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24 - 三日月「美形な厳格執事と、ロマンティックLOVE」Ⅴ

2025年05月03日

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三日月が自分の仮面をはずし、私の仮面も取り払う。


「理沙……」


私の名前を呼んで、三日月がじっと黙り込む。


もどかしいような沈黙が続いた後に、ふと近づいた唇に、吸い寄せられる自分がいた。


「ずっと、あなたを求めていました……」


腰が抱かれた手に、熱がこもる。


「……愛しています。……狂おしいくらいに」


胸の開いたドレスから覗く鎖骨へ口づけられると、そこに焼けつくような熱が灯るようにも感じた。


「三日月……」


メガネのない彼の瞳は、ほのかに潤んでも映り、ひどく艶っぽく見えて、


「愛してる……私も…」


魅かれるように彼の背中に腕をまわすと、いっそう強い力でぐっと抱き締められた。


「キス…して…」


目を閉じてせがむ。


唇に受けた彼の口づけは、普段の厳しい姿からは想像もつかないくらいに、淫らで情熱的にも思えた。


「うっ…ん…」


「ん…、理沙…?」


甘い吐息とともに呼びかけられて、


「なに…?」


胸を込み上げる高ぶりのままに尋ね返す。


「私がもし執事などでなければ、あなたを奪い去ることもできるのに……」


「私を奪ってよ…三日月っ」


抑えられない感情に、彼の体にきつくしがみつく。


「いいえ……」


すると三日月はそう一言を洩らして、私をそっと体から離した。


「明日からはまた、私は執事で、あなたはお嬢様です……」


三日月の言葉に、首を何度も横に振る。


「嫌よ…そんなの……。今夜だけだなんて……そんなの…寂しすぎるもの……」


頬を流れた涙に口を付けて吸い、



「……けれど、思いは変わりません……。


私の心は、永遠にあなたのものであると、約束します……」



三日月が、熱い想いを吐き出した。



この約束は、永遠とわに忘れることはないと……。


たとえ主従の関係であろうと、愛する気もちは変わらないと……。



ただ、あなただけを愛していたいと、月灯りの下、2人は再びの口づけを交わし、限りなく続く永遠えいえんを誓った……。




-END-

※この後は、あなたを超イケメン✧ホストクラブへご招待する、特別エスコート編に続きます。


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