真冬の深夜2時
寒くて目が覚めると隣にいるはずの温もりを感じないことに気づいた。
どこに行ったのかな〜と思っていると部屋の隅っこから啜り泣いている声が聞こえた。
緑「れむ?どうしたの?」
桃「んぇ?…」
桃「やだぁ…」
ふわふわした喋り方で噛み合わない返事をする君は左手にカッターを持っていた。
緑「あらら」
緑「今日は随分と深くいっちゃったねぇ…」
緑「リビングに行こっか?」
緑「手当するよ」
桃「んぅ…」
緑「はい、消毒するよ」
桃「いたいぃ…」
緑「仕方ないでしょ?」
緑「自分で切っちゃったんだから」
れむには自傷癖がある。
活動だけでも俺はいっぱいいっぱいなのにれむは仕事と活動を両立している。
そりゃだめになるときもあるわけで、
助けを求めることができないれむは自分に傷をつけて助けを待つみたい。
桃「ごめんね。かなちゃん」
桃「また迷惑かけちゃった」
桃「れむもっと頑張る」
桃「ごめんね」
緑「だめ。」
緑「なんでも自分で抱え込みすぎ」
桃「ごめん」
ごめんはなしってこの間話したばっかりなのに。
そう思いながられむを見ていると
桃「ありがとう」
れむの口からありがとうと言ってくれた。
緑「よく言えました」
緑「れむ。よく聞いてほしいんだけど…」
緑「助けを求めることは恥ずかしいことじゃない」
緑「一生懸命なにかに打ち込んでればキャパを超えるなんてことは当たり前なんだから」
緑「2人で支え合っていこうじゃないの」
桃「うんッ…」
緑「また泣いちゃったの〜?w」
緑「膝の上おいで」
桃「かなちゃん…」
桃「よしよし…」
緑「よしよしね」
緑「禿げるまでなでてあげるよ」
桃「明日のご飯は外がいい」
緑「どこがいい?」
桃「焼き肉」
桃「もちろんかなちゃんのおごりね」
緑「はぁ?!」
緑「俺もお金ないんだけどな〜w」
桃「れむのほうがお金ないもん!」
緑「はははwしょうがないねw」
コメント
2件
緑桃あんま見ないけど良いな! 今回も素晴らしいお話ありがとうございます!
⌛専用の短編集作りました リクエストもどしどしお待ちしておりますので是非〜♪