〜先後輩組〜 <リクエスト>
※珍しく現パロです
珍しく2人で出かけていた
ciもutも居ない、2人の時間を満喫していた
いつも クソ先輩クソ先輩 と言っているが
別にそこまで嫌いじゃない
一通り用事や買い物を終わらせたため
ご飯を食べに行こうという話になった
何処がいいか話し合って
ちょっと良いものを食べようとなった
「もちろん部長の奢りっすよね()」
『んーまぁええで』
「やったー先輩大好きー(棒)」
『棒読みで言われても嬉しかないわ!!!!』
これから行くところは
部長オススメの所らしく、事前に説明をされた
『○○っていうご飯屋さんなんやけどな?めっちゃ美味いねん何が美味いのかって言うとまぁ魚やな。魚が美味いご飯屋さんはなんでも美味いねん肉も前食ったけど美味かったわーしかも和洋中なんでも選べるからその時の気分で食えんねんめっちゃ便利やわでもそこそこ値段すっから借金あるsypとかutは無理やなciは行けるか?いや競馬にほとんどつぎ込んだから無理かw(高速詠唱)』
部長の癖、高速詠唱は全く頭に入らないが
取り敢えず美味しいということは分かった
信号待ちしてる時も歩いてる時も店の紹介は止まらない
高速詠唱されても入ってこないんやから別に話さなくても…
信号が青になっても止まり話し続けてる先輩に
「ほら、青になりましたよ」
『ありがとな!それでな○○は───────
───────────』
あかんこの人止まらへん
もうええわ
再び歩き始める俺ら
何気ない日常なはずだった
“あれ”が来るまでは
[〜〜〜!?ーーーーーー!!!!“〜〜〜?]
「なんか騒がしいっすね」
『スリとかやろ』
『俺らに関係ないからはよ行くぞ〜』
「ほんま心無いなこの人」
その時
『ん?』
「ッ!」
状況をいち早く理解した俺は
「先輩危ないっ!!!!!!」
車が来ないであろう方向に突き飛ばした
『おわっ!?』
尻もちをつく先輩
もうすぐ近くに迫っている車
避けられない
ギュッっと目をつぶった
生あたたかいものが俺にかかった
これは血だ
でも
痛くない
痛くないってことは
嫌な予感がしたがゆっくりゆっくり目を開ける
そこに居たのは
車は俺が居た場所に突っ込んだのではなくて
俺にあたる瞬間に避けたらしい
そこに
都合が悪く先輩が居たそうだ
病院の病室で刑事さんから話を聞く
犯人は50代半ばの男性
スリをして車に乗りこみ逃げたのだが
そこに居たのは俺らだった
他にも色々と話しているが頭に入ってこない
俺の頭の中で
という事実が頭の中をぐるぐると駆け巡って
他に何も考えられない
気付けば刑事さんは帰っていて
utとciが居た
『元気?…な、わけないか…』
『syp君のせいじゃないで』
『syp君は守ろうとしたんやろ?knを』
『これでこうなったのなら、しょうがないんや』
『だから、さ…syp?』
『もう泣かんといてや…』
そんなに泣いていたか、おれ
2人の目も心做しか腫れぼったい
そりゃそうだ
相棒を奪い、
先輩を奪った
俺が憎いだろう
そうだろう
もうメンバーに合わせる顔すらない
気付いたらまた2人は居なくなっていて
誰も来なかったから
何もすることがないのでテレビをつけた
ちょうどいいのか悪いのか
そのニュースがやっていた
街ゆく人に意見を聞いていた
[可哀想]
[何も悪くないのに死んでしまって]
[しかも突き飛ばされたんでしょ?]
[いくら殺意がないとしてもそれは無いわよ]
俺は直ぐにテレビを消した
やめろ
やめてくれ
おれは
おれは…っ、
息ができない
視界が霞む
また会いたい
先輩に会って謝りたい
いくら怒鳴られても
いくら軽蔑されてもいいから
また会いたい
knさんに、会いたい
死ねば会える?
いや、死んだとしても行く所が違うし
knさんは天国、俺は地獄
もう会えない
おれは地獄みたいなこの世界で
生きて、生きて、罪滅ぼしをしたら
天国に行けますか
ねぇ、神様?
コメント
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こういう神作ってね、神作なんですよね、はい() ドロドロ好きぃぃ…今回も無事涙腺崩壊しました。ありがとうございます。
あ、好きです()こういうのが好きなんですよ!!!!!いやー、神ですねはい()