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朝。朝は苦手
布団から出るのはアラームを止めて1時間後
パチッと目を開け、部屋に飾られているフィギュアを見る
『はぁ〜今日もローくんかっこいいぃ…!!』
と、心で叫び布団から出る
そして秒で学校の支度を済ませて自転車にまたがる
と、ここまでは普通だったはず
見通しの悪い交差点
なぜ今日に限って左右確認を怠ったのか私にはもう分からない
気づいた時には視界が反転し、一瞬で暗闇に落ちた
『………ん…?』
まるで、しっかり10時間睡眠したかのようにぱっちり覚める瞼
『…あ……??』
まずここはどこだ?見た事のない場所
良く考えれば私はあの交差点で事故ったはず
なのに病院ではなく見ず知らずの場所にいる
ここはあまりに狭い…
路地裏?多分そうだろう、人1人通るのがやっとの狭さ
目の前に広がる大通りには多くの人が通っている
その光景があまりに異様で目を疑った
外国のような雰囲気がある
地面が土なのがそもそもおかしい
日本でこんな人通りの多い場所で、地面が土なところは多くはない
ここはどこなのか必死に思考を巡らせるが何も出てこない
「おっ、こりゃ珍しいじゃねぇか」
『…っ?』
大通りからふらっと現れたのは、明らかにスポーツをやっているだろうというガタイの男
不敵な笑みとその発言に、嫌な予感を感じる
「お〜、いい女がいるな」
あ、なるほど
今まで考えてたことが吹っ飛び、謎に冷静になった
冷静じゃないからこそ、こうなったのかもしれない
「なぁ、嬢ちゃん?こんなとこでどうしたんだよ」
最初に起きた、地に寝そべる体制から1ミリも動かせない
私はただの女子高校生。
平凡に高校生活を送ってきた
この男をギャフンと言わせる技など持っていない
「黙ってどうしちまったんだよぉ?なぁ?」
私がここですべきことは。
『っ!!』
逃げる。これしかないでしょう…多分
「おーい。どこ行くんだよ」
ははっ、なんか足掴まれた
顔から転びそうになった所、両手を地面について回避
さて、これは絶体絶命と言うやつ?
はー泣きそう
「なぁ、こんなとこにいるってことは誘ってんだろ?俺たちみたいな男共を?な?」
なんて返せば正解なのか
いや、返さないのが正解だろう
ぐっと近づけられる顔
不清潔な服、髪。
至近距離になると吐きそうになる
「おい、邪魔だ」
この男の仲間……?
「あぁ?なんだてめぇ」
違うようだ。
大通りからでてきたのは……ん……?
あれ…?
あれぇぇ!?!?
『ローくん!?!?!?』
死の外科医でした。
あ、これって転生とかいうやつ?
えーおもろ。
くねぇよ!!!
推しのご尊顔が目の前にあるとかエグすぎだろ!
なんで同じ次元に生きてるの!?
「何気安く呼んでんだてめぇ」
あ、これシャボンディの時より前ぽい
なんで分かるか?勘だよ。
『あぅっ、かっこいい……』
「………。」
あ、やば、心の声漏れた
やだそんな凝視しないで
「おい、そこの奴、早く退け邪魔だ」
『あっ、す、すみません!!』
え、会話してる。推しと会話してるんだけど!?!?
あれ、ローくん1人なのか…何しに来たんだろう
本編じゃこういうとこ流石に見れないし分からないなぁ
『あっあの……』
スタスタ裏道を通って行こうとしたローくんを引き止める
さっきの男達はローくんの眼力に負けて、いつの間にか逃げてったみたいだった
「なんだ、俺は今忙しい。てめぇに構う暇はない」
ローくんを引き止めるのはいいものの、何を伝えたいんだか分からない
そもそも目の前にいるのはローくんなのか…?
さっきから色々とおかしな事続きで脳が壊れたんじゃないのか…
転生なんて有り得るのか…
うだうだ考えても何もまとまらず、結局口から出た言葉は
『は、ハートの海賊団に入れてくださいっ!』
私にしてはストレートな言葉が出てきました
「は?無理に決まってんだろ」
玉砕しました。泣いていいですか?
『ぇ……なんで…』
なんともよわよわしい声と共に、涙が出そうになる
が、多分ローくんはこういうか弱い乙女を好まないだろう
多分鬱陶しいと思うんだろうと、勝手に脳内で落ち込む
いつまでも項垂れている私に心底どうでも良いように
「入れるほどの価値がない」
と、辛辣な言葉を吐かれてしまった
まぁ、そんな甘くないですよね。この世界
#02へ続く…
どうも有栖です。
ローくん夢書いたはいいものの、夢主の心の声がうるさすぎて、とても読みにくい小説が出来上がりました。
1話で進展が1mmもない作品とかえげつないんだが…
ストーリー構成一切考えてないので今後もしっかりごちゃごちゃになると思いますが。
時間を無駄にしたい方はどうぞ私の自己満に付き合ってください。
それでは。