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【8月32日に消えたあなた】

中学校最後の夏休み

今年こそは宿題を先に終わらせて

楽しい夏を過ごそうと思っていた。

しかし、いつもと同じく

私は、宿題に追われている。

今日は8月31日

明日からいつもの生活が始まる

はやく宿題を終わらせなければ、

そうこうしているうちに

24時を過ぎようとしている

なのに

急に力がぬけ睡魔が襲ってきた


そこからの記憶がないが

いつの間にか

カーテンから 日差しが

はいってきていた

時刻は7時00分

朝ごはんを食べに1階へ降りる

しかしそこには父と母の姿がなかった

なんだか静かで 夢のような時が

流れているようだった

家にあるもので朝ごはんをつくり

急いで家を出た

またしても外には誰もいなかった

日付をみると8月32日

あるはずがない日付

怖くなって走り出した


何分走ったのだろう

まわりを見渡してもどこなのか分からない

ただ正面に大きな鳥居があった

そこには1人の巫女さんが

『どうしたの?』

と 声をかけてくれた

久々人の声を聞いて涙が出てきた

『えっ?!何かあったの? 』

巫女さんはすぐに

私に近寄って背中をさすってくれた

「今日って8月32日なんですか?」

驚いた顔をされた

『そうだけど、』

私だけだ

不思議に思っているのは、

『大丈夫、安心して』

巫女さんは優しく接してくれた

人見知りの私でも気楽に話せる巫女さん

私はなぜか 涙を流した

巫女さんと話すのは楽しい

なのに涙が止まらない

なぜか懐かしい気がする

そんな私を巫女さんは受け止めてくれた


いつの間にか夕方になっていた

『そろそろ帰った方がいいんじゃない?』

巫女さんと離れるのは嫌だった

でも帰らないといけない気がする

「また会えますか?」

『うん、きっと会える』

巫女さんは笑って言った

『一つだけ聞いて、家に帰りつくまで

絶対振りかえったらダメだからね』

なぜ巫女さんが

こんなこと言ったのか分からなかった

『大人になったら分かる』

この言葉と笑った顔はずっと

心に残っていた


巫女さんに手をふって

私は家に帰った

1度も振り返らずに

家について

また急に力が抜けて睡魔が襲ってきた


《○○起きなさい!何時だとおもってるの!》

いつもの生活が始まった

「おはよ、ねぇお母さん

8月32日って存在するの?」

『なに、寝ぼけたこと言ってんの?

早く準備しなさい』

知ってるそんなこと

8月32日なんてあるわけない

でもなぜかあるって信じてる自分がいる

巫女さんに会いたい

もう一度話したい

ただただそう思う

会いたい_

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