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#Snow Man
桃紫 さく🌸
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#Snow Man
fura
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junp_Sn-Fk.
1,000
かなり重めな内容になってます。
(岩本視点)
あいつと話すようになってから、俺の中のあいつに対する感じ方が変わった。
今までは、授業をサボってとにかく自由でわけのわからないやつだった。
………でも…
『ねぇ、さすがに毎日は迷惑なんだけど』
『ふーん』
『今日も質問コーナー?好きだねぇ…』
明らかに違和感のある態度の変え方。
…まるで、俺から嫌われようとしてるみたい。
それを裏付けるのにも理由がある。
一緒にゲームした時、ほんの少しだけ見えた笑顔。
楽しいっていうのが、俺にも伝わってきた。
そもそも本当に嫌いな奴とはゲームしないもんな。
あいつは、何を隠してるんだ?
何がそうさせてるの?
何で俺と距離を置きたがるようになった?
ちょっと前まではあっちからダル絡みしてきたんじゃん。
『岩本くんはさ、今幸せ?』
「………」
文化祭の時に聞かれたこと。
あの日はちゃんと答えられなかったけど、その質問にちゃんと答えられるようになったら…
そしたら、もっと本質が見えてくるのかな…?
図書館、行ってみるか…?
幸福論、みたいなやつが置いてあったよな?
それ、読んでみるか…
そしたら、きっと…あいつの感じてること…
あの日、あいつが本当に知りたかったことがわかるかもしれない。
(深澤視点)
夏休みまであと3日、かぁ…
夏休み入ってすぐにプール掃除とか最悪ぅ…
でも、夏休みにすら入れば岩本の質問攻めの毎日はバイバイだ!!
早く夏休み来い!!
「……?」
空き教室の扉を開ける。
いつもならなぜか先回りしてる岩本がいるのに、今日はいないな…
もしかして、諦めた?
「よっしゃー!!!」
ガッツポーズを掲げる!!
これで俺は気楽な気分でゲームできる!!!!
「ずいぶん嬉しそうだな」
「……うわぁ…」
何だよいるのかよ…
「……?何か持ってるの?」
今日は背後から現れた岩本。
その手になんか分厚いものを持ってるのが目に入った。
何持ってんだろ?
「これ?やっぱり、お前これに興味あったりする?」
岩本が、俺の目の前にそれを差し出す。
「……え?」
幸福論……?
何でこれがここにあんの…?
何でこいつがそれ持ってるの…?
改めて表紙を眺める。
間違いない…これは俺が高1で必死に読み込んでたやつだ…
本棚の隅っこ…誰にも見つからないような場所にあった分厚い哲学書。
俺が手に取るまで、きっと誰も触れなかったであろうもの。
それを、岩本が持ってる……?
「文化祭の時、お前、俺に幸せかどうか聞いてきたじゃん?だから、俺も調べてみようかなって…」
「………はぁ…?」
何、言ってんの…?
そんなこと、まだ覚えてたの?
違う…何で、そんな…
「そしたらたまたまこれが目に入ってさ…」
「……そんなん意味ないよ」
吐き捨てるように呟く。
こいつも、同じなの…?
『ふっかの家、行ってもいい?』
『足、見せてもらってもいいかな?』
『虐待は犯罪だよ』
『悩み事があったら、相談してね?』
あの時の阿部ちゃんと同じだ…
こんな深い話をしたから…踏み込みすぎたから…隠せなくなったんだ…!!
こいつも、気づくかもしれない…
何も知らない状態で幸福論まで辿り着いたんだよ?
気づかれる…絶対気づかれる…!!
「意味ないっていうのは?」
「そんなん見ても、幸せになんてなれないんだよ……」
こいつは、ただ純粋に俺のことを知ろうとしてるだけ。
でも、あの時の阿部ちゃんもそうだった。
純粋に俺の話を聞いてたせいで、俺のことに気づいたんだ…
何とかして、こいつを突き放さないと…
「もう、いいでしょ」
「どこ行くの?」
「帰る」
こいつの話なんて聞かない。
どっかのゲーセンに逃げよう。
全部無視だ。
俺に話しかけても意味ないって思わせるんだ。
「待てって!」
「何?」
腕を掴まれる。
離せよ…これ以上、俺を知ろうとするな。
冷たく睨む。
俺のこと、嫌いになれよ。
これ以上、俺なんかに興味持つな…
当たり前のことを幸せって思えるお前に、幸福論なんて必要ないんだよ…
「お前は、幸せなのか聞いてもいい?」
「………」
俺を引き留めるための質問なのか何なのか……
俺が幸せだって……?
「…っ…」
掴まれた腕を振り払って、岩本の胸ぐらをできる限りの力で掴む。
「………ふざ…けんなよ…」
自分の思う以上に、声は震えてた。
「俺が幸せだって…?お前、それ本気で聞いてる?」
言葉が、どんどん溢れてくる。
抑えきれない感情が、一緒に溢れてくみたいに…
「俺は、お前とは違うんだよ…!!」
お前みたいに、当たり前の生活ができないの…
当たり前になっちゃってる生活を幸せなんと思えないの!!!
「ふざけんなよ……ふざけんなっ…!!」
目が熱い…
でも、ここで泣くわけにはいかないんだ…
俺は、こいつに嫌われないといけない…
「……やっぱり、なんかあるんじゃん…」
「うるさい…!これ以上、俺にその話すんな……!」
悟られた…なら、本気でこいつとはもう関わらないようにしないといけない。
「話してよ。俺は、お前のことを知りたい。お前自身のことを」
「………っ…」
何でだよ……
何が知りたいだよ…俺自身のことを知りたい?
「…どうせ、お前も俺のことを救えないじゃん…」
お前だって、救えないんだよ……
お前も、阿部ちゃんも、佐久間たちも……
誰も、俺を幸せになんてできないんだろ?
「救う………お前は、救われたい…?」
あぁ……最悪だ…
救うなんて言葉、使うべきじゃなかったな…
こいつのしつこさなんて、嫌っていうほどわかったつもりだったんだけどな…
阿部ちゃんは、俺のことを知ってたから離れてくれた。
でもこいつは、俺のことを知りたいって言ってるんだ。
前提が、違うんだよな…
こいつ、こいつに嫌われるには……
どうすればこいつに嫌われられる?
こいつの地雷を踏むには、どうすればいいの…?
こいつの地雷……あ…
ごめん、岩本。
今から、俺はお前を傷つけるよ。
「岩本がさ、今まで俺に近づいてきたのはお前が”ゲイ“だからなんでしょ?」
あの時、女の子たちが話してた噂。
『風紀委員長って、男の子が好きなんだって』
「俺のこと好きになった?だから俺に近づくの?そういうことなの?」
ごめん…本当にごめん……
最低だよ、ほんとに…
逃げるために、俺は優しいこいつを傷つけてるんだ…
「……腕、離してよ」
それでも、こいつは俺の腕を離さない。
何でだよ……何で、離してくんないんだよ…
「……お前の方こそ、どういうつもりなんだよ…」
「……どういうつもりって?俺は何もおかしくないよ」
岩本の腕、震えてる……?
傷ついたよね……だから、もう離れて。
こいつは、まだ俺が嘘をついてるって言うんだろ?
離れてくれないんだろ…?
優しすぎるんだよ、お前は…
それに、しつこいし、正義感も強い。
なら、俺は………
「気持ち悪いね」
「………っ……!」
お前を傷つけるよ……
お前みたいな優しいやつに救われるほど、俺はいいやつじゃないの。
ほんとに、気持ち悪いよね……
お前は何も悪くないんだ…
俺が、全部悪いから…
俺の腕を掴んでた手が、ゆっくり離れてく。
怒れよ……ふざけんなって怒ってよ…
俺のことを殴ってよ……
何でそんなこと言うの?って、ふざけんなよ!って怒って…
岩本の顔を、恐る恐る…でも、表面上は冷たく見上げる。
傷ついた目をしてた。
俺は、何も言わずにただ走る。
後ろから追いかけてくる音はしない。
最低だ……本当に最低だ……
嘘か本当かもわかんない噂を使った。
本当なら、俺はとんでもないことをした。
取り返しがつかないことをした。
嫌われて当然だよ……
誰か、俺を殴ってくれよ……
そしたら、俺だって当然の報いって受け入れるのに…
何で殴らないんだよ…何で何も言わないんだよ…!!
俺だけ、俺だけ傷つけて……!!
その日から、岩本は俺に話しかけてこなくなった。
何も言えない、顔すら合わせられない。
俺は、誰からの罰も受けられない。
そのまま、夏休みになった。
コメント
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せんぱぁい💜 気持ちはわかるんだけど、ひぃ💛を傷つけたのはダメだぁ😵 やり方が良くない💦
重い…だが良い、 💜さんの心情が手に取るように分かってつらすぎる…