テラーノベル
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――昼。
樹里の家。
静かな時間。
愛空はソファで丸まっている。
樹里はキッチンで何かを作っている。
愛空「……ねえ樹里さん」
樹里「んー?」
愛空「今日、店は?」
樹里「休み」
愛空「……そっか」
――気まずくはない。
でも、“逃げてる自覚”はある。
ピンポーン。
インターホンが鳴る。
愛空「……」(一瞬固まる)
樹里「……」(動きが止まる)
もう一度、鳴る。
ピンポーン。
愛空「……誰」(小さく)
樹里「……分かんない」
――でも、分かってる。
足音。
ドアの前。
低い声。
蓮『樹里さん、いる?』
愛空「……っ」
心臓が一気に跳ねる。
樹里「……」(静かにドアへ向かう)
愛空「……開けるの?」
樹里「……うん」
愛空「……」
――逃げ場が、なくなる音。
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