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とある休日 、 里都亜尼亜は 恋人である 波蘭 を 待っていた 。 これから 二人で デートを する 予定なのだ 。
「 りとわ ~ っ ! 」
後ろを振り返ると 、 手を ぶん ゞ と 振りながら 走ってくる 彼の 姿が見えた 。 思わず にやけてしまう 。
「 ぽーらん 、 久しぶりだね … って !! ちょっと待って !!! 」
里都亜尼亜は 自分を ハグしようとする 波蘭の 肩を 押した 。
「 ぅわ っ 、 急に 押さないでよ っ ! 」
頬を膨らませる 波蘭を 無視して 、 彼の 着ている Tシャツを まじ ゞ と 見た 。
「 … これ 、 」
「 あ 、 これ ? 日本から もらったんだ ! 」
「 … そうじゃなくて ー …… 」
里都亜尼亜は 思わず 頭を 抱えてしまった 。 彼は なんて 純粋なんだろうか 。
彼が 着ている その Tシャツには 破廉恥な 言葉が でか ゞ と 書かれていた 。
日本は HENTAI 国家 として 知られている ( 少なくとも バルト三国 では ) し 、 この手の 服を 持っているのにも 何も 疑問は ない 。
だが 、 どうして こんな服を わざ ゞ 波蘭 に 渡したのだろうか ?
「 … ぽーらんって 、 日本と 仲良いんだっけ ? 」
「 うん ! よく遊びに 行ったりするし ! 」
そういや 彼は 親日国 … というものだった気がする 。 成程 、 だからか 。
「 … 日本 …… 純粋な 波蘭に なんてことを … 」
そんな 服を着ている 恋人が 見ていられなくなり 、 自分が 着ていた 上着を ばさ っと 被せた 。
「 わ っ !! …… あったかい ! 」
にへら 、 と 笑う 彼に 心が ときめいた 。 そして それを 隠すように 咳払いをする 。
「 … んん 、 取りあえず … そんな服 着させられないから … 。 服 、 買いにいこっか ! 」
微笑んだ 里都亜尼亜を 、 波蘭は きら ゞ と した目で 見つめた 。
「 いいの っ !? 」
「 勿論 。 じゃあ 行くよ っ 」
里都亜尼亜が 手を差し出した 。 波蘭 は その手を 笑顔で取った 。
手を繋いだ 二人は 、 元気に 駆け出して行った 。