「はい?」
マミ「お菓子を食べたら、必ず歯を磨くこと。いいわね。私もいつもそうしてるから。」
マミは2本の歯ブラシをショウマに渡す。
ショウマ「え……なんで2本?」
マミ「その下の口も、多分何かしら食べてるんでしょう?もしそうだったら、そっちのケアも大事よ。」
ショウマの「下の口」…いわゆるガヴも、変身の際にゴチゾウを食べているので、ケアが必要なのだ。
ショウマ「あ……はい、分かりました。」
マミ「さて……この子たちの呼び方を決めないと、呼びづらいわよね。」
マミはゴチゾウたちを見ながらそう言う。実際、生みの親であるショウマですら、今まで何と呼べばいいのか分からず、呼び方が定まっていなかったのだ。
ショウマ「あ……ハイ、この子たち、何て呼べばいいのか分かんなくて、困ってたんです。何かいい呼び方、ありますかね…」
マミ「じゃあ、呼びやすい名前にしましょう。ショウマ君、アナタにとって『お菓子』とは何?」
ショウマ「え?俺にとってお菓子は『ご馳走』ですけど…何でそんなことをきくんですか??」
マミ「モノに名前をつける時は、イメージから入るのが大事なのよ。特に、飼い犬とか、生きてるモノの場合は尚更そう。」
杏子「ご馳走、ご馳走、ご馳走…」
マミが説明している間に、杏子が名前を考えていた。
杏子「あ、ショウマ!!『ゴチゾウ』なんてのはどうだ!?」
ショウマ「えっ、『ゴチゾウ』!?」
杏子「その方が何かいいぜ!!何か…その、「ゴチ!!」って感じだし!!!」
ショウマ「えっ……何だソレ。(^_^;)」
ショウマは苦笑しながらも、取り敢えず『ゴチゾウ』と呼ぶことにした。
ショウマ「じゃあ、宜しくね、ゴチゾウくんたち!!」
ゴチゾウ「〜♪(^^)」
意外にも、ゴチゾウたちは彼らの名前が気に入ったようで、どことなく喜んでいた。恐らく、自分たちの名前が決まるのであれば、よっぽどの名前でなければ、何でもよかったのだろう。
すると、ザクザクチップスゴチゾウが杏子の、ふわマロゴチゾウがマミの手の平の上に乗る。
マミ「フフッ…可愛い。」
ふわマロゴチゾウ「〜♪(^^)」
(ストマック社にて)
シータ&ジープ「「人間界の拠点が一つ潰された!?」」
エージェント「ハイ、そこに集めていた人間も奪われました。」
シータ「(´Д`)ハァ…赤ガヴの奴、そこまでするのか。」
ジープ「本気で私たちに楯突くつもりなのね。」
シータとジープはため息をつく。
シータ「これでまた、人間の入荷数が減る、と……」
ジープ「ランゴ兄さんに叱られる…」
エージェント「ですが、『魔女』の活用方法は如何様にもあるかと。」
シータ&ジープ「「魔女??」」
双子は、そのワードに疑いの念を隠せなかった。
(お昼過ぎ)
ショウマ「さてと…よし!行ってきます!!」
杏子「ん?ショウマ、どこ行くんだ?」
ショウマ「デンテおじさんに、お返ししようと思って。ポテトチップ貰った、お返し。」
杏子「いいのか?アイツに。」
ショウマ「うん…あの時はちょっと言い過ぎちゃった部分もあったかな〜、って…その時の謝罪も兼ねてさ。」
杏子「そうか。いってらっしゃい。(^^)」
デンテ「おぉ〜!ハッハッハッ!!」
ショウマ「少ないけど、一応…助けて貰ったお礼。」
デンテ「なんじゃ…もう戻ってこないと思ってたぞい。」
デンテも喜んでいる。因みに贈答品はパッケージされたお菓子だった。
デンテ「いただきまーす!あーん…(´~`)モグモグう〜ん、美味いのぉ!美味いのぉ!!オホホホ!!!」
ショウマ「また持ってきてもいいよ。俺たちの味方になってくれるなら。」
デンテ「ん?」
ショウマ「俺ね…ストマック社から人間を守るって決めたんだ。」
デンテ「つまりは…ランゴたちの敵に回るということか。」
ショウマ「俺は自分に、どんな力があるのか、まだ分からない。これから、また何か変化があるかもしれない。そんな時、頼れるのは…今は、デンテおじさんしかいないんだ。」
デンテ「う〜ん…ワシもストマック社の一員じゃぞ?」
ショウマ「でも、この世界のこと、気に入ってるでしょ?だから、グラニュートの世界に戻らなかった。そうじゃない??」
デンテ「う〜ん…」
更に悩むデンテ。
デンテ「まぁ、いいか!お菓子のためじゃ!!」
結局お菓子のためだった。
ショウマ「やった!ゴチゾウ君、連絡よろしくね。」
ショウマは足元のまるマロゴチゾウに話しかける。
デンテ「おおっ…オホホホ!!お前さん、案外したたかじゃのう。」
ショウマ「強く、ならないとね。」
(ストマック社にて)
ニエルブがある資料を読んでいた。
ニエルブ「デンテの資料によると、改造は失敗だったらしいけど……生体実験ってのはこれだから面白いよね。フフフッ…( ̄ー ̄)ニヤリ」
そこにシータとジープがやってくる。
シータ&ジープ「「ニエルブ兄さん…」」
ニエルブ「やぁ、シータ、ジープ。」
シータ「実は、人間界の集積所が襲われて…」
ジープ「多分、赤ガヴとあの謎の女の仕業じゃないかって…」
すると、ニエルブはタブレットの画面を見せる。
ニエルブ「ほう…コレのことかな。」
それはまさしくガヴと杏子の姿だった。
シータ&ジープ「「あっ、兄さんも知ってたの!?」」
シータ「それなら話が早い。赤ガヴと女を始末する、いい方法を教えてよ。」
ジープ「ランゴ兄さんにバレないように、跡形もなく消したいの。」
しかしニエルブは拒否する。…壮士の下半身のヒトプレスを握りながら。
ニエルブ「残念ながらその相談には乗れないな。」
シータ&ジープ「「えっ、何で??」」
ニエルブ「僕は、アイツに興味があるからね。人間を圧縮する技術、人間に化ける技術の次は何が作れるかな…」
(道端にて)
大道芸人「ハイ、ハイ、ハイ、ハイ!手拍子もっと大きくお願いしまーす!!」
街中では、大道芸人が大道芸をしている。すると、ポッピングミゴチゾウが下からその芸人を覗く。
ポッピングミゴチゾウ「ミャー!!😱」
ポッピングミゴチゾウが驚いた理由。そう、それは、ソイツがグラニュートであるという紛れもない事実…腹のガヴを見てしまったからである。ゴチゾウはショウマのもとへ急ぐ。
大道芸人「そして最後はぁ〜幸せそうなお嬢様。お手伝い願えますか?」
大道芸人は女性の手を取り、マジックの手伝いをさせる。
しかしその様子をショウマが見ていた。
大道芸人「こちらの布、種も仕掛けもございません。こちらの布で〜さぁ一体何が起こるのでしょうか?スリー、ツー、ワ…」
しかし何をするか大体分かっているショウマは、急いで布を取る。
ショウマ「危ないっ!!」
大道芸人「えっ、えっ!?うわぁっ、わあっ…」
間一髪、コイツがグラニュートであるという印のガヴとその舌は見せられた。
男「おい、何してくれてんだよ!!ホントに…何してくれてんだよ。」
大道芸人「きょ、今日はもう店じまいです!!」
すると杏子も同時に到着する。ゴチゾウからの連絡を受けたのだ。
杏子「遅れてゴメンな。」
ショウマ「ううん、全然大丈夫。」
大道芸人「もう、何なんだよお前!しつこいな!!」
芸を邪魔され怒り心頭の芸人は、ガヴからミミックキーを抜き、本来のグラニュート態の姿になる。
大道芸人→オタケ「ここで消してやるよ!」
ショウマ「させない!」
ショウマは、最初にオタケのガヴを見たポッピングミゴチゾウを装填し変身する。
『グミ!』『EATグミ! EATグミ!』(ガヴ ガヴ ガヴ…)
ショウマ「変身!!」
『ポッピングミ! ジューシー!!』
ショウマと杏子の変身した姿を見たオタケは。
オタケ「お、お前ら、噂の赤ガヴと女だな!?」
ショウマ→ガヴ「どうする?二度と闇菓子に関わらないか…この場で俺に倒されるか!!」
オタケ「う、うるせぇ!お前らの命を手土産にしてやらぁ!!」
ガヴ「…そうか。」
ガヴはガヴガブレイド、杏子は槍の連撃でオタケを追い詰めていく。
すると、ガヴの頭にキッキングミゴチゾウが現れる。
ガヴ「オッケー!」
『グミ!』『EATグミ! EATグミ!』(ガヴ ガヴ ガヴ…)『キッキングミ!』
ガヴ「これで終わりだ!」
『Charge me! Chargeme!』(ガヴ ガヴ ガヴ…)
杏子は槍に魔力を込める。
『キッキングミキック!』
しかし、ガヴのキックは足が滑って、杏子の槍からの衝撃波はオタケの体に触れた瞬間軌道が変えられ不発に終わった。
ガヴ「……あれ??」
杏子「おかしいな。」
オタケ「アハハハハハハハ!間一髪、粘液のお陰で助かったぜ〜。」
ガヴ「粘液?あっ、もしかして、ナメコ??うわぁ、ネッチョネチョ…」
杏子「……ウゲ。」
槍にも粘液がついていた。
オタケ「ガガガガガ…こんなことも出来るんだぜ。はいスリー、ツー、ワン!」
ボン!
オタケの放った胞子は爆発し、オタケ自身も逃げてしまう。
ガヴ「待て!」
ガヴと杏子は追いかけようとするも、粘液のせいで互いの足が縺れて転んでしまう。
杏子「うわっ!…イタタタ。」
ある程度行ったトコロで、オタケは止まる。
オタケ「ふぅ…ここなら大丈夫か。」
すると物陰から、体に包帯を巻いた絆斗が出てくる。
オタケ「…誰だオメェは?」
すると絆斗は、壮士の上半身のヒトプレスを見せつけながら、質問し返してくる。
絆斗「これは……お前の仕業か?」
オタケ「あぁ……それがどうした?」
すると絆斗は表情を変えてオタケに迫ってくる。
絆斗「話は終わりだ。……ぶっ倒す!!」
あの後絆斗の身に何があったのか。
キュウべぇ『君のお父さんは、バケモノに圧縮され、しかもそのアクリルスタンドを折られて死んでしまった。そうじゃないのかい?』
絆斗『……そうだよ、それがどうしたんだよ!!』
キュウべぇ『だったら、君は犯人に復讐したい。それが人間の自然な習性だ。』
絆斗『何で俺じゃなくて父さんなんだよ……何でまたバケモノなんだよ!!!』
キュウべぇ『もし良かったら、君に復讐するための、この銃をあげてもいい。』
絆斗『ホントか!!?』
するとキュウべぇはテーブルから降りて、絆斗の周りを歩き回り始める。
キュウべぇ『あのバケモノの正式名称は、「グラニュート」。人間界で一般人を捕らえ、ヤツらの雇い主であるストマック社に献上している。捕らえられた人間は、ヤツらが目的とする嗜好品…「闇菓子」に加工され、またヤツらの元に戻ってくる。そしてヤツらはそれを…一口だ。』
絆斗『……マジかよ。そんなたかが嗜好品のために、俺の母さんも…ッ!!』
キュウべぇ『まぁ、正確に言えば、闇菓子は人間の「幸福の感情」から作られるんだけどね。感情を抜き取られた人間はポイだ。それに、グラニュートと大雑把に言っても、今日君が出会ったポテトチップのバケモノのように、同族に敵対する者もいる。君がもしここで僕から復讐するための力を受け取ることを選んだら、君は晴れてその仲間入りだ。さぁ、どうする?』
絆斗の昔の思い出が蘇ってくる。
壮士『あぁ、あぁ、あぁ…もう、ヒデェざまだな、おい。』
絆斗『あぁ?』
壮士『やんちゃするのもいい加減にしろよ、この野郎。』
昔、母親を失い、荒れていた絆斗に、一人手を差し伸べてくれたのは、父親の壮士だった。
それから、壮士が男手一つで絆斗を育て上げていたのだ。
絆斗『父さんさ、アイツらのこと……記事にしたじゃん。あれって、儲かんの?』
壮士『儲かんないねぇ。儲かんなくても、世間に伝えた方がいいってこともあるからさ。まぁ、その分、売れる記事、ってのも、書いちゃうんだけどな。フフッ。』
絆斗『俺にも……俺にも、できっかな?』
壮士『あ?ハハッ…やってみるか??』
壮士は父親として、絆斗を心配するような言動も見せていた。
壮士『危ない真似はして欲しくないと思ってるよ。お前の父親として、やってきた身から言うと、だけどな…』
キュウべぇ『答えは決まったかい??』
絆斗は覚悟を決める。
絆斗『好きにしろよ。この先何があろうが父さん、母さんの仇だけは意地でも、ぶっ倒してやる!!』
絆斗は戦うことを決めたのだった。
キュウべぇ『フフフッ、やはり僕の目に狂いはなかったようだね。君は魔法少女より「仮面ライダー」に向いている。』
絆斗『仮面、ライダー…』
絆斗は今日自分が言った言葉を思い出す。
絆斗『みんなを助けた、「仮面ライダー」だ!!』
絆斗『俺にも、その資格が…つか、キュウべぇ、お前。』
キュウべぇ『どうしたんだい?』
絆斗『魔法少女になる時に、お前が一つ願いを叶えるっつったろ。アレはどうしたんだ?』
キュウべぇ『あぁ、アレはね…君にも、叶えたい願いはあったのかい?』
絆斗『そりゃあ、勿論…』
すると、突然甘根幸果が絆斗の部屋に入ってくる。
絆斗『おわっ、幸果!?』
幸果『夜分にしっつれ〜い。なんかさ、りっつん行方不明言うたじゃん?急に戻ってきたんだけど、何か知らな…』
幸果の目がキュウべぇに向けられた瞬間、幸果はこの世のモノとは思えない表情をした。
幸果『何それ、ぬいぐるみ!?』
絆斗『……願いを叶える代償に、バケモノと戦わせる使命を負わせる魔物だ。』
キュウべぇ『やぁ、甘根幸果。』
幸果『うっわ、喋った!』
キュウべぇ『どうやら、辛木田絆斗は叶えたい願いがあるらしい。だが、彼は男性であるが故に、その願いを叶えることはできない。もしかして、甘根幸果、君が彼の代わりにその願いを叶えるとでも言うのかい?君は女性だから、そのようなこともできる。』
幸果は慎重に1分考えた後、答えを出した。
幸果『ウチは、みんなが幸せなのがいいと思う。だから、ウチ自身の願いじゃなくて、ハンティーの願いを叶えたい。例えその先の運命が、バケモノと戦うことであってもね。』
絆斗『幸果……それは、お前自身の命を捨てるに値する願いなのか?』
幸果『他人のためなら、命の一つや二つ、惜しいモノですか。ハンティー、願いは??』
絆斗『……俺に優しく接してくれた母さん。俺に手を差し伸べてくれた父さん。……両親を、もう一度生き返らせて欲しい!!』
幸果『じゃっ、ウチの願いはそれで。「ハンティーの両親を生き返らせる」。頼むよ!!』
キュウべぇ『……フフフッ、本当に人間というものは興味深い。君たち2人までもが、戦いに身を投じるなんてね。分かった、その願い、叶えよう。』
すると、幸果の胸から、ソウルジェムが出てきた。鶯色のソウルジェムだった。
キュウべぇ『甘根幸果、それが君の運命だ。受け取るといい。辛木田絆斗の両親は明日の朝にでも蘇るだろう。そして辛木田絆斗、君は戦うに当たって手術を受けて貰う。』
絆斗『え、手術?』
するとキュウべぇは、黒い石に、黄色い抉れがかかったようなモノを、背中の円形の部分から取り出す。
キュウべぇ『コレを体内に埋め込む。グラニュートにしかない、グラニュート特有の体液を生成する器官だ。』
絆斗『……目には目を、歯には歯を。グラニュートには、グラニュートの力で、ってか…んなモン、体に入れて平気なのかよ?』
キュウべぇ『分からない。僕はまだ、試したことがないからね。』
絆斗『……アンタ、俺を実験台にしたいんだ?』
キュウべぇ『少なくとも、君に力を与えるつもりではあるよ。あ、あと、局所麻酔だから、気をつけてね。僕はまだ、全身麻酔のやり方が分からないんだ。』
絆斗『えっ、マジかよ!?』
その後、ニエルブのエージェントと、2人がかりで、その器官を絆斗に埋め込む手術をした。絆斗は余りの痛さに気絶してしまったが、何とかやりきった。
キュウべぇ『それじゃあ、君にこの銃…「ヴァレンバスター」を授けよう。変身に使う眷属は、もう一人の仮面ライダーから貰って来ることだね。』
そして今に至る。
絆斗はガヴのゴチゾウの一番手前にいたチョコドンゴチゾウを拾う。ゴチゾウは恐怖で気絶していた。
絆斗は手術の痛みが完全に取れていないのか、前のめりになってしまう。それでも、絆斗の覚悟は揺るがない。絆斗はチョコドンゴチゾウに向かって話しかける。
絆斗「力を、貸せ…!!」
一方、キュウべぇはオタケと絆斗の様子を、鉄骨の上から撮影していた。
絆斗はゴチゾウをヴァレンバスターにセットする。
『チョコ!』『SETチョコ! SETチョコ!』
待機音が流れる中、クラックジャッキを閉じる。
『Wow! Wowwow!!』
電気ショックの衝撃で目を覚ますゴチゾウ。そんなゴチゾウを尻目に、絆斗は苦し紛れに叫ぶ。
絆斗「……変身!!」
トリガーを引くと、絆斗の全身がチョコソースに包まれ、素体が完成。ソコにチョコソースから浮き出た板チョコがセットされ、最後に絆斗自身が銀箔を剥がして変身完了。
『チョコドン! パキパキ!!』
仮面ライダーヴァレン、チョコドンフォームである。
絆斗→ヴァレン「はぁ、はぁ、はぁ…」
キュウべぇ「よし、まずは変身成功だ。」
オタケ「何なんだよお前…来るな……来るな!!」
オタケの言葉を無視し、ヴァレンはオタケの方に向かって行く。
ヴァレンは銃撃をする…が、全然違うトコロに当たってしまう。
オタケ「あら?アハハハハハハハ…全然当たんないじゃないか〜。」
すると、それを聞いたヴァレンは、ヴァレンバスターを打撃武器に切り替え、オタケを殴る。
ヴァレン「おらぁぁぁぁぁ!!」
オタケ「ブワッ、痛った!!」
ヴァレン「ガァァァァァ!!!」
殴打と銃撃を組み合わせ、オタケを攻撃していく。
しかし先程ガヴと杏子を苦戦させた粘液で、ヴァレンも滑ってしまう。
ヴァレン「おわっ!?」
しかし倒れたお返しに、咄嗟にトリガーを引き銃撃する。
オタケ「痛って…この野郎!!」
怒ったオタケはヴァレンを何度も踏みつける。そして最後に蹴り飛ばした。しかしヴァレンは諦めない。
ヴァレン「父さんの……仇だ!!」
キュウべぇ「フフフッ…頑張るねぇ。」
するとオタケはさっきのように胞子を出し爆発させる。
オタケ「ガガガガガ…胞子落とし!!ハイドーン!!!」
ヴァレンはそれでも煙の中が出てくる。
オタケ「おいおい……しつこい男は嫌われるぞ!?」
ヴァレンのパンチで鉄骨の上にオタケを吹き飛ばしてからの、銃撃。続いてヴァレンも鉄骨の上に上がる。
ヴァレン「うりゃぁっ!!」
ヴァレンはオタケにしがみつく。
オタケ「離、せ…!!」
ヴァレン「うぅっ…!!」
オタケも蹴りで応戦する。ヴァレンに蹴り返されたオタケは、近くの土嚢をヴァレンに投げる。
オタケ「アハハ…!」
だが、ヴァレンもゼロ距離射撃で応戦。
ヴァレン「絶対、負けるワケには行かねぇんだ!!」
ヴァレンは意地を見せ、それまで足場にしていた鉄骨の、根元の部分を銃撃。当然ながら、鉄骨は斜めってしまう。そして同時に、オタケが転がり落ちてくる。
ヴァレンはソコを、アッパーカットに銃撃を加えて、空に吹き飛ばす。これでもヴァレンのパンチの威力は0.6tである。
ヴァレンはクラックジャッキを開き、必殺技の準備をする。
とそこへ、足が縺れながらもなんとか追いついたガヴと杏子がやって来る。勿論、ヴァレンの姿は初見である。
ガヴ「えっ、誰……?」
杏子「見たことねぇぞあんなヤツ…!!」
すると、キュウべぇはガヴたちの方にカメラを向ける。
キュウべぇ「アレは…」
ヴァレンバスターの先端にエネルギーが溜まっていく。
ヴァレンがクラックジャッキを閉じると、エネルギーはチョコの球になる。
ヴァレン「喰らえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」
『チョーコードーン!!』
チョコ球はオタケに直撃、チョコまみれになる。
オタケ「赤ガヴと女の他にも邪魔者がいるなんて、聞いてねぇぞ……!?」
ヴァレン「……だろうな。生まれたてだ。」
オタケ「……先に言っとけよぉぉぉぉぉ!!!!」
オタケ、爆発。
だがヴァレンもその場に崩れ落ちてしまう。
ヴァレン「うぅっ……ぐっ…」
ガヴ「……倒した?」
杏子「みたいだな。」
キュウべぇ「よし、戦闘力も上々だね。(パンチとキックのスペックは別にして)」
キュウべぇは、その場にいたチョコドンゴチゾウを4体回収する。
すると、キュウべぇの姿に気づいたガヴと杏子は、逃げるキュウべぇを追いかける。
ガヴ「き、キュウべぇ!?ちょ、ちょっと待って!!」
そんな中、ヴァレン……絆斗は改めて覚悟を口にする。割れた壮士のヒトプレスを見ながら。
ヴァレン「ゴメン父さん、母さん……俺、もう後戻りできねぇわ。このまま行くから、見守っててください……!」
その様子を高所から見つめるニエルブ。
ニエルブ「フフフッ、面白くなってきた…やっぱ刺激って大事だよね……!!( ̄ー ̄)ニヤリ」
果たしてニエルブの陰謀とは。
ガヴ「……ん?」
数分後、ガヴ、ヴァレン、杏子の3人は、キュウべぇを追って何処かの屋上に来ていた。
ガヴ(あれって…ゴチゾウ、だよね…?)
杏子(多分な…)
一方ヴァレンは。
ヴァレン(やっべぇ、アイツのアイテムパクってんのバレたか!?)
先に口を開いたのはガヴの方だった。
ガヴ「ねぇ、君は…」
ヴァレン「……俺はアンタの、後輩みたいなモノだ。」
ガヴ「後輩……?じゃあ、君も、改造されてその力を…?」
ヴァレン「あぁ。」
ガヴの脳内ワード『改造された力』『後輩』
杏子の脳内ワード『チョコレート』『キュウべぇ』
ヴァレン(良かったぁ、上手く誤魔化せた!……ってか、やっぱコイツも、改造されてグラニュートの力を取り込んだ人間…なのか?)
ヴァレンの脳内ワード『改造された人間?』
ガヴ(……そっか。この人も俺みたいに改造されたグラニュートなんだ。だから、俺と似たような眷属を……腹に口がないのもそれで…)
ガヴ=ショウマとヴァレン=絆斗の思い違いがエスカレートしていく。
ヴァレン「悪いが、お互い、詮索はナシで行こうぜ。分かるだろ?秘密を知る者は少ない方が、リスクは低い。」
ガヴ(この世界では正体をバラさない方がいい……この人、分かってる!!)
ガヴはヴァレンの態度に関心する。
ガヴ「じゃあ、一つだけ。君は、人間に危害を加えないよね?」
ヴァレン(当たり前だ!!)「俺の狙いは、人間を食い物にするグラニュート共だ。」
ガヴ(良かった、人間の味方だ!でも、ストマック社の身内だってことは知られない方がいいかも。)
ガヴも、空気が悪くなるようなことは言わないと決めているようだ。
ガヴ「分かった。これ以上は俺も訊かない。チョコレート君は、いい人だね。」
ヴァレン「チョコレート君!?俺が!!?」
ヴァレンの脳内は、チョコレートに関するワードでいっぱいになる。
ヴァレン(チョコレート君は……嫌だぁぁぁ!絶対に嫌だ…でも、本名も避けたい!!もっといい感じの、ペンネーム的な……)
するとヴァレンは、(少なくとも彼自身は上手いと思ってる方の)上手い隠し名を思いつく。
ヴァレン「俺のことは、ヴァレンとでも呼べ。」
ガヴ「ヴァレンか、分かった。」
ヴァレン(結局、チョコ繋がりで発想しちまった…)「あんたは?赤ガヴでいいのか??」
ガヴ(それは嫌だ嫌だ嫌だ……嫌だぁぁぁ!でも、ショウマって言えないし…う〜ん、じゃあ、せめて「赤ガヴ」よりかは…)
ガヴは「赤ガヴ」の「赤」の部分を省く。
ガヴ「ガヴだ。赤は要らない。」
ヴァレン「じゃあ、また何処かで会うかもな、ガヴ先輩。」
ガヴ「あぁ、また。」
ガヴとヴァレンは、2回ほどぶつかり合ってから、互いに去って行った。
ガヴ&ヴァレン((一旦、これで様子見だな…))
(ガヴ&杏子)
杏子「じゃあ、これからはアタシも、戦闘中はお前のこと『ガヴ』って呼ぶわ。」
ガヴ「うん。これからもよろしくね、杏子。」
(ヴァレン)
ヴァレン「マミさん、俺と幸果はできましたよ、命を捨てる覚悟…!!」
第6話「チョコレートの仇討ち」