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冬橋side
ドアを開ける。
霧矢が、いた。
元々肩に付くか付かないかくらいだった髪も伸びて、染めていた金髪も随分黒くなっている。
けど、俺を見つめるあの目は、あの頃と変わらなかった。
「久しぶりッスね。しぇるたーどうなりました?」
「……しぇるたー、アオイ達と頑張って子供増えてきたよ。」
「そりゃよかった!ここ来てからそればっか気になってて笑」
無邪気に笑う。ああ、霧矢だ。って思う。またこいつがしぇるたーに戻ってきてくれたら、なんて2度と叶わないであろうことを考えてしまう。
「料理、上達しました?」
「ある程度はな。頑張ってる」
「……………」
「……………」
こっちが声をかけようとしたら、先に向こうが口を開く。
「オレ、死刑らしいっす」
聞きたくなかった。でも、こっちから聞くよりよほどマシな気がした。
語尾が震えてる気がした。
「まぁ合六さんの命令とは言え、かなり埋めましたもんねぇ」
「なんか無期懲役と死刑あって。どうせ死ぬなら死刑でいいかなって」
「…………」
コイツは、この世界に慣れすぎたんだと気付いた。自分の死が近のうとも、銃を突きつけて脅し、生き抜いてきたこの世界に。
「霧矢が死ぬなら、近いうちに俺も死ぬかもな」
「なんでっすか笑オレの分まで生きてくださいよ。しぇるたーが成り立ちませんって」
「…、しぇるたー…」
自分で言いながら、自分で繰り返してる。
「…霧矢。また、会えるかな。」
「会えるでしょ!運命の出会いッスよ!」
こっちまで笑ってしまう。が、
「あと10分です」
無機質な警官の声に、脳が冷える。そして、無性に焦る。
「霧矢…」
「生まれ変わってでも、またしぇるたー来ますよ。あの世で神様にお願いします」
今気付いた。アイツ泣いてる。泣きじゃくってはないけど、静かに涙を流す。
「ありがとう」
「…時間です」
向こうが席を立つ。ここを出る瞬間、こっちを向いて小さく手を振ったのが分かった。
また、会おうな。
なんか二枚目の絵ちょっとキモない?気のせい?一枚目上手くいったわ
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