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〈凸もり視点〉
「え…?」
べるちゃんの言葉に、俺は驚きを隠せなかった。
「に、ニグさん捕まっちゃったの…?」
苦しそうに、おどろくちゃんが言う。
最近、おどろくちゃんは体調を崩す頻度が高くなっている。
現に今も、ベットの上でべるちゃんの話を聞いている。
「うん…空を飛んでるとき、ニグさんがmmmrの…確か波空宇波と、緑川羅手に連れられてるとこ見ちゃったんだ。」
「………ぅ」
「おどろくちゃん?」
俯くおどろくちゃんに、俺は不審に思って声をかける。
「いやだ…」
おどろくちゃんはそのまま気絶するように眠ってしまった。
〈ニグ視点〉
「ぅ”…?」
あれ、俺なにしてたんだっけ
周りを見る
窓のないコンクリートの部屋…鉄製の椅子に、俺は縄で縛られていた。
確か…そうだ。俺、mmmrに…
後頭部が痛む。殴られたのか?
逃げないと…
縄を千切ろうとと踠くが、一向に縄が切れる気配がない。
固すぎる…魔具か?
ただの縄で敵を縛るとは思えない。
「起きたか?」
鉄の扉が開く音と同時に聞こえた声に、俺は縄に向いていた視線を前に向ける。
そこにいたのは緑色の髪に、何故か湯飲みを頭に乗せた男だった。
「お前が…俺の拷問担当か?」
「表向きはそうですね…」
そう言うと男は椅子に座る。
「…表向き?」
「…俺は拷問したいわけじゃなくて、貴方の話を聞きたいんですよ。」
「話?」
「…あの人…めめさんは何かを隠している。」
男は探るような目で俺を見る。
「お前ら…めめさんとどういう関係だ?」