パァン!!
銃声がなる。今、わが祖国である✧︎国は戦争をしている。私も、わが祖国を守るために狙撃兵として戦争に出ている。
私はもともと狙撃兵育成学校に通っていた。
そこに、私の愛する犬、ロマがいる。
いつも私を1人にしないでくれた。
でも、ロマも戦争にでるらしい。
対戦車用犬といい、戦車に向かって爆弾をみにつけ飛び込むのだそうだ。
そして、それは今日実施される。
つまり、今日、私の愛するロマとはお別れをすることになる。
敵兵「うわああああ!!」
獣のような声。どうしたのだろう。
まあ敵だし、関係は無いのだけれど。
ふと、アンテナを付けた犬たちが目に留まる。
ロマだ。とうとう、お別れだ。
割り切らなければならないのは分かっていたけれど、やっぱり寂しい。…寂しい??
いや、寂しいと言うより、「ごめんね」と言う気持ちの方が強いだろう。
こんな所に連れてきて、ごめんね。
沢山遊んだくせして、見放してごめんね。
司令官「対戦車用犬、発射!!」
ああ、ロマ、愛してる。
あの世で会おう。
ロマは天国、私は地獄かもしれないけど。
パン!!銃声と共に、ロマたちは飛び出した。
ドオオオン!!爆発音だ。ロマの前にいた犬が消し飛んだ。ロマは火に怯えてこちらの塹壕に向かってくる。
兵士「狙撃兵!!あの犬を撃ってくれ!!」
兵士「じゃなきゃ俺たち終わりだ!!」
ああ、愛する犬を、殺さなければならないなんて。
なんて地獄だ。
引き金を引く。
あれ…??
撃てない、いつもは無心で弾丸が飛んでいくのに。
ハニ「撃てない…」
自分でも驚くようなかすれた声。
ああ、最低だ。
責任もとれないなんて。
ごめん、でも撃てない。
いよいよロマが近づいてきた所で、銃声がなり響いた。
リヴィズ「犬を撃つのは辛いよな。
私も、敵兵を撃つより、今まで一緒にいた犬を撃つ方が辛かった。」
リヴィズの少し低い声が私の頭に鳴り響いた。
何のためにロマは死んだのだろうか。
コメント
8件
今回もめちゃくちゃ良かったぜ!!!! まぁ…戦争って動物に人権は無いからね。 簡単に人や動物の命が犠牲になる。 だからこそ、そんな事は辞めよう!! ってなってるんだよね!!(?) よーし!!良い感動物を見たわ〜 次回も楽しみに待ってるぜ!!!!
いぬぅぅぅ!!!!てかめっちゃうま!!!自分よりうまいじゃねーか!そしてロマって聞いてローマ帝国を思い浮かべたのはなぜだろうか