テラーノベル
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__ レイラー side __
空いっぱいに広がった雪が、あっという間に溶かされ白い湯気となって蒸発していく。
みぞれから放出されている最後の雪の欠片が中に溶けた時には、雪雲が取り払われ青い空が一面に広がっていた。
ウパ「あぁ”“疲れたッ」
ラテ「やっと終わった……」
雪を溶かすために力を使い果たしたウパラテが、ドスッと音を立てて地面に座り込む。
みぞれ「雪が止んでる……?」
その二人に対して、みぞれは立ったまま目の前に広がる青空を見ていた。
晴れ渡る空に驚いている彼女に、私は声をかける。
レイラー「どうですか?体調と能力は」
能力という言葉に、彼女ははっとして感想を述べる。
みぞれ「そう言えば、すごく身体が軽くなったような……しんどさがなくなった感じがします…!」
その言葉に私は満足してニヤリと笑う。
狙いが当たっていた。
みぞれ「あの、雪雲がなくなって…これって、さっきしたことの影響ですか…?」
レイラー「そうです」
私は自慢気に頷く。おどおどと混乱している彼女のために、説明してあげる。
レイラー「まず、みぞれさんの奇病__雪を降らせる力ですが、これは実は病気ではありません」
いえもん「え!?」
さっきからずっと隣りにいたが、話に入ってこなかった彼が素っ頓狂な声を上げた。
みぞれ「ど、どういうことですか…?」
彼女もつられたように聞いてくる。
レイラー「実は私、奇病についてとある仮定を持っていまして…」
レイラー「それは、『奇病は莫大な強さの能力が暴走したものではないか』というものです」
めめ「能力が暴走……だから、みぞれさんにとにかく多くの雪を出させたんですか?体の中に貯蓄されているエネルギーを削ぐために」
レイラー「正解です。流石師匠です」
これだけの話で、私の仮説にたどり着けるなんて、頭の回転がすごく早いし呑み込みも類を見ないほどいい。
いつもながら、こんな人に弟子入りできたことを誇りに思う。
……話がズレましたね。
レイラー「今回のみぞれさんの件で確信しました」
レイラー「奇病は、溢れ出る膨大な能力の源となるエネルギーを体内で抑えきれず、体外に自然に放出してしまう症状だったわけです」
ウパ「ってことは、みぞれさんは強力な戦力になるってことだよね?雪のパワーが強いから」
みぞれ「そ、そうなんですかね…?」
ラテ「そうなんじゃない?」
めめ「……」
師匠が黙って顎に手を添えている。何かを考えている時の彼女の癖だ。
めめ「…あの、みぞれさん」
みぞれ「?」
めめ「良かったら、私達と一緒に旅をしませんか?」
みぞれ「旅…」
めめ「旅をするなら、集団でまとまっていたほうが安全ですし、同じ能魔者同士なので一緒にいても気が楽だと思います」
めめ「どうです?」
彼女が次々と利点を並べていく。その会話の手際の良さが素晴らしい。
しかし……
みぞれ「……すみません」
みぞれは、一瞬の逡巡の後、師匠からの提案を断った。
みぞれ「…故郷に母を待たせているので…、」
めめ「……そうですか」
どうやら旅をするつもりはないらしい。正直なところ、住んでいた街を追い出されたくらいなので、母親には嫌われていると思うのだが……まぁ余計なことは言わないでおこう。
めめ「では、私達はみぞれさんの怪我が回復するまで、ということで」
みぞれ「それでお願いします」
彼女はペコリとその頭を下げた。ただ、さっき言われたはずなのに、背中の怪我の存在を忘れていて、っいた!?と痛がっていたが。
…天然、といったものですかね…?
師匠にまたくっつき虫が増えるのではないかと、私は心の中でため息を吐いた。
どうも時間通りに出せて嬉しい主です!
最近勉強が難しくなってきて涙……
…まぁその話は置いときましょう
代わりの話は……ないですね(((え?
それじゃあまた来週!!
またね!
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いろは @ 低 浮
7
2,019