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目黒side
気になる人がいるかって聞いたけど、たぶんいないだろうなって、勝手に思い込んでいた。
いたら…あんなことしないでしょ。王様ゲームとはいえ。
でも…康二はどこか遠くをみて、誰かのことを、思い浮かべていた。
きっと……康二の気になる人は、道枝くんだったのだろう。それくらい……わかるよ。
同じひとを好きになったんだから。
「あっ、康二くん……」
「みっちー、寂しかった?ごめんな~」
「……大丈夫ですよ」
「手繋ごか」
ほら。
康二の眼中に、オレはいない。
いつも、みっちー、みっちー、って。
道枝くんばっか。
康二がオレにくっついてきてくれるのは、メンバーでいるときだけ。
「え、てかなんで康ちゃんがだっこされてるん笑」
「え?あ…」
でも、いい。
康二は、オレのものなの。
「西畑くん、康二に攻めができると思う?」
「あ…なるほど笑」
それから、王様ゲームはやめて、少しお仕事の話をしたあと、帰ることにした。
帰り際、道枝くんに、こういわれた気がした。
「……負けないです」
ふふっ
何言ってんの?
「オレもだけど」