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私
にはわからないよ! だから教えてよ! キミたちは一体何者なんだい!? 知りたいんだよ! キミたちが一体何を考えているのかをね!! それはまるで、 悪魔の囁きのように響いた。
そうして、 彼らの答えを聞いた少女は、 ついに理解してしまったのだ……。
「あぁ、そうだったのか……」
少女は、ようやく納得することができた。
自分がなぜ、こんなにも彼らに惹かれていたのかということを。
少女の心の奥底にあった想いは……。
彼女を蝕んでいた。
彼女は、もう戻れない場所まで来ていた。
それでも彼女は……
自分の殻を壊して、外に出たかった。
自分が自分でなくなることを望んでいた。
そして彼女は……
本当の意味で自由になった。
それは彼女が望んだことではなかったかもしれないけれど。
それでも彼女は……
自分自身を手に入れた。
今はまだ……不完全だとしても。
いつかきっと……
完全な存在になれると信じている。
彼女は、これからもずっと……
戦い続ける。
永遠に続く……
果てのない道を。
どこまでも広がる空の下を駆け抜けながら。
彼女は今日も……
走り続けている。
誰からも必要とされなくても……
ただひたすらに、突き進むのみ。
この世界にはたくさんの物語がある。
その中には決してハッピーエンドでは終わらないものもある。
だけど、だからこそ僕たちは物語の終わりを見届けなければならない。
それが僕の願いだから。
さぁ、行こう。
君たちの未来が希望に満ちたものであるよう願うよ。
この世界の行く末を見届けるまではね。
さあ、ゲームを続けようじゃないか。
おめでとう! 君は見事クリアしたんだ!!
「これでまた一つ……僕の仮説が正しいことが証明されたわけだ……」
「ねぇ、今度こそ本当の本当に全部終わったんだよな?」
「ああ……そうだとも」
「やっと帰れるのか……元いた世界に……」
「そう言うわりには嬉しくなさそうな顔をしているね」
「あぁ……そりゃそうだろ。俺は今まさにこの瞬間にもお前のせいで寿命を削っているわけだし」
「じゃあやめるかい?」
「冗談だろ?俺がどれだけこの時を待ってきたと思っているんだよ。ここまで来て引き下がれねぇよ」
「ふーん。まぁ君の好きにしたまえ。僕にとってはどちらでもいいことだからさ」
「…………」
「君は一体どこまで行くつもりなんだい?まさか本当に『終わり』まで辿り着くつもりでいるんじゃないだろうね」
「それがどうした?悪いか?」
「別に悪くはないけど、君はまだ知らないだろうけど今の人間達ではそこまでたどり着くことはできないと思うよ。だから諦めた方がいいんじゃないかな」
「それはやってみないとわからないことだと思うぜ」
「ううん。わかるとも。だって僕はずっと見てきたからね」
「それこそやってみなければわからないことだ」
「まぁ確かにそれも一理あるかな。だけど忘れないでくれ。この世界に生きる人間にはそれぞれ役割があるんだ。たとえそれがどんなものであろうとね……」
「ああ、わかっているさ。俺は俺の役割を全うしてみせるよ。それこそがこの世界で生き残るための唯一の道だからな。だからこそお前の力が必要なんだよ」
「ふぅん。君がそう言うならそれで構わないけど、ボクはあまり期待しない方がいいと思うな〜」
「おいおい、それはどういう意味だよ?」
「別に深い意味はないよ〜。ただ君はもう少し自分の立場というものを考えた方が良いんじゃないかと思ってね〜」
「……ん……」
ふっと目が覚める。
(あれ……ここはどこだ?)
見慣れない天井に、見知らぬ部屋。
起き上がって辺りを見回す。
白を基調とした部屋の中は清潔感があり、窓から差し込む光が眩しい。
「あぁ、そうだった」
俺は昨日、異世界転移をしたんだった。
俺の名前は佐藤亮介。
24歳のどこにでもいるサラリーマンだ。
趣味は読書だが、最近は仕事に追われて本を読む暇がない。
そう嘆いているサラリーマンは多いと思う。
俺もその一人だ。