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#異世界転生
K-Takasaka
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K-Takasaka
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K-Takasaka
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#タイムループ
K-Tがいなくなってから、音が減った。
風の音も、遠くで鳴る鐘の音も、ほとんど変わっていない。なのに、五人のいる場所だけが、不自然なほど静かだった。
メバルは黒く固まったマグマの池を見つめていた。
どれだけ待っても、K-Tは戻らない。
岩の隙間から声が聞こえることもない。紫色の刀が地面から現れることもない。いつもの短い言葉が、背後から響くこともなかった。
「……Kさんなら、ここから出てくるかもしれない」
カキが小さな声で言った。
その手には、折れた斧の柄が握られている。
「マグマに飛び込んだんだ。そんなわけない」
マサカゲが答えた。
「でも……」
「アオノ」
マサカゲはアオノへ視線を向けた。
「生命反応を再確認してくれ」
「確認済み。反応はない。熱源、魔力残滓、肉体反応、すべて存在しない」
アオノは淡々と答えた。
「K-Tは死亡している」
カキが顔を伏せた。
以前の彼女なら、誰よりも大声で泣いていたかもしれない。だが、性格が逆転した今のカキは、泣くことすらどうすればいいのか分からないようだった。
メバルは拳を握った。
「アオノちゃん、復活の可能性は?」
「ない」
「魔法でも?」
「この世界の蘇生魔法に関する記録を確認した。魂が肉体から離れた場合、一定時間以内なら再構成が可能。しかし、マグマの中枢結晶とともに消滅した場合、魂の座標を特定できない」
「つまり?」
「復活できない」
その言葉が、冷たい刃のように胸へ刺さった。
メバルはうつむいた。
自分たちがK-Tを殺した。
洗脳されていたとはいえ、五人全員の攻撃がK-Tへ届いた。K-Tはそれを受けながら、誰一人として傷つけなかった。
「僕たちが、Kさんを追い詰めた」
メバルが言った。
「僕たちの体が勝手に動いて、Kさんを殺した」
「違う」
マサカゲが言った。
「最終的に飛び込んだのはK-T自身だ」
「でも、そうさせたのは僕たちだよ」
「違う」
今度は、ミステーが言った。
ミステーは折れた杖を地面へ置き、マグマの池を見つめている。
「K-Tは、私たちが殺したのではない。私たちを生かすために、自分で死を選んだ」
「言い方を変えてるだけだよ」
メバルの声が荒くなる。
「結果は同じだ。Kさんは死んだ。僕たちは生きてる」
マサカゲがメバルを睨んだ。
「なら、生きている者の責任を果たせ」
「責任?」
「K-Tが命を捨ててまで止めたものを、無駄にするな。洗脳を仕掛けた存在を探す。試練を作った存在を探す。そして、必ず倒す」
マサカゲの声には、以前にはなかった怒りがこもっていた。
普段なら、冷静に状況を整理していたはずの人物だ。今は感情を隠しきれていない。
カキが顔を上げた。
「私も行く」
マサカゲが振り返る。
「怖くないのか?」
「怖いよ」
カキは折れた斧の柄を強く握った。
「でも、Kさんが守ってくれたから生きてる。だったら、私もKさんが守ろうとしたものを守りたい」
アオノが周囲を見回した。
「中枢結晶の破壊により、周辺の魔力構造が変化している。転移門が形成されつつある」
五人の足元に、薄い紫色の円が広がった。
「転移先は?」
マサカゲが尋ねる。
「王都地下。大規模な魔力反応が存在する」
「誰かがいるんだね」
メバルが剣を拾い上げた。
「この試練を作った奴が」
そのとき、マグマの池の奥から、小さな音が聞こえた。
カチン。
金属がぶつかるような音だった。
五人が一斉に振り返る。
黒く固まった岩の上に、一本の短い紫色の金属片が落ちている。
K-Tの刀の一部だった。
メバルが駆け寄り、拾い上げる。
金属片は冷たかった。
熱は残っていない。
「これ、Kさんの刀……?」
アオノが確認する。
「材質は不明。ただし、K-Tが使用していた刀と同一の魔力波形を持つ」
メバルは金属片を握り締めた。
その瞬間、刀身の表面に文字が浮かび上がる。
『五人で進め』
カキが息をのむ。
「Kさんのメッセージ?」
「可能性は低い。死者の残留思念か、装置が記録した最終命令だと思われる」
アオノが答えた。
メバルは文字を見つめた。
K-Tが最後に言った言葉。
メバル。みんなを頼む。
それと同じだった。
メバルの喉が震える。
「分かったよ、Kさん」
彼は刀の欠片を腰へ差した。
「僕たちは五人で進む」
転移門が完成する。
五人は、誰も振り返らずに紫色の光へ入った。
光が消えたあと、黒いマグマの池には何も残らなかった。
K-Tの姿も、声も、生命反応もない。
ただ、城の地下深く。
閉ざされた部屋の中で、誰かが五人の到着を待っていた。
「守護役は失われた」
暗闇の中で、低い声が響く。
「これで、残り五人は容易に壊れる」
壁に映し出された五人の姿。
その隣には、もう一つの空白だけが残っている。
「次の試練を開始する」
王都の地下で、五人の足元に扉が開いた。
その向こうから、K-Tが使っていたものと同じ、短い警棒の伸びる音が聞こえた。
コメント
1件
うわあああ第7話読んだよ…!!😭💔💔💔 K-T、本当に死んじゃったの…? マグマに飛び込むシーン、想像するだけで胸が痛いよ… でも“五人で進め”って刀の欠片にメッセージ残すのがK-Tらしすぎて泣ける…😢✨ メバルが「僕たちは五人で進む」って決意するところ、熱すぎるでしょ…! あとミステーの「私たちを生かすために自分で死を選んだ」って台詞、エモすぎて心臓ギュッてなった💔 続き読みたいけど心の準備も必要だわ…次話も待ってるね!!📖🔥