今時は、お昼の時間帯 。
俺らいつメンは、屋上でのんびりとご飯を食べていた。
なぁロボロ、
そう言って、眼鏡が特徴的ないつメンの一人である“鬱”……通称大先生が、俺のズボンの裾を触ってくる。
勿論俺は気持ち悪いのでてを振り払ってやった。
「 しにー とは どうなん ? 」
「 聞かなくても わかるやろ 、ずぅっと 振られててん … 悲しくなるから やめろや 」
「 アーッハッハッハッ !!! お前 も 懲りない 奴 やなァ !!! 」
「 ちょ 、コネシマ うるせえ 」
水色の綺麗な瞳と大きな声が特徴的ないつメンの一人の“コネシマ”の笑い声に耳を抑えながら、俺は…はぁ、と情けなく溜め息をついた。
流石の俺も凹んでしまう。ずぅっと告白している筈なのに全くちゃんとした返事が返ってこないからだ。
ふざけていると思われているのかもしれないその告白に、俺は頭を悩ませる。
「 まあまあ 童帝 君 、そんな 凹むなって~ 」
「 は 、はあ !? 凹んでへんし !!
童帝って呼ぶなや !!!! 」
ぷぷぷー、と馬鹿にしたような笑い声はいつメンの一人の“シャオロン”。煽り癖が特徴的。これを聞いてあとでぶっ飛ばしてやると思ったのは俺だけの秘密だ。
まあ凹んでいるのは本当だから、なにも言えないけれど。だから苛つくのだ。
「 お ?俺が 恋の 相談 乗ってやろうか ? 」
「 いや 、大先生 は ええわ … 人の恋路 邪魔 してきそう やから 」
「 そんなことせんわ !!!! 」
「 それなら 俺が …… 」
「 シャオロン は ばりばり に ふざけてきそう やから 遠慮 しとくわな 」
「 人 の こと なんやと 思っとんねん …… 」
こいつらは宛にできない。俺の本能がそう言っている。…特にこの二人は。
けちんぼ!!と二人一斉に俺のことを言うが、恋路を邪魔されるだけましだ。いや邪魔はまだされてへんけどな。
と、一人コネシマがはい!!と元気に手を上げた。いや授業中かて。
「 なんだい ? コネシマ君(イケヴォ)」
「 名案 なんやけどさ ……
ロボロ が 姐さん に 壁ドン して 告白 したら ええんちゃいまっか ! 」
「「「 お 、おお ~!!!! 」」」
コネシマはどやりながら、ええやろ!とにこにこと笑った。
…こ、コネシマ…なんて有能なんや…!
コネシマもふざけると思っていたからびっくりしすぎて声を出してしまったが、今回はコネシマの案を使わせてもらおう…っ!!
コネシマの両手をぎゅっ、と握り、ぶんぶんと振りまくった。
「 コネシマ あんがと !!
早速 放課後 しにー に やってみるわ !! 」
「 お 、おう … 」
若干引いたような目つきで三人とも俺を見つめる。だが今の俺にはその攻撃は効かない。
…よし、これで本気と思ってくれれば…!!!
俺は早く放課後がきてほしい、と思いながらお昼ごはんを貪り食った。
コメント
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頑張って!ロボ