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小説「スクールINゲーム」
6月23日午前6時30分39秒
引きこもり少年起床。
6月23日午前6時45分32秒
引きこもり少年着替え完了。
6月23日午前6時59分54秒
引きこもり少年朝食食べ終わる。
6月23日午前7時25分32秒
引きこもり少年約2年ぶりの学校へと家から足を踏み入れる。
“ゲーム”開始まで残り35分28秒。
第2話前編【久しぶり】
自称引きこもり少年。18歳。彼は約2年ぶりの学校へと向かっていた。久しぶりに見る空、青い海、緑の草原、そして…ウザイ友人。
「やぽー引きこもり君♪」
陽菜が校門前で俺のあだ名を腹立つ言い方で言った。
「はぁ…あのな、こんな愉快じゃないところ本当は行きたくないんだよ。なんなら今から帰っていいぞ?」
俺が今にも帰りそうな言葉を言うと咄嗟に
「ごめんごめん引きこもり少年♪」
と陽菜はまだおちゃらけた様子で言った。
こりゃダメだと俺は思いそのまま学校へと入っていった。
6月23日7時45分23秒
引きこもり少年学校の中に入る。
残り15分38秒。
引きこもり少年が学校の中に入ると同級生は咄嗟に顔を背けた。
(だよな。俺はいじめられっ子だからな。無視されるに決まってる。)
そう思いながらも陽菜から教えてもらった場所のクラスに入った。
6月23日7時49分12秒
引きこもり少年クラスに入る。
残り11分48秒。
(あ、そっか8時から朝学習か。ダルいな…寝ようかな。)
そう引きこもり少年は思い、俺はそのまま自分の机で寝てしまった。
6月23日7時49分45秒
引きこもり少年学校で仮眠。
残り10分15秒。
それから数分後体育館では全校生徒が何やら怪しいげな集会に集められていた。
「何だよこんな朝から集会って…」
「マジだるいんだけどぉ…笑笑」
「それなぁ笑笑」
色々と生徒が愚痴を言っていると体育館のステージに生徒会長が立った。
だが所詮はただの生徒。生徒会長が前に立っても興味を持たない。
「何あの生徒会長なんか真剣じゃない?バカじゃん笑笑」
「何やってるんだあの生徒会長」
「ウケるんだけどぉ笑笑」
誰もが生徒会長に目を向けない。そんな時生徒会長がとった行動が…
ダアァン!!!!!!
体育館に大きな音が鳴り響く。そう、前の教卓みたいなものを前に投げ倒したのだ。
「やっと皆さんこちらを向きましたね?愚民共が。」
生徒会長の最初の言葉。それに対する言葉もすぐあがった。
「おい!!何だよ愚民とか!聞き捨てならねぇぞ!!」
『そうだそうだ!!』
『謝れ!!!』
全校生徒が生徒会長に酷い当たりをする。だが生徒会長は話を続ける。
「黙れって。お前らは動物園にいるバカな猿か?前に立っている人の話は最後まで聞く。そう教わらなかったか?お前らもおちたなぁ?」
生徒会長の言葉に何も言えなくなった生徒達はその場に立っているだけだった。
そして生徒会長はニコッと笑って
「それでよろしい!」
と満面の笑みで言った。
「あのー!!何で僕たちを集めたんですかー?早く内容を喋ってください!!」
何処かの生徒が生徒会長に向けて発する。
「そうですね。申し訳ありません。では内容についてなんですが本校はついにある“もの”を導入します!!」
生徒会長は少し興奮気味で喋る。
「それって何ですかー!!?」
また1人の生徒が質問をする。
「それは…“ゲーム”です。」
体育館の中がザワザワしだす。ゲーム?あのピンテンドウとかのあのゲームか?それとも鬼ごっこなどのゲームか?と生徒の中では疑問がいくつも出てきた。
その一方クラスの方では、
「うぁ…?今何時だ?どれくらい寝てた?」
引きこもり少年は仮眠から目覚めると周りを見渡す。
「なんだ?誰も居ないじゃないか。まさか集会だったか?俺を起こさないなんて最低だな。」
6月23日7時59分11秒
引きこもり少年仮眠から目覚める。
残り49秒。
「皆さん“ゲーム”って言ってもさっぱりなようですね?さすが動物園の猿たち。馬鹿ですね?ゲームはゲーム。鬼ごっこなどのゲームです。」
生徒会長が先陣を切って言うとある1人の生徒が猛反対する。
「はぁあ????ピンテンドウとかのゲームじゃねーノ??絶対ピンテンドウとかのゲームの方が人気出るって笑笑生徒会長さん頭使いましょうね????」
そう生徒が言うと全校生徒は一気に笑い出す。体育館の中が笑声でいっぱいになった時生徒会長は言った。恐ろしい表情と声で、
「は?」
誰もがゾクッとする声だっただろう。そして恐怖を感じる表情だっただろう。そこで体育館の笑声は途切れた。
「ふざけるなよ?ピンテンドウとかは家でやれよ。ここはあくまでも学校。鬼ごっことかのレベルしかできないんだよ。」
6月23日7時59分45秒
残り15秒。
「まぁみんな俺の事なんか見えてないから集会なんて行かなくていいよな。じゃあこの学校に一言言ってやろうか…」
6月23日7時59分50秒
残り10秒。
「もうお前らには説明する気も無くなった。もうルールを分かりながら“ゲーム”を楽しんでくれ。では始めましょう!」
6月23日7時59分55秒
残り5秒。
「は?どういう事?今から“ゲーム”が始まるの?」
「やってやろうじゃないかぁ!!」
「えぇマジだるぅ笑笑」
3
「では!!!最初の記念すべき“ゲーム”は!!」
2
「はぁ…言いたくないな…この学校には…まぁ言うか。」
1
「“かくれんぼ”です!!!!!」
0
「久しぶり、学校。」
6月23日8時0分0秒
“ゲーム”開始。
第2話後編【恐怖のかくれんぼ】
お楽しみに
この物語はフィクションです。