読み切り書きます!
⚠太中
⚠BL
⚠色々と初心者
太宰さんと中也が付き合うまでの話です!
本当に色々と初心者なので温かい目で見てください!お願いしますっ!
苦手な人は閉じてね!
大丈夫な人はドウゾ↓↓↓
私ね、君の事が嫌いだったのだよ。
感性も価値観も何もかもが君とは全く合わなくて。
其れなのに異能の相性で毎回組まされる。
最悪としか云いようがない。
でも、君が私の傍に────隣に立っている事が、気が付いたら当たり前になっていたんだ。
ねぇ、中也。
私はね、君を殺す瞬間を毎日想像してる。
でも“その映像”に、君を殺した時の私の顔を見る事が出来ないのだよ。
何故だろうね。この私が予測できないなんて。
でも、一寸面白い。
君が死んだ後の世界は、如何変わって、君の死は如何私に影響を与えるのだろう。
私はソレを知らない。
もう、知ろうとはしない。
だから代わりに、私の傍に居てね。
太宰がポートマフィアを抜けてから一年後────
「〜〜♬〜〜♫〜♪〜〜」
特徴の黒帽子。
赫色の髪。
凡てを吸い込むように透明な青い瞳。
小柄な青年が、洋袴のポケットに手を突っ込み、鼻歌を歌いながら歩いていた。
彼の名は中原中也。マフィアである。
中也はマンションの廊下を歩きながら、自室へと向かっていた。
「〜〜♫〜♬────ん?」
中也の足が止まる。視界には切り花が在った。
何処か疑うような冷酷な目でソレを見ながら、中也は切り花に近付く。
切り花は中也の部屋の前に置いてあった。
「何だァ?」
中也はしゃがみ込んで切り花をよく見る。
生を表す緑に赤が混ざり込んだ茎に、小さなふわふわした泡のようなものが集まった、桃色の花が付いていた。
「この花は………」
────泡盛草(アワモリソウ)。普通の切り花である。
然し泡盛草は白い紐で結ばれていた。ソレは、中也に深く見覚えのある物だった。
「真逆………」
泡盛草を重ねて結んでいたのは、白い包帯であった。
中也は顔をしかめる。
ふと、泡盛草に紙が添えられているのに気付いた。
紙を手に取る。
やっほ〜中也、元気にしてる?
君の元相棒で君の車に爆弾を仕掛けた真犯人、太宰治だよ☆
幹部に昇進したんだっけ?頑張ったねー(棒)
此れは元相棒からの細やかな贈り物さ。
その手紙は、中也の元相棒の────車に爆弾を仕掛けた中也曰く糞野郎な太宰治からだった。
「彼奴っ……一々(棒)付けやがって……」
怒りによって、中也は泡盛草を握る手に、自然と力が入りそうになる。
P.S
決して怒りで握り潰さないようにね、
アスチルベが可哀想だから。
あ、若しかしてアスチルベ知らない?(笑)
その花は泡盛草。別名アス「あ゙ーっ糞!此処まで予測済みかよマジで気持ち悪ぃ!!」
中也は手の力を抑え、代わりに勢い良く立ち上がった。
床を削る勢いで足を踏み出し、部屋に這入る。
「あンの青鯖野郎が!花なんか贈りやがって!死なす!マジで死なす!」
花────と云うより手紙の内容に怒り狂った中也は、怒り声を上げながら暗かった部屋の電気を点ける。
リビングに這入った。
「何なンだよ…っ」
怒りながらも外套を丁寧に脱ぎ、ハンガーに掛ける。
帽子を取って髪を結んだ。息を吐く。
「あ゙ー糞ッ、マジで苛つく」
怒りは収まらず、結果ワインセラーから一本の呑み掛けの葡萄酒を取り出した。
晩飯やツマミ、グラス等、一式を机の上に並べ、勢い良く中也は葡萄酒を飲む。
「只の花を贈ってくるならまだしもよォ//………手紙まで付けやがって────しかも一言余計なンだよあの野郎っ!!」
ダンッと、勢い良く机を叩く。既に中也は酔っていた。
「何なんだよ彼奴マジで……//」
中也は、呑み干し空になったグラスの中に、ボトルを傾け葡萄酒を注ぐ。
そして再び勢い良く飲み込んだ。
「ゴクッ…ゴク……ングッ──────ぷはっ!//」
呑む事自体に疲れたのか、中也はぐたっと机の上に顔をのせ、全身の力を抜いた。
ふと、視界にアスチルベと太宰からの手紙が入る。
優しく花に触れ、ゆっくりと顔に近付けた。
「─────スン────」
花の優しく柔らかい香りが、中也に安らぎを与える。
「……………手前のセンスにしちゃあ悪かねェ」
中也はその後、何度も何度も花の香りを嗅いだ。
落ち着くような優しい香りを、中也は何時の間にか好きになっていた。
太宰の手紙を手に取る。
「元相棒………か…………………」
中也の瞳に哀愁が混ざる。ピンッと紙を爪で弾いた。
泡盛草(アスチルベ)
花言葉:『恋の訪れ』
***
中也の家の前に切り花が届いてから、一週間が経った。
その間、中也が家に帰る日は必ず花が置いてある。
傷付いても枯れてもおらず、まるで中也が帰って来る数分前に花が置かれたようにすら感じられた。
それと同じように、花には欠かさず太宰からの手紙があった。
そして──────────。
何時も通りの太宰からの贈り物に、中也は呆れた視線を向ける。
「オイ流石にサボテンを贈るのはねェだろ、つーかサボテンって花か?植物じゃねェの?」
そう云いながら中也はサボテンが植えられた植木鉢を取る。
部屋に這入った。
──────パタンッ……
「絶対ェ植物な気がすンだがなァ、コレ……」
中也は外套をハンガーに掛け、帽子を取る。髪を結び、冷蔵庫から缶麦酒を取り出した。
一口呑みながら机まで移動する。
机には先刻、贈り付けられたサボテンが置いてあった。
「却説、今日の手紙は何て書いてあンだァ?」
胡座に座りながら、サボテンに結び付けられた小さな手紙を手に取る。
やァ中也。元気にしてるかい?
今日は入水がシュッパイしたのだよ。気晴らしに何処か寄ろうとしたら花屋さんと出会ってねぇ。
暇だったから中に這入ったのだけど、それはそれは沢山の花があったのだよ。
君への花を選んでたらね、サボテンを見つけた。
インテリア用だけど、そのサボテンには小さくて可愛らしい蕾があってねぇ。
そう考えたら中也の家に是非飾ってほしくなって買ったのさ。
「何の報告だよ」
意味が判らず、普通に中也は突っ込んだ。
麦酒を一口呑んで、太宰から贈られたサボテンに視線を移す。
小さな赤い蕾が目に入った。
──────小さくて可愛らしい蕾。
其の瞬間、中也はある事に気付く。
麦酒の缶を思いっ切り机に置く────と云うより叩きつけた。
「あの糞太宰!遠回しに俺をチビって云ってンのか!本当屑だな!社会不適合者がぁぁああ!!」
マンションの一室に中也の声が響いた。
P.S
蕾はその内開花するらしいから、大事に育てて呉れ給え。
同じように中也も成長する事を願うよw
「とうとう本音出しやがったな糞が!!マジで死なす!!」
そう云いながら立ち上がり、一気に麦酒を口に流し込む。
「─────っは」
一気に缶麦酒を呑み干し、机の上に置く。ソファの上に寝転がった。
「…………マジ意味判ンねェ」
中也は、太宰がこうして花を送る理由が判らなかった。
暇潰しか嫌がらせか。何方にしろ、中也にとっては只の迷惑なのである。
けれど─────。
中也は立ち上がり、カウンターに近付く。
透明な花瓶に水と六種類の花々が入っていた。
――泡盛草(アスチルベ)
――紫羅欄花(ストック)
――夏白菊(マトリカリア)
――花車(ガーベラ)
――牡丹一華(アネモネ)
――紫花地丁(スミレ)
アスチルベ────太宰が初めに贈ってきた花を、中也は手に取る。瞼を閉じた。
「────スン─」
花の香りが中也の鼻腔で彷徨った。
ゆっくりと瞼を開ける。
(匂いが薄くなってる………それに、処々色褪せてきてンな……)
「………………はぁ」
小さく溜め息を付き、中也は洋袴から携帯端末(スマホ)を取り出した。
画面をタップする。
「────せめて、形だけは残してェよな」
泡盛草(アスチルベ)
花言葉:『恋の訪れ』
紫羅欄花(ストック)
花言葉:『愛情の絆』『求愛』
夏白菊(マトリカリア)
花言葉:『深い愛情』
花車(ガーベラ)
花言葉:『愛情』
牡丹一華(アネモネ)
花言葉:『君を愛す』
紫花地丁(スミレ)
花言葉:『愛』
覇王樹(サボテン)
花言葉:『枯れない愛』
***
一ヶ月が経過。
ポートマフィア本部。首領執務室にて、中也は報告書を提出、及びある敵対組織についての対処について、森鴎外と話をしていた。
「────と云う訳なのですが、如何成されますか?首領」
「うーん、そうだねぇ。処分した方が疾いのだけど、余り人選を割きたくないし、此方も此方でやらなきゃならない事があるからなぁ」
森が頭を悩ませながら書類を見た。
一年前の森なら、太宰と中也────双黒に仕事を任せていた。
人並み外れた頭脳と、人並み外れた力。そして異能の相性。裏社会最悪の二人組(コンビ)。
森は太宰がポートマフィアを抜けてから、中也に命を出す前はこうして一回頭を悩ましている。
然し中也とて其処まで莫迦ではない。
相手との取引に於いてのマナー、準備、感情の支配(コントロール)、前提など、交渉術については尾崎紅葉から指導されており、今でも一人で交渉し成功させる事はある。つまり、交渉関連は実績があるのだ。
他にも過去に太宰から教えられた交渉術、応酬話術なども中也は活用している。
体術に至っては、ポートマフィア随一だ。
そんな彼にでも、森が潔く選択を下さない理由。
太宰の背中が大き過ぎたから。
ポートマフィアの内部から心臓(首領の座)を殺してしまうかもしれない恐れから、森は大宰をポートマフィアから“抜けさせた”。
然し太宰が所属していた際のポートマフィアの利益は、中也の一歩先にある。
それ程の頭脳と中也とはまた違う力を、太宰は持っていたのである。
中也自身も、太宰の背中は大きく感じていた。けれど、『太宰が居ない』という理由で森の頭を悩ませてしまっているという事が、中也は何よりもの屈辱だったのだ。
「首領」
中也の声に、森が顔を上げる。
「俺に─────行かせてください」
森が目を丸くした。その瞳には、悔しみが混じりながらも、固く閉ざした唇と真剣な表情をする中也が映った。
「…………分かった、情報収集の為の侵入や下準備を込みで入れると、結構長い遠征任務になるけど、大丈夫かい?」
「はい」
「そうかい。それじゃあ宜しくね、中也君」
森の言葉に、中也は固く頷いた。
『チュウヤ!』
「おわっ」エリスが中也の腕を後ろから勢い良く掴む。「エリス嬢!」
『チュウヤ、良い匂いがするわね!』
「匂い、ですか……?」
中也が首を傾げた。
『えぇ、そうよ』エリスは中也に顔を近付ける。『──スン────』
『矢っ張り…………中也からお花の匂いがするわ!』
満面の笑みでエリスが云った。
「私も今度から花の香水をつけようかなぁ」
森が肘を付きながら云う。
「中年には似合わないわ」
ぷいっとエリスが森から顔をそらした。
「ヒドいよぅ、エリスちゃん!」森が執務席から立ち上がる。「中也君!君は何の香水を使っているのかね?」
「えっ、俺ですか?えっと……特に香水は使ってません」
「そうなのかい?」
森が目を丸くした。
『確かにチュウヤからは、色んな種類の花の匂いがするわ』
「そんなに…?」
森がエリスと視線を合わせる。
「えっと………香水と云うより、本物の花を家に飾ってまして。それじゃあないでしょうか?」
「中也君花を集めてるのかい?」
「いえ、集めてるって云うより贈られ────っ!」中也が自分の口をふさぐ。「いやっ………集めて、います」
「『………?』」
森とエリスが首を傾げた。
(あっぶねェ…………)
「………………矢っ張、あるよなァ……」
昨日と同じように中也の家の扉の前に、青色の切り花が置いてあった。
青い風信子(ヒヤシンス)を手に取る。ゆっくりと瞼を閉じた。
「────────スンッ──」
ヒヤシンスの甘いほのかな香りは、中也の疲れを癒した。
瞼を開ける。
中也の脳裏に、一人の青年が浮かび上がった。
「…………………彼奴、明日から俺が遠征って事、知らねェンだろうな」
そう呟いた後、中也は部屋に這入る。
何時ものようにリビングの電気を付け、外套と帽子を脱ぎ、髪を結んだ。
ソファに座り、一息付く。
中也は、ヒヤシンスに結ばれた太宰の手紙を見た。何時ものように明るい口調で綴られ、時折中也を莫迦にしている内容も入っていた。
視線を後ろに移す。
カウンターには二十個程のハーバリウムが在った。
透明感のある瓶の中には、花々が浮いていて、まるで時間が止まったかのように美しさを顕在させている。
「匂いはなくても………形は残した方が佳いよなァ」
中也はそう呟いて、再びヒヤシンスの匂いをかぐ。
(甘い………優しい匂い………………)
──────暇つぶしか嫌がらせか。
「………………はああぁぁぁぁ」デカデカと溜め息をついて、中也はソファの上に横になる。「ンで彼奴の暇つぶしに俺が此処までする必要があンだよ………」
ぶつぶつと小言を云いながらも、中也はヒヤシンスの匂いをかいだ。
青い風信子(ヒヤシンス)
花言葉:『変わらぬ愛』
***
翌日。
「ん?花?」
砂色の外套を纏った背丈のある青年が、扉の前で立ち止まる。
一本の小枝に咲く花があった。
青年────太宰治が目を丸くする。
「これ……桃の花…」太宰はしゃがみ込んで、桃の花を手に取った。「何故………」
太宰は不思議に思っていた。
何故なら、この家────中也の家の前に花を置くのは、凡て太宰だけだったからだ。
なら誰が置いた?
該当する人物は一人、中原中也。
自分が贈った花を早々に捨てたか、枯れてから捨てたかの何方かと思っていた。だからこそ、花を贈り続けるのを迷惑だと思っているに違いない────そう太宰は予測していた。
何故、中也は花を用意した?
“花を置く”というのは、中也が言いふらしていない限り、太宰と中也しか知らない筈だ。
となると考えは一つ、中也は太宰に何かを伝えたかった。
「……!」
太宰は桃の木の枝に結び付けられた手紙に気付く。
手に取って、中身を見た。
オイ太宰、今日から俺は遠征任務に中る。
手前が知らねェかもしれねェから伝えといてやった。感謝しやがれ。
序に今後からは花贈って来なくて良いからな。
絶対だぞ!判ったか!
「………………態々、知らせてくれるのか」
太宰は目を丸くしながら手紙を見た。
桃の花の匂いが空中に漂う。
まぁでも、手前が贈ってきた花、意外と佳い匂いだった。
手前にしちゃあセンスが良かったな。
「匂い、かいだんだ………」
太宰はそう呟いて、桃の花に視線を移す。
「───スン──スンッ─────」太宰の口元に笑みが浮かんだ。「うん、佳い匂い」
顔をから桃の花を離し、今度はまじまじと見つめる。
「……っ!」
刹那、太宰は何かに気付いた。
「えっ……いや//、別に適当に選んだだけだろうし、そんな深い意味なんて………ない…でしょ///」
太宰の顔がみるみる赤くなっていく。
「それに中也//、私が桃の花好きなの……知って、たし………////」
顔を腕で隠し、太宰は座り込んだ。
「ッ///──────何方//、なの…//////?」
桃(もも)
花言葉:『私はあなたのとりこ』『チャーミング』
***
半年後。太宰がポートマフィアを抜けてから二年が経過──────。
「結構かかると思ったが、意外と疾く終わったな……」
何十枚にもなる書類をまとめ、中也はポートマフィアの最上階を歩く。
遠征任務を無事終了させ、報告書を書き、中也は報告書を提出する為に首領執務室へ向かっているのだ。
帽子を丁寧な動作で取る。
ふと、中也は袖の匂いをかいだ。
(花の匂い消えてンな、まァ半年も花に触れてなかったし、しゃあねェか……)
首領執務室のフレンチ・ドアの把手に、中也は触れる。
奥に力を込めた。扉を開く。
「首領、失礼します」
其の瞬間────。
──────ぱんっ
小さな破裂音が響いた。
刹那、中也の視界に色とりどりの紙テープと紙片が入る。其れは電燈を反射してキラキラと輝いた。
「「『お誕生日おめでとう!』」」
幸せそうな、満面の笑みで中也の部下や首領、紅葉やエリスがそう云った。
煌めきと揺らめきが中也の眼の前で起こる。
「え、っと……コレは…………何…ですか?」
中也が呆然としながら云う。
「何、今日はお主の誕生日じゃろうに、忘れたのかえ?中也」
紅葉が楚々と笑いながら云った。
「たんじょうび………」中也が目を丸くする。「えっ!誕生日!?」
「うん、今日は中也君の誕生日だよ」
『チュウヤ!誕生日おめでとう!』
エリスが混乱気味の中也に抱き着く。
「おめでとう御座います中也さん!」
「誕生日プレゼント用意してますよ!」
部下達がプレゼントボックスを持ちながら、中也に寄る。
尊敬と憧れ、信頼。仕事のオン・オフの切り替えや、部下思い仲間思いから、中也は部下達から人気なのである。
「ぉ、おう……ありがとな//」
プレゼントを受け取り、照れながら中也は云う。
「中也君、私からは葡萄酒と一週間分の休暇だよ」
「えっ!休暇ですか!?」中也が焦りだす。「葡萄酒は凄く嬉しいですが休暇は流石に……」
「いやぁね、中也君が主張中エリスちゃんと紅葉君に中也にもっと休暇を与えろって云われて………危うく下半身と永遠のサヨナラをしてしまう所だったのだよ」
「何を云う、一週間で折れてやったのは私等じゃ」
『そーよそーよ!』
「ヒドいよぅ、二人共!」
中也は静かにその光景を見ていた。何かほわほわと温かいものが、中也の中で起こる。
貰ったプレゼントを、中也はギュッと優しく抱きしめた。
「──────ありがとうございます…!」
「帰り遅くなったなァ」
貰ったプレゼントを抱えながら、弾む足取りで中也は歩く。
(家に帰るのも久しぶりだ………)
家に近付いた其の時───────。
「____…」
中也は目を見開いた。
何故なら扉の前に切り花と手紙────そして、葡萄酒(ワイン)のボトルが置いてあったのだ。
「真逆ッ………」
中也は足を速め、切り花に近付く。
コロンっとした姿に刻まれたような美しい色合い────千日紅(センニチコウ)が、白い包帯に結ばれて置いてあった。
その傍には一本の葡萄酒と束になった紙が置いてある。
いずれも太宰の物だというのを、中也は判ったていた。
「贈って来るなって云っただろうが………」
そう云いつつも中也はプレゼントと一緒に抱え、部屋に這入った。
「ん゙ー────────っは」
中也は背筋を伸ばす。先刻、貰ったプレゼントをきちんと仕舞い、髪を結った。
ソファに倒れ込むように寝転がる。
太宰から贈られたセンニチコウの香りをかいだ。
「───スンッ────スン───」
色鮮やかな花に沿っての刺激的な香りが、中也の鼻腔を突く。
中也はゆっくりと起き上がった。
「要らねェつったのに………」束になった紙を手に取る。「っーか何だよ、此の束になった紙……」
視線を移すと、少し小綺麗な文字が書いてあった。
(太宰の文字?)
中也は手紙を読み始めた。
やァ中也。遠征任務お疲れ様。
君が居ない間、暇だったから君への手紙を書こうと思ってね。
葡萄酒でも呑みながら見ていて呉れ給えよ。
あっでも、呑み過ぎて酔い潰れないようにね(笑)
「一言余計なんだよ彼奴……っ!」
手紙を握りつぶしそうになるのを、中也は堪える。
其れからと云うもの、中也は何十頁にも及ぶ手紙を読み続けた。
「……………」
──────ぱらっ
ソファに寝転びながら紙をめくる。
(…………何か、甘い匂いがすンな…)
中也は手紙を顔に近付ける。
「─スンッ────」今度はセンニチコウを顔に近付けた。「─スン──スンッ──」
手紙からは甘いほのかな香り、センニチコウからは心地良い刺激的な香りがした。
(匂いが違う……?)
中也は乾いた音を響かせて紙をめくる。
そろそろ気付いた頃かな、中也?
実はこの手紙、文香なのだよ。
甘い香りがするだろう?
私はほんのり甘いようなフローラルな香りが好きだけど、中也は千日紅のようなスパイシーな香りの方が好きかい?
中也はもう一度二つの匂いを交互にかぐ。
「…………俺は此方の方が好きだなァ」
そう云って、中也は文香の匂いをかいだ。
「────はッ」刹那、中也はある事に気付く。「ンで彼奴なンかと同じやつ好きになンだよ!あ゙ーっ糞が!」
立ち上がり、グラスに入った葡萄酒を一気に呑み込んだ。
「ほん……とに、何なン…だ────よ………」
ソファの上に仰向けに倒れる。
手に持った手紙を顔に近付け、再び匂いをかいだ。
「………………好い、匂い……」
自然と中也の口元が緩んでいた。
ふと、最後の便箋に書かれた文字が目に入る。
──────誕生日おめでとう。中也。
中也は目を丸くした。
「…………ッ」
近くに在ったクッションで、顔を隠す。隙間から見える中也の耳は、赤く染まっていた。
(顔熱い……………何でだ…?//)
便箋の香りとセンニチコウの匂いが空中で混ざり合う。
中也はクッションの布を握り締めた。
──────きっと……酒が回り過ぎた所為だ///
千日紅(センニチコウ)
花言葉:『色褪せぬ恋』
***
数カ月後。
中也は森から告げられた。
「太宰が………武装探偵社に…?」
「そう、二年間も行方を眩ませて何をしているかと思えば─────転職する為に地下に潜り込んでいたらしい」
「……成程、その………武装探偵社と云うのは?」
森は執務席に肘をついて手を組んだ。
瞼を開け、鋭い光を宿す。
「異能力者を集めた武装組織。軍警や市警に頼れない灰色の厄介事を引き受け、解決する────それが武装探偵社だ」
「…………………」
中也は只、森の話を静かに聞いていた。
(そうか………)
──────手前は其方か、太宰。
持っていた書類を握る手に力を入れてい事に、中也は紙のシワ寄れる音が耳に響いてから気付いた。
***
二年が経過。
拷問室の一角で、“或る台詞”が響いた。
「に───二度目は無くってよ!」
中也がお嬢様口調で云い放ち、太宰を指差す。
「…………………」
「…………なくって……よ…」
「…………………」
「……ッ//オイ!///そこ笑うとこだろっ!!////」
沈黙に耐えられず中也が叫んだ。
「いやぁね、雑音が入ったら厭だな〜って思ってたし……」太宰が懐から録音機を取り出した。「久しぶりに今週の負け惜しみ中也を発行できるよ!」
「なっ!」
中也の顔が一気に青ざめる。
「手前っ…!アレ全部俺が廃棄したのに!//」
太宰の胸倉を中也が勢い良く掴んだ。
「あ〜矢っ張りアレ中也だったんだw」
中也の反応を愉しむかのように嗤いながら、太宰は云う。
「当ったり前だろうが!っーかマジでやるなよ!フリじゃねェからな!」
「え〜如何しようかな〜、あっ…じゃあ先刻みたいにお嬢様口調でお願いしてよ」
「今度は可愛くさ」
刹那、太宰の瞳に殺意を剥き出しにする中也が映った。
「手前……殺されてェのか…」中也の手の力が強くなる。
「ソレをしちゃ駄目って、先刻云ったばかりなのに」太宰が微笑した。「それとも何かな、組織を追放されて迄私を殺してくれるの?」
「っ……」
中也が顔をしかめる。パッと太宰の胸倉から手を離した。
「疾く消せよソレ」
「えーっ……」
笑みを浮かべながら残念そうな口調で太宰は云う。
そして─────。
「………ねぇ、中也。疾く云ってご覧?」
太宰が中也の耳元で囁いた。ほのかに熱がこもった柔らかい太宰の吐息が、中也の耳に触れる。
「……ッ」
中也の躰が微かに動き、反射的に瞼を閉じた。
「潤々な目で可愛くさ、今度は録画もしてあげるから─────ゴンッ!!
太宰の頭を中也が殴る。痛々しい音が拷問室に響いた。
「いったぁ!!一寸中也!何するのさ!」
殴られた部分をさすりながら、太宰は云う。
「此方の台詞だわ糞鯖!気持ち悪ィ事すンな!!」
耳を隠すように両手で覆いながら中也が云った。
「はぁ……?」
「ったく、後で消しとけよ……」中也は振り返って出口へと進む。「ぁ、そうだ」
中也は太宰と視線を合わせた。
「手前、もう俺の家の前に花置くの止めろ」
太宰がキョトンっと目を丸くする。
「何故?」首を傾げながら太宰が云った。
「迷惑なンだよ!」
少し声を張って中也が云う。
「………そっか」
刹那、中也が目を丸くした。太宰がにやりと笑みを浮かべているのだ。
「じゃあ今日も花を贈るね!」
「俺の話聞いてたか手前?」
「因みに今日は西洋木蔦(アイビー)だ!楽しみに待っていて呉れ給え!」
「何の報告だよ!っーか別に楽しみじゃねェ!!」
西洋木蔦(アイビー)
花言葉:『永遠の愛』
***
休戦協定が結ばれてから数ヶ月後────。
静けさがヨコハマに訪れた。
然し其の静けさが平和の象徴でも、裏社会にとっては何も変わらぬ日常だった。
けれど、その日は違った。
太宰が中也に花を贈り続けて、既に三年近くが経っていた。
「ったく、本当に彼奴は何がしてェンだか……」
そう云いながら、中也は家に向かって歩く。
気が付いたら中也は、花が在った────ではなく、花が在る。という考えに変わっていた。
家に帰ると扉の前に切り花と手紙が置いてある事が、中也にとって当たり前になっていたのだ。
森も紅葉も、誰も知らない中也と太宰の秘密。
誰もが太宰が消息を経ったと認識している中、中也のみが、太宰の存在を認知していたのだ。
彼は生きていると────。
中也は顔を上げ、何時ものように扉の前を見た。
「────は?」
思わず口先から声がこぼれる。中也が目を丸くした。
扉の前には、何も無かった。
「………………」
呆然としながら、中也は自分の家の扉の前に近付く。
けれど其処には、矢張り切り花も手紙も何も無かった。
「………太宰?」
──────暇つぶしか嫌がらせか。
アレは暇つぶしに違いない。中也はずっとそう思っていた。
けれど、何の目的で三年間、太宰は中也に花を贈り続けた?
三年間一度も、中也が帰ってきた時に家の前に花がないなんて事は無かった。
だからこそ、中也は思った。
太宰に何かあった………?
「っ……!」
中也は振り返り、走り出した。
地面を勢い良く蹴って手すり壁の上に伸し上がる。
──────ダンッ!!
夜の満月に中也の影が重なった。
「はっ……はぁっ……は、……っ」
壁を伝って上に上がり、手すりを掴んで一回転する。地面に足を着くと、中也は自身の躰を高重力化させ、勢いを付けて眼の前の扉にぶつかろうとした。
その寸前で異能を解き、勢いの儘扉に躰をぶつける。
鍵がかかっていても、勢いに押され、バキッと何か壊れるような音が響いて扉が開いた。
「太宰っ!」
社員寮の太宰が使っている部屋の扉を、中也は開けてその名を呼ぶ。
然しその声に答えるどころか、部屋には誰も居なかった。
「太、宰………?」
中也の声が微かに震える。
「あれぇ……?中也さん…?」
起きたばかりなのか、ボサボサの髪に少しむくんだ顔で、敦が後ろから中也の名を呼んだ。
隣には寝間着を着た鏡花が立っている。彼女も同じように、眠たそうな顔をしていた。
「っ、敦!太宰知らねェか!?」
「太宰さんですか…?普通に部屋で寝てると思うんですけど……」
今にも倒れて眠りそうなほど首をゆらしながら、敦はのろのろと答える。
「じゃあ何で居ねェンだよっ!」
「ぅ…ん?………多分…何処かで入水してるんじゃ、ないですか……?」
そう云って倒れそうになった敦を、鏡花が支える。
「でも、中也さん………いくら休戦協定結んでても……夜遅くに凸られると、一寸………困るんで……………敵組織の幹部さんですし」
「ポートマフィアは、夜…に………仕事……する…………」
「ぁ……そっかぁ………」
明らかに違う所に視線を向けながら、敦と鏡花は会話をする。
相当な眠気が襲っているようだった。
「……………敵組織…」
中也の脳内では『敵組織の幹部』と云う単語が、木霊し続けていた。
「太宰さんに用が在るんでしたら……明日、云っときます……よ…?」
目を擦りながら敦が云う。
「────いや、矢っ張いい」中也は手すりの上に立った。「夜分に悪かったな」
そう云い残して、手すりから飛び降りた。
──────敵組織の幹部さんですし。
「……確かに其の通りだな」
乾いた笑い声を響かせながら、中也は扉を開けた。
部屋が暗い。中也は部屋の電気を点けようとはしなかった。
その瞳には哀愁が漂っていた。
「………………………………太宰」
中也が固く拳を握りしめる。
其の時────。
「はぁい、中也」
中也の脳に深く刻まれた声色が、耳に響いた。
勢い良く顔を上げる。
「やァ」
太宰は満面の笑みで手を振った。
中也の瞳が揺れ動く。
「遅かったね。でも真逆私の予測が外れるなんて、一体何処に行って───────」
太宰の言葉が途切れる。
躰に振動が伝わると共に、太宰は目を丸くした。
中也が太宰を抱きしめたのだ。
「ぇ、ちょ……中也?」太宰が動揺する。
「ッ………」中也が顔を上げた。「手前っ!何してたンだよ!!」
今にも泣き出しそうな少年の顔が、太宰の瞳に映った。
「何してた!何処行ってた!?何で扉の前に花が置いてなかったンだよっ!!」
中也の表情がみるみる崩れ、頬を涙が伝った。
「…ッ、ぁ………ぅ゙───心配、した…だろ………」
肺腑から絞り出したような震えた声は鋭く太宰の耳に響き、けれども儚く夜の街に吸い込まれる。
太宰がポートマフィアを抜け、何処に居るかも判らない。たとえ武装探偵社員として生活しているとしても、休戦協定が結ばれたとしても、ポートマフィアの幹部として、そう簡単に敵組織の人間に会いに行く事なんてできなかった。
だからこそ中也は、唯一太宰治と云う存在が認識できるあの切り花を、心の何処かで待っていたのだ。
「____…」
太宰は唖然とした表情で、今何が起こっているのか考えていた。
「ぅ゙……っ……くそっ………」
中也は太宰の服の裾を握りながら、溢れ出た涙を拭う。
「ほら……花持ってきてンだろ、疾く寄越せ」
そう云って、中也は太宰の眼の前に手の平を出す。
太宰は中也の手の平に視線を移し、中也が云った言葉を理解した瞬間──────。
「────ッツ!///////////////」
太宰の顔が一気に赤くなる。
「……ぇ、は?」中也が呆気にとられた。「オイ如何した?」
「何でもない!/////」太宰が顔を隠しながら云う。「君ホントにズルい!///最低!莫迦!キライ!//」
「オイ手前ソレ喧嘩売ってンのか……?」
「…ッ……キライ///、だけど────」
中也が首を傾げた。
「…………っ///」
太宰は呼吸を整え、表情を戻し、中也と視線を合わせた。
切り花を前に出す。
太宰が手に持っていたのは、十二本の薔薇だった。
「バラ……?」
首を傾げながら、中也はバラを受け取る。太宰が小さく頷いた。
「ん?手紙付いてねェぞ?」
その言葉に、太宰は静かな視線を中也に向けた。
「─────手紙は必要無いよ」
「は?」
太宰がバラを握る中也の手を寄せ、バラに優しく接吻をする。
「中也、薔薇の花言葉は?」
「花言葉……?」刹那、中也の表情が変わった。「ぇ、手前っ………」
太宰が小さく笑みをこぼす。
「薔薇の花言葉は『あなたを愛しています』。そして十二本の薔薇の花言葉は────」
───────私と付き合ってください。
「………ぇ、はっ///」
中也が目を丸くする。
「中也、好きだよ。君に出会ってから三年、そして空白の四年。その間、君を考えなかった日なんて一日も無かった」
太宰が中也を優しく抱きしめた。
「如何せフルのでしょう?なら、少しだけ…………こうさせてよ……」
今にも泣き出しそうな程震えて声で、太宰が云う。
「──────ねェ」
「え、?」
中也は太宰と目を合わせて云った。
「誰もフルなんて云ってねェだろっ…///」
月光に照らされているにも関わらず、中也の頬は赤く染まっている。
眼の前で煌めきと揺らめきが起こった。
「ぇ………ほ、本当に?//」
「………嗚呼////」
顔を反らし手で隠しながら中也は云う。
太宰が目を丸くした。そして幸せそうに微笑む。
「ふふっ……ありがとう中也//」
暫く見つめ合った後、太宰は中也の帽子を取った。
お互いから香る花の甘い匂いに、妙な心境に誘い込まれたのだ。
太宰が添えるように中也の頬に触れる。
──────チュッ
刹那と区切っていい程一瞬で、其れでも太宰は優しく柔らかい感触を与えた。
接吻をしたのである。
「………太宰…//」
上目遣いで、中也が太宰の名を呼ぶ。
「うん」
太宰はもう一度中也に接吻をした。
長く──────そして甘い接吻。
何も、二人を遮る事は無かった。宇宙に浮かぶ月さえもソレを照らす事は無かった。
「っ………ん……//」
太宰の髪が中也の肌に触れ、擽る。
長い接吻は二人に息継ぎというものを与える事はなく、酸素が脳に行き届かなくなっていた。
頭がフワフワし、真っ白になる。
「……ぅ//……ッ」
中也が太宰の服を握りしめた。限界の意思表示である。
太宰が中也から唇を離す。
「──────っは……ぁ///」躰の力が抜け、倒れそうになった中也を太宰が寸前で支えた。「ぅ、ぁ?//」
口を開けて中也が呼吸する。
「はっ……はぁ//…………はっ………////」
中也が呼吸を整えると共に太宰も呼吸を整え、そして、中也の髪に優しく触れた。
横髪を耳に掛け、今度は先刻の短く優しい接吻をする。
「ん//────ぅ、っ………/////」
「っ………は……///」
再び唇を離した太宰は、中也の鎖骨に接吻をした。首筋を舌で焦らすように優しくなぞる。
「…ッ//………ぅあ///」
声を抑え込むように口元に手を寄せるも、中也の躰が反応して動いた。
「……中也//」
太宰が中也の耳元で囁く。
「ん゙ぁ///……ぅッ//////」
一気に中也の耳が赤くなり、太宰の甘い吐息が吹きかかる度に、敏感に肩が動いた。
刹那、中也が太宰の服を握りしめる。
「っ//……ぁ、太宰ッ///…………接吻……して?////」
太宰が顔を赤くし、少し顔をしかめる。「──────あ゙ぁ……もうっ//、」太宰が中也の後ろ髪に触れた。
「私は君のお願いには弱いのだよ///」
太宰は中也を自分に近付けて、愛の深い接吻をした。
***
「………ん、…」
朝。鳥の囀りが聞こえる中、太宰が瞼を開ける。隣には中也が寝ていた。
「──────ふふっ」
幸せそうに小さく笑みをこぼし、中也の髪に太宰が触れる。
太宰が中也に告白をしようと決めたのは、ポートマフィアを抜けてから半年後の事だった。
それ以前に、ポートマフィアから抜けた後、自分の胸に虚無感を感じていた。
ソレが何なのか、その虚無感を埋めるには如何したら佳いのか。
最終的に太宰は自分の気持ちに気付き、中也に告白しようと決めた。
中也と過ごした三年間分。お礼も含め、太宰は大規模な告白を実行しようと考えた。
其れが、花を贈るというもの。
但しできるだけ自分の気持ちに気付いてもらえるよう、花の花言葉は全て『想いを伝えられるもの』にしていた。
正に、“愛の花束”を太宰は中也に“贈っていた”。
少し不格好ながらも、太宰は中也の告白に成功したのだ。
きっと中也は、太宰が其の事を教える迄は花の意味に気付かないだろう。
然し太宰もまだ知らない。
自分が贈った“愛の花束”を、“ハーバリウム”として“形に残していた”事に。
「大好きだよ、中也」
太宰は中也の頬に触れ、優しく接吻をした。
はい、どうでしたでしょうか?
初めてBL書いた気がします。(匂わせは書いてたけどね)
多分色々変な所はあると思うんですけど、あんまりイジメないでくれると嬉しいです………。
お願いします。
えー、今作何故読み切りにしたかと言いますと、
只単に、只でさえ少ない自分の語彙力が尽きた事と、消された時のショックを最小限に抑えたかったからです。
まぁ、楽しんで見てくれたのなら嬉しいです!
此処まで読んでくれてありがとうございました!
ばいばーいっ!
コメント
11件
太宰さんが照れてるのかわいいし 中也と太宰さんてぇてぇし、、 最高です!!!!
待って待って待って待って待っt((こんな最高の神作に気づいてなかったの、私?え、いや自分ほんまふざけんなぁぁぁっ!は、え?最高過ぎるっ!!神!もう最高!大好き!!花言葉とかもう、最高過ぎるんですがっ!?最高なんですがっ!?遅れすぎてごめんっ!!