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びび
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前髪上げてても下げててもかわいい生き物はかわいい
空は今、何色ですか
海の中に居たころ、外は危険だから迂闊に近づくな、とずっと教えられてきた。
でも、今もだけど、好奇心が強い子供だったから、いつも大人に空の色を聴いてみて、見たこともない空を想像していた。
初めて空を見たのは、六十年くらい前だったか。駄々をこねて海面近くまで連れていってもらった。
初めて見た空は、透き通るようなあっけらかんの空だった。白い斑点がない、清々しい快晴だった。
その日、初めて夕暮れも見た。どんどん真っ赤に染まっていく空を見るのは楽しかった。少しづつ色が変わっていくのが面白くて、瞬きもしていなかった。
その日から、海の外がとても気になった。一人で水面まで近づけるようになると、毎日のように空の色を確認した。
雲の名前もいくつも覚えた。友達を連れて星も見た。遥か彼方を飛んでる鳥に手を振った。
船だって沢山いた。漁船があったら何を採っているのか確認してみて、豪華な船だったら、どんな人が乗っているのかちらちら覗いてみた。
そんな矢先、柔太朗が船に乗って海に現れた。
嵐の夜に、王子様を乗せた船が海に出ると風の噂に聴いた。心配になって、遠くから見守ることにした。
大きな船が割れた。人が何人も落ちていた。一際綺麗な人がいたから、きっと王子様だと思って、咄嗟に助けに向かった。
すぐに腕を掴むことができたけど、今度は自分が沈んでしまった。どうしようもない感覚に襲われた。初めて自分が死ぬんじゃないかと恐れた。
そこを柔太朗が助けに泳いで来てくれたんだ。正直、人魚が人間に助けられるなんて赤っ恥だが。
それで今、こうして生きているのは柔太朗のお陰なんだから、感謝しないといけない。
コメント
3件
空はいま何色ですかって合唱曲にも同じ歌詞がありましたね✨️ 関係ないとは思いますが偶然だと思いました!! お話大好きです!!
うわああ第20話…!✨ 人魚姫の視点で語られる空への憧れがすごく切なくて美しかったです🥺 六十年も空を見続けてきたっていう時間の重みと、それでも変わらない好奇心に胸がギュッとなりました。そして嵐の夜の出会い…柔太朗に助けられるシーン、運命感じちゃう😭💕 「赤っ恥」って照れる人魚ちゃん可愛すぎるよ!! 次が気になりすぎます〜🌸