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あらすじ
氷は、水が冷えて「かたくなったもの。」ジュースやお茶だって凍らせれば「氷」ということになる。人も一緒。どんな人も心が傷ついたら凍るように落ち込む。でも熱を感じると氷が溶けて心の傷が消える。でも氷を溶かすには誰かが寄り添わないと溶けない。完璧な人ほど疲れているのに、自分は被害者ヅラしていてもう私は消えたかった。
なんでアナタが居なくなるの?私が辛くさせてしまった?いつも笑ってるのにホントに疲れてるのはアナタだったんだね。ずるいよ。
寒い冬の月曜日。重い体を引きずりながら学校に行く私。
登校中の生徒の声は、いつもより静かに感じた。
靴箱に触れる。いつもよりかは微かに冷えた足元が、おちた涙も凍らせてしまいそうだった。
教室に入ると、いつもと変わらないアナタが居た。アナタは私と正反対で、優等生で成績も良くて、綺麗な黒髪をしている。私みたいな劣等生とは真逆みたい。
今日も皆に囲まれていて羨ましいな。
昨日よりは温かい火曜日、今日はアナタが話しかけてくれた。
なんで笑ってる所をみるとこんなに心が温かいんだろう。
ごろごろしたもやもやがじわじわと消えてくる。
教室にいてもアナタの息は白かった。
アナタは名前の通り「明るい」んだな。
昨日と同じような水曜日。冷えたコンクリートに水彩画みたいに落ちる紅葉がなんだか悲しかった。だんだん皆が怖くなる。
回りの目が怖くて。
木曜日、そんな私でもアナタは優しく話してくれたね。涙でできた水溜りがなんだか悲しい。あまり無理しないで
金曜日。今度はアナタが一人ぼっちになった。立場が逆だったら今頃私死んでた。それをあなたが止めてくれた。お昼をトモダチと食べたら静まり返った部活終わりに屋上にいくと、靴をぬいだアナタが泣いていた。
瞬きしたら消えていた。
下を見ると紅葉が真っ赤に染まっていた。元々の赤よりも。
また私は凍った。心が痛い、冷たい。
ごめんなさい。ありがとう。