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「この世界から君が消えるまで」
注意 死ネタ 政治的意図無 なんでもありの方
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「あなたは、自分がいつ消えるか知りたいですか?」
大分前の話、会議中に隣の席の彼はそんなことを呟いた。
意外にも彼は普段そんな事は口にしない。
「知りたい派と知りたくない派で別れるだろうな」
お互いの主張にも頷けるものがいくつもあった。
「アーサーさんは知りたいですか?」
昔同盟を結んだ親友の本田菊に話を振られ、「俺は、別にどちらでも構わない。知ったら知ったで何か出来るだろうし、知らないままなら楽しく人生を送れるからな」と曖昧に答えた。
そうですか。と彼は残念そうに吐き捨てる。
それ以上の会話は続くことなくあっさりと終わってしまった。
帰宅後、いつものベットに座って考えた。
自分がいつ死ぬのかを知っているのと知らないのでは、どちらが幸せなのだろうか。
いくら思考を巡らせても答えは出ない。
なぜなら俺たちは「国」だから。
その答えがわかったのはそれから1年後。
きっかけはアルフレッドだった。
「寿命が見れる魔法があるらしいんだぞ!」
そんな投げかけに反応してしまった自分も悪いと感じる。
会議場に着くと菊がいた。
菊の頭上には赤黒く不気味な数字が「66」と揺れていた。
彼はその数字に気づかない。
「おはようございます。アーサーさん」
いつも通りの挨拶を交し席に戻る。
その日は何も考えられなかった。
突然の始まり失礼しました。
今回は寿命系のお話で行こうかと思います。
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