葛葉 上 気味… そんなにやってません×
『あー、もう..っ!!!//』
誰もいないロッカー室で大きな声があがる.
外はほんのり暖かいオレンジ色に染まっていて見てると何だか溶けてしまいそうな気分になる.
そんな中ひとり恥で暴れている青年がいた.
『あのわけわかんない葛葉って人がいっぱい噛んでくるから!!!!ぼくおかしくなったんだって!!!!! 』
100年前くらいに..何かしらの魔法で歳を取らなくなった葛葉に対して ”まだ”歳をしっかり取る僕は結構な年の差があった.
20代後半くらいに魔法をかけられた葛葉は
ずっとそのまま.
僕はまだ16歳の高校2年生(誕生日まだ来てないから…)
身長差も言葉とかの語彙力も頭の回転も葛葉の方がよかった.
まあ体重はアイツが軽すぎるんだけど..//(怒
僕は頬を膨らませながら目を逸らす.
だから(歳の差)付き合ってから加減無くなった葛葉が僕にいっぱい噛み付いてくる.
それで…
学校にて..
<ちょっとガチでさ体育クソだるー>
<マジでな!!!!せめて女子と混合にしろよ>
<わかるわ〜!!!>
3限目の体育に向けて元気という言葉で表せないほどの 声で男子たちが騒ぎ、ジャージに着替える.
僕たちの学校はジェンダーなど性別の配慮を考えて男女別での体育をしていた.
僕は馬鹿だなあと思いながら制服を脱ぐ.
制服が少し噛み跡に擦れただけなのに.
『んッ..///』
僕は沈黙が続くロッカー室が熱くてたまらなかった.
(早く逃げたい~..//!!!!)
<は..?誰喘いだの?!?!wwwwwwwww>
<クソ可愛くね?!?!>
<俺たちにも男って言う扉が開いたか~!>
<抱き潰してぇ〜wwwwwwwwww>
あー、もうもうもう..!!!!!///
あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にしながら下を見ていると
<いやてか今の声めっちゃかなえっぽくね?!?!>
<たしかに~!!!!>
<な、言ってみろよかなえ お ま え ???♡>
『ち、ちがう..よ..//』
男子たちがいやらしい事丸出しの手を僕にのばす. 誰もいなくなったロッカー室は不気味で寒くて目を閉じる.
…
あれほどうるさかった男子たちの声が静まる.僕が目をあけると僕は葛葉に抱かれていた.
『くじゅ..っは、ぁ..(泣』
僕は葛葉の体に顔を埋める.
「お前さ、俺以外のやつに触らせんじゃねえよ ばーか」
葛葉がそう呟くと視線を下にやる. 抱いている僕の手が小刻みに揺れていることに気づいたのか 僕に軽いキスを交わし.目の色を変える.
<な、なんだよ…!!!>
男子たちの声が上がって1秒数える前に男子たちの姿は消え去った.
『ま、まもってくれて..ありがとう..///』
「放置するわけねえだろ」
真っ赤にする僕を抱き抱える葛葉.僕はなにか下半身になにか当たるような違和感を覚えてたけど
まあ..いっか..?
家にて…(同棲済)
「てかよぉ、なんであんなことになってたん??」
『んあ..?!ほれひく、?!?!』
口いっぱいにご飯を駆け込んでいたため
呂律が回らない.
「聞いてもいいだろ.助けてやったんだから.」
笑い声や話し声が混じるテレビの音が消え少しの間沈黙が続く.
『だ..だってぇ..、///』
『葛葉がさ!!噛んできたところとかさ!!いじって来るとことか、!!///』
『ふ、服に擦れてなんかおかしいのっ!!!!!』
満足?!?!?!!!///と不貞腐れた顔して
葛葉を眺める.
揺れるカーテンの隙から通る風が何だか心地いい.だけどそれ以前に熱い…//
「お前さ、それ気持ちいだ
葛葉が喋り終わる前に僕が口を塞ぐ.
『それ以上..なにもい、いうな..ぁっ!!!//』
「…上、おいで」
『は..?///』
「ん」
軽々しく葛葉に抱っこされ葛葉の上に乗る
『…??なんか、あたって..ない..???』
「お前が悪ぃな.」
『は?!?!?!』
朝…
カーテンの隙間から暖かい日差しが差し込む.鳥の鳴き声がなんだか心地いい.
『いっ..た….!! 声ガサガサじゃあん…』
「マジでごめんまじで まじで..」
『ぼく学校なんだけど…』
「休めもう アイツらに会わせたくないし普通に.」
『ん..やすむ..』
「電話しとくな」
僕は微笑んで葛葉に抱っこを求める.
やれやれという表情をしながらも葛葉は僕を抱き抱え、下に降りていった…
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