1936年5月。ここにも史実と違う歴史が奏でられる。
総統執務室
ヒトラー「国内のユダヤは何とか排除できたな。」
今日もユダヤを消すことを考える。
そんな邪気を邪気が殺す。
ドンッ!
ドイツ新聞5月17日号から一部抜粋。
ヒトラーが死んだ。
国防軍将校らによる反ヒトラー派は膨張を続け
遂に総統へと鉛を食らわせた。
しかしゲッペルス宣伝大臣は死亡してないと主張しており
生死はわからない。
しかし唯一わかることが一つある。
内戦の始まりだ。
ナチ党会議場
ヒムラー「総統閣下…なぜ…」
ゲッペルス「…皆のもの、会議を始める。」
ボルマン「何故貴様が司会をしている!本来なら私がするべきだ!」
ゲッペルス「黙れ!ナチ党の内部で争ったとして、それはナチスが消えるだけだ!それも分からんのか!」
ボルマン「…ッチ!」
ゲッペルス「わかったなら良い…少し…静かにしておいてくれ。」
…
静寂が続いた。
そして、一人が喋りだす。
ハイドリヒ「…状況。」
親衛隊将校A「は、はい。現在ナチスドイツの陸軍は親衛隊含め30師団…ですが機甲師団は全て…」
ハイドリヒ「…分かった…あとは、ここに任せる。私は少々、離席させてもらいます。」
ガチャ。
そして、扉が閉まったと同時に
ドガァァァンッ!
会議場は吹っ飛んだ。
ナチスドイツは政権を継げる者が1日で消えてしまった。
グデーリアンも、マンシュタインも、ロンメルも、名のある軍人は帝国を求めた。
そして…ハイドリヒはナチスに見限りをつけていた。
当たり前だろう?なぜあのような腐った豚共の相手をしないとならない?
ハイドリヒはそう言った。
そして、オランダにて亡命していたカイザー、ヴィルヘルム二世が今ここに帰還した!
ヴィルヘルム「私の帰還を待ち望んでいた皆の衆!よくぞナチスに耐えてくれた!私はここに、
帝国の復活を宣言しよう!プロイセンの軍律を、ドイツの栄光をもう一度!
光り輝いた帰還だった。
しかし、諸外国はどのような目で見たのだろう?
イギリスは
「第1次世界大戦をもう一度起こす気か?」と。
フランスは
「アルザスは奪わせん」と。
ポーランドは
「貴様らの軍では我らを倒すことは不可」と。
ドイツの外交は悪化した。
一国を除いて。
ハンガリーは
「これこそが帝国復刻のチャンス」と。
ハンガリー王国には一人の男がいる。
共産主義と化した自国を守るために、クーデターを起こした強者。
その名もホルティ・ミクローシュ。
二重帝国時代は海軍中将を担い、現在は王の居ない王国にて
執政官を務めている。殻の国で、国民に好かれている彼は
ナチスの膨張を嫌っていた。しかし、ナチスが崩壊した。
それ即ち、ドイツ人を一纏めにしないということだ。
オーストリアやチェコスロヴァキア。
この国に友好関係を持つときと、彼は方針に石炭を込めて動かしていく…
コメント
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面白いです、頑張ってください!