皆さんこんばんは!
続きです!どうぞ =(꜆ ˙-˙ )꜆
『理由なんて分からないくせに』
そう言ったけど、自分から言わなかったから分かるはずが無いか。と シン…とした部室の中で小さく呟く。
自分もすぐに体育館へ向かい『こんにちは』と挨拶をしてから入る。
田中:『お、今日は月島と一緒じゃ無いんだな』
少し着替えに時間が掛かったので。と説明をしてツッキーと目が合ったが、ツッキーはすぐに目線を逸らしてしまった。
ツッキーと少し離れた方が迷惑も掛からないし良いのかな。と頭では考えるがどうしても孤独感と悲しみが自分の心の中を埋めていく。そしてプレーにも出てしまう。
烏養コーチ:『山口!ボーッとしてるぞ!もっとプレーに集中しろ!!』
はいっ!すみませんっ!!とは言うけど、やはりプレーに集中出来なかった。すると菅原さんが自分の方に歩いて来て
『もしかして具合悪い?』と心配された。『大丈夫です心配かけてすみません。』とは言ったけど、今の自分ちゃんと笑えているかな?菅原さんは『何かあったらちゃんと言うんだぞ。』と言ってくれたけど、先輩たちの最後の大会なんだ。迷惑をかけて練習にまで悪影響を及ぼしたくない。『分かりました。ありがとうございます。』と言い、練習に戻った。
練習が終わり、片付けをしている。
今日はモブ男達から呼び出されていないのに、気分はずっと悪かった。
この気持ちを紛らわせるために嶋田さんの所に行ってサーブの練習をしに行こうと思い、急いで帰りの身支度をして『お疲れ様でした』と言って小走りで嶋田マートに向かった。
月島side
最近、山口の様子がおかしい。
帰り委員会で用事があると言って倉庫の方に向かって走っていくし、全く話していなかったモブ男達とよく一緒にいる。山口と同じ委員会の人に話を聞いても『最近、用事で呼び出すようなことしてないよ』って言うし、他の人に聞いても『呼び出しなんてしてないぞ。』と同じ事を言っていた。つまり、今まで用事があるって言っていたのは嘘だったということになる。なんで自分に嘘をつくんだろう。何か自分、山口に悪いことしたかな?心当たりはないけど、しばらく距離を置いた方が良いのかもしれない。だから自分は山口にあの言葉を言った。でも、山口の表情はとても暗くて、目に光が無い感じだった。深く傷付けてしまった。練習終わりに『ねぇ、なんで僕の事を避けるの?』と聞きたかったけど、山口は急いで帰ってしまったので聞くことが出来なかった。澤村さんと菅原さんに呼ばれて、『今日山口に何かあった?』と聞かれたが、『分かりません。』と答えた。澤村さんは、『そうか。』と言って、『もし山口に何かあったら聞いてやってくれ。』と言われ、『分かりました。』と返事した。探りを入れるより直接聞いてみないと。と思い明日、山口に聞こうと思った。
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めっちゃ飛ばして翌日の放課後練習
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山口side
昨日の夜嶋田さんにみっちりサーブを教えて貰って、今日はサーブのキレが全然違う。成長した自分がとても嬉しかった。ツッキーとは話はしてないけど、すごい自分をじっと見てくる。正直ツッキーが何を考えているか分からなくて怖い。そう思いながらも練習を続け、10分間の休憩に入った時だ。ツッキーに『来て。』と言われたので慌てて外に出る。そして、『何の用があるの?』といつものように接する。ツッキーは少し黙り込んだ後、『昨日の事はごめん。』と言ってきたので、『大丈夫だよ、全く気にしてないよ。こっちもツッキーを避けるような行動してごめん』と謝る。ツッキーは『うん。こっちも誤解してたごめん。』と言ったあと、『最近、山口の様子がおかしいよ。何かあったの。』と聞いてきたので『いや、何も無いよ。』と答えもうこの話は終わりだと思っていた。でもツッキーは『自分に嘘つかないで。別に迷惑だと思って無いから。』その言葉を聞いて、もう言ってしまいたかった。口を開けて声を出そうとしてもやっぱり声は出ない。正直に話そうとすると声を出せないんだ、ツッキー。自分は誰にも頼ったらダメだって分かってるんだ。いつも全くベンチにいる自分がツッキーやチームのみんなに迷惑かける訳にはいけないんだ。レギュラーのツッキーには分かってくれないよ…………今まで我慢してた不満が一気に押し寄せてきた。
『ツッキーには関係無いだろ!!!もう放っといてくれよ!!!!』
大声でツッキーにそう言ってしまった。ツッキーは心配してくれて自分に声をかけてくれたのに…勇気を出してくれただろうに…..ツッキーは驚いた顔で自分を見つめている。休んでいた他の先輩たちも 喧嘩か? と言いながらこっちに来た。自分は澤村さんに『頭、冷やしてきて良いですか。』と聞いた。澤村さんは『最近、表情が暗いぞ。今日はもう帰ってゆっくり休め。』と言ってきたので、今日はもう帰ることにした。『ごめん。ツッキー』と言って部室に戻り、家に帰った。
家に着いて、すぐに自分の部屋に入ってベッドに横になった。それと同時にメールの通知がきた。モブ男からだ。
『ツッキーが可哀想w』
『あんな事言っちゃって山口最低ー』
『月島傷付いんたんじゃない?』
とメールがきた。あの時、近くにいたんだなと思った。いつもならスルー出来るけど、今回の事に関しては彼らの言っている事は正しい。彼らが原因だけど。
『今から倉庫に来い。』
え…..でも断れない事は分かってるし
お母さんに『外走ってくる』と言って家を出た。
『やっと来たか。』いつもの場所にはいつもの人がいた。でもその手にはバットがあった。背中やお腹をバットで殴られとても痛い。でもそれ以上に『お前は月島を突き放した』『せっかく心配してくれてたのになw』『今頃バレー部に広まって居場所なんて無いんじゃね?』と言われ、精神的にもかなり追い詰められていた。本当に自分の居場所は無いのかもしれない。そう思うと目に涙が浮かぶ。
『うわ、泣いてんの?自業自得なのにw』
助けて。
ただその一言が言えない。心の中で何度も言い続けた。
倉庫からちょうど死角になっている所から悔しそうに拳を握りしめている男子がいた。暗くて姿はよく見えないが、外灯の明かりでとても長い影が出来ていた。
長くなってすみません!
文章能力どっかに落ちてないかなー
続き♡550
よろしくお願いします🙏💦
コメント
6件
あ! こんなところに 文章能力が!!!!
今回も最高でした( ´ཫ`) あ、あと( ・᷄-・᷅ )モブ達もう殺っちゃっていいですか?